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AIエージェントの性格を思考する

はじめに

こんにちは、ストックマークのプロダクトデザイナーの @motokazu です。
この記事はStockmark Advent Calendar Day 4の記事です🥳

最近、自分が興味を持っているのはAIエージェントの性格についてです。

性格(せいかく、: Personality)は、生物学的・環境的要因から進化する行動認知、そして情動パターンの特徴的な集合として定義される[1]。一般的に合意されている性格の定義はないが、ほとんどの理論は、動機づけと環境との心理的相互作用に焦点を当ている

Wikipedia - 性格

(性格の定義って合意されてないのか!)

ということで、
私は性格についての専門家ではないため、学術的な観点などを述べるこは難しいのですが、前回のAIと人の関係性を考えるでも記載したように、人とAIの間のことを考えていると、"性格" というものに行き着きましたのでそのお話です。

性格に行き着くまで

今年のChatGPTの波が来るまで、直接的にユーザーとのインタフェースに言葉を用いる瞬間というとチャットボットのようなものがあったわけですが、実際には直接AIのアウトプットが含まれずAIは隠れた存在としてシステムを支えていました。
(チャットボットのインプットアウトプットの条件分岐や、分類などに使われていて、最終的なテキストは人が考えていた)

ChatGPTに始まる生成AIの動きがあり、一転してAIが生成した情報そのものがユーザーインタフェースとなりました。

今までは、UI や ライティングに性格を持たせてUXに影響を与えることを考えてきましたが、AIが生成するものが直接的なアウトプットになるとすると、そのインタフェースの性格を考えねば… という気持ちになってきたわけです。

AIエージェントの性格が情報の接点に現れる

AIエージェントの振る舞いを考えるのが、プロンプトエンジニアリングですが、現時点でエンジニアリングされたプロンプトは、良い回答を得るためという目的がほとんどなのではと思います。

しかし、インタフェースそのものであると考えると、UXを変化させる接点となることになります。

性格を思考する

性格を考える際には、AIの目的やタスクに合わせた個性を持たせることが重要です。例えば、質問応答のAIならば丁寧かつ冷静な性格が求められますが、音楽を作成するAIならば創造的で情熱的な性格が良さそうです。

性格が 使い勝手やUXに大きな影響を与えるとなると… 無視はできないですね。

親しみやすい性格を持つAIはユーザーからの信頼を得やすく、使用頻度も高くなるかもしれない。

性格は人の関係性を深めるための重要な要素であると考えると、AIと人との関係性にも影響があると思えます。

近しいなと思ったnoteがありましたのでメモ。こちらで紹介されている本「人はなぜコンピュータを人間として扱うか」では、「私たちは、目の前にあるモノが人格を持っていると、無意識のうちに感じている」と書かれている。

どのようなものでも関係性を考えるときに、性格を意識してしまう。

AIが良い関係性を作る上で、人を安心させるために、適度な距離感を作ることができると良いだろうなと思う(関係性を作る前に、突然入り込みすぎると怪しいし、関係性ができてきたのに入ってこないと安心から遠ざかっていく…難しい)

AIエージェントの性格を思考する

性格の変化はAIの進化の一環であると考えられます。
より安心できる存在になるにはどうするか

人は環境によって、対面する相手の性格の感じ方が変わる場合があります。(環境変化で人側の性格も変わってしまう)

よって、プロダクトからは見えない環境コンテキストへの理解も重要だと思えます。ユーザーの嗜好を理解したり、学習や経験、フィードバックから性格を変化させる能力を持たせることも必要とされるだろうと思います。

性格は1つあれば良いのか?という点については、プロダクトの観点からすると論点が複数ありそうだなとも思います。プロダクトに1つの性格であるべきか、複数の性格を持ちユーザーに接するべきか。
プロダクトビジョンにも関わる部分ではありそうです。

ユーザーごとに"合う" 性格が異なることは想像できるので、多様性を持たせることが、より多くのユーザーを安心させることに繋がるかもしれない。

AIエージェントと思考する?

エージェントと共にディベートしよう。と思ったのですが、そもそも性格を考えること自体が難しすぎました💦

自分と共に生活するエージェントの性格をどう決めましょうか。

(AIエージェントとのディベートについては、マルチエージェント環境でのテストをしていますのでまた更新します🙇)

まとめ

AIと直接対話することが多くなった今、性格など人との接点としての言葉をいかに考えるか、人に与える影響はどうなのか、考えることは尽きません。

ストックマークのプロダクト開発では、本編で述べたようなAIと人の良い関係性を考え、日々ユーザーを理解し、人のクリエイティビティを高めるより良いサービスを提供していくことを目指しています。

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あわせて、「Stockmark デザインマガジン」では、ストックマークで取り組んでいるデザインにまつわる話題を取り上げています。こちらもぜひご覧ください。

最後まで、読んでいただきありがとうございました。


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