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あっという間に、心のなかに林真理子が住み着いてしまう 〜『成熟スイッチ』を読んで 3月8日(水)の日記

6時半におきる。
note日記を書く。

子ども達を2階の窓から見送ったあと、遅れて朝ごはんを食べる。夫と「今日どうしようか」と話し、外で仕事することに。

9時半過ぎに家を出る。

小学生の反抗期話のネームを一気に作るぞ!と意気込んでいたけど、なかなか進まず。

集中できず、Google検索で「林真理子」で動画検索してしまう。

なぜかといえば、今読んでいる彼女のエッセイ「成熟スイッチ」にハマっているから。

有名な方なのでもちろん名前は知っていたけど、本はあまり読んだことがなく、わたしにとっての林さんって、女性誌の中程のページに、女優さんや文化人との対談で並んで写真に写っている人くらいのイメージでした。

ちょっとふくよかで、やや強そうなメイクの印象から、なんとなく「ふてぶてしさ」みたいなものも感じるし、成功しているんだろうけど、なんかな…みたいな印象も正直ありました。

読んでみると、ものすごく気遣いの人。印象が変わるというより、あぁ、あの姿の裏にはこんな努力があったんだ…と思いました。

本の前半部分は、すごくキチンとしたちょっと怖いマダムから、人付き合いのイロハを叩き込まれている感じ。

そんな視点が!というよりも、あぁ、それってやっぱり気にしなきゃいけない所だよね…わたしそこ手ェ抜いてたわ…っていう、身につまされる内容が多く、背筋が伸びます。

「社交のタブー」というタイトルに「その場にいる資格があるか」という見出しがついていた文章には、思わず考えさせられました。

秋元康さんとの会食の席や、京都の一流料理店のカウンター会食に、自分の知り合いをぞろぞろと断りもなく連れてくるような輩が、林さんは大嫌いだとぶった斬ります。

…紹介もされず、ちゃんとした手続きも手順も踏まず、その場にいる資格のない人がしれっと席に座っていることにまったく我慢ならない私。お勘定への無神経さにたいする怒りもさることながら、いったいどうしてここまで腹が立つのかと考えたら、自分の過去に思い当たります。

林真理子『成熟スイッチ』講談社現代新書

林さん自身も若いころ、誘われてもいない飲み会に絶対ついて行こうとしたりして、「距離感がつかめない子で本当にイヤだった」と、昔お世話になった編集者さんから打ち明けられたことがあるそう。

「人間関係に非常に意地汚かった」と振り返っていて、過去の自分との向き合い方すごくないですか…?たとえそう思ってたとしても(思ってるからこそ?)、わたしは自分に対して「意地汚かった」なんてワード、使えない…(震)。

この「呼ばれてもいないのに顔出す問題」は、過去に自分もしたことがあるし、されたこともあって(すぐに過去のこの出来事が頭に浮かんだ)モヤモヤを言語化してもらってスッキリしました。

あと第三章に、ガツンと顔面殴られた箇所があるんだけど、長くなるのでまた別の機会に書きたいと思います。

後半部分に、「あっち側に行った」(権力側に擦り寄り「保守化」したという意味)自分、サブカルにいれなかった自分を冷静に分析していたのも意外で面白かったです。

もともとサブカルど真ん中だった一人の女性が、長い年月を経て保守化していくその過程に、すごくリアルなものを感じる。

なにより、彼女の考える「保守」の定義に、深くうなづいてしまう同世代は多いんじゃないかなぁ。

私が思っている保守とは、自民党を支持しているとかもちろんネトウヨみたいなことではなくて、自分がやりたいことにエネルギーを注げるよう、世の中との軋轢をなるべく少なくしたいということ。それが賢い大人のやり方ではないかなあ、と。

林真理子『成熟スイッチ』講談社現代新書

「二十歳のときにリベラルでないなら、情熱が足りない。四十歳のときに保守主義者でないなら、思慮が足りない」というチャーチルさんの言葉も思い出す。

(↑これ原文も好きで、If you are not a liberal at twenty, you have no heart. If you are not a conservative at forty, you have no brain. というんだけど、ノーブレイン。キツいですよね)

本の感想を書いていたら、すっかり1700字を超えてしまった。

今日はそんな風に林真理子さんに脳を支配されながらも、カフェで17時まで頑張った日。しかしネームの進みは悪かった。

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