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市のがん検診で、隣の臓器にできた腫瘍「成熟嚢胞性奇形腫」が見つかった話

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どうも、すっかりご無沙汰しています。皆さんお元気ですか?
じつは自分は少し前からあまり体調が良くなくて、貧血?っぽいせいか何か体がだるくて絵を描く姿勢を維持できないので、お仕事もセーブしてたりしました。(おかげで今、わりとマジで金欠です…社会保障費が重い…)

それで、病院に行った結果。タイトル通り、やたらゴツい名前の「腫瘍」が見つかったというのが今日のブログの話です。お時間あればどうぞです。
先に結論を書いておくと、このタイプは腫瘍の中でも「良性」で、いわゆる「悪性(がん)」とされるものではないそうなので、一応ご安心下さい。

今回は、同じような立場になった方の、少しでもお役に立てば…という思いから経緯とか、お医者さんから説明してもらったり、自分で調べた範囲での書けることを少し長くなりますが、記録しておこうと思います。

婦人科系の病気なので、男性の読者の方はここで回れ右して構わないんですが。もし身近に、婦人科系で不調が続いている女性のご家族や、ご友人などがいらっしゃいましたら、当ブログの一読をお薦めしてみて下さい。関係がある人が、もしかしたらいるかもしれないので。


病気発見に至るまで

事前の経緯

まず経緯ですが。
腫瘍が発見されたのは市のがん検診だったとブログ表題にも書きましたが、その前段階として数年単位で生理不順がけっこう重くて、今年の夏くらいが特にキツかったので、それで受診したのがあります。

自分の中では、年齢的にもうすぐ更年期なのかなー?くらいの気持ちでしたので、こういうものかと思って、2か月ほど我慢してしまいました。

市の検診で受けられるのは大体、子宮頚がん検診ですね。自分もクーポンを使ってそれを、集団検診ではなく病院の個別検診で受けました。

これはたまたまですが、今まで通っていた産婦人科医院が休業してしまい、別の産婦人科のある病院を初めて受診しました。

どうせなら女性の先生にも見て欲しいなーと、女医さんがいる時間に行ったところ、これもたまたまですが、その先生が産科ではなくて腫瘍内科が専門の、それもわりとベテランの方だったみたいです。
後になって考えると、もしかしたら、これが幸運だったのかも…?

検診を受ける

自分は前の医院に通ってた時から、大体年に2回のペースで、子宮頸がんと子宮体がん検診を両方受けていました。生理不順で行くと自動的に検査されてたので、まあ検査少ないよりはいいのでは…?と思ってました。

その中では、再検査になったとしても、結局一度も異常が見つかったことはなかったので、ほとんど心配はしていなかったのが正直なところです。

なので今回も、今までと違う医院ではあるけど、毎年2回ずつ受けてる検診だし、特に異常なしで終われるんだろう…とリラックスしていました。

気になる「腫れ」

女性の先生に問診で生理不順が2か月ほど続いていることと、経血量が割と多いこと、貧血の自覚はないことを伝えて、内診台で検診となりました。

自分としては、主訴が生理不順で来ているので、てっきり子宮関係なのかと思っていましたが、そっちは内膜が厚い以外は特に異常ないみたいでした。

が、エコーを見てた先生が、なんか怪訝そうな声で「あれ? 隣にある卵巣がちょっと腫れてるね…気になるなあ~」とカメラをグリグリしています。
自分は便秘気味だったので便じゃないですか?とか半笑いで言ってたんですが、先生は納得できないようで「気になるな~」とグリグリし続けました。

要精密検査に

これは後のほうでまた書きますが、エコー(超音波)はぼんやりと影みたいにしか見えないので、何かあるかも…?程度しかわからないのです。

どうしても先生が気になるというので「強制はしないけど」と言われつつ
急遽、その病院内でCTも撮ることになりました。人生初CTです。さらには
腫瘍マーカーのための採血もされることになって、こちらも人生初でした。

CTはレントゲンを立体的に撮影して、もっと鮮明にした感じ?(ざっくり)
そして、CT画像を見た先生は、その時点でかなり確信のある口調で「腫瘍がありますね」と言いました。…は?と鳩が豆鉄砲を食ったようになる自分。

すぐ終わる恒例のがん検診を受けに来ただけのつもりが、検診を受けた子宮ではなく、隣の卵巣が腫れてる??どころか腫瘍があるですって???
頭が真っ白とは正にこのことです。驚天動地の事態でした。

検査の結論

CT画像診断と腫瘍マーカーの結果が出る1週間後にまた来院することになったのですが、それまでの期間は本当に深刻でした。特に自分は母が肺がんで亡くなっているので、色々考えてしまって、一時は最悪も覚悟しました。

精密検査で、腫瘍が良くないもの(=がん)なら隣の県の大学病院へ、良性なら隣の市の総合病院へ、紹介状を書いてもらえるとのことでしたが…。

1週間後。画像を読影した大学病院の先生の所見は、良性だろうとのことでした。腫瘍マーカーの数値も高くないし、悪性(がん)ではないだろうと。

胃が痛くなるほど心配したので、とりあえずは一安心です。ただし、放っておくと後々、稀にだが悪性化する可能性も捨てきれないので、今なら腹腔鏡手術で比較的楽に取れるらしいので、やんわり手術を勧められました。

何という病気なのか?

診断名として「成熟嚢胞性奇形腫(せいじゅくのうほうせいきけいしゅ)」という凄い名前を教えられたんですが、ヤバそうな響きの割には?この手の腫瘍の中では比較的穏当な、卵巣では結構よくあるタイプらしいです。

生活習慣とかに関係なく、年齢も、少女のような若い年代から高齢者まで、女性なら誰でも、一定の確率で発生する可能性のある良性の腫瘍だとか。
気づかないでお腹の中にずっと持ってる人も、かなりいるらしいです。

大きな病院に

紹介状をもらって総合病院へ

ここから、良性だったら行くことになっていた隣の市のそこそこ大きい総合病院に、前の病院の先生から紹介状を書いてもらって移ります。最近はこの紹介状がないと、大きいところでは初診で結構な金額を取られるか、受付してもらえないことさえあるらしいので、そこは注意が必要です。

新たに行く病院は、大学病院ほどではないですが腹腔鏡手術の実績が多く、子宮や卵巣の病気の患者も多く診ているらしいことがHPに載ってました。
各科の手術実績などは公開している病院も多いので、参考になります。

産婦人科の圧倒的待ち時間

病院に電話で問い合わせると、産婦人科は検査と腫瘍科以外は予約が取れないのだそうです。今回は初診で産婦人科受付に行くので仕方ありません。
とにかく、ポイントは「早朝、開院と同時に入って受付する」です。

経験ある方も多いと思いますが、混んでる産婦人科の待ち時間は本当に洒落にならないものがあります。自分はこの時、うかつにも寝坊して5時間以上は待ちました…(実話)大きな病院は、どこもこんなものなんですかね?

産婦人科が予約できないのは、たぶん途中で急遽、分娩が入って先生が別室へ行っちゃったりするからだろうと推測してるんですが。その間も別に待合の皆さんは帰ったりすることもなく、ひたすら待ち続けてるので、どっちも大変だなあと思いました。午前中に入ったのに帰りは夕方でしたから…。

診察したらポリープが

ようやく診察の順番が回って来て、既にへとへとになりつつ問診です。
先生は初老男性のベテランぽい医師で、非常に丁寧に聞き取りと説明をしてくれました。この先生が腹腔鏡手術も担当しているようです。

さっそく内診もしてもらったのですが「ちょっと子宮腺筋症っぽい気もするなあ…。あ、内膜にポリープがあったんで取っといたからね。これで出血が少しは収まると思うけど…」とか、今までの診察では一度も出て来なかった情報がぽんぽん出てきます。さすが専門の先生は詳しいんだなーと。

一番最初に、数年にわたって診てもらっていた町の産婦人科の先生が見逃してたというより、この臓器の病気はそれほど「発見されにくい」のだろうと説明を聞いていて思いました。こっちの病院の先生も「これ、よく見逃さなかったねえ」と感心していたくらいなので。

腹腔内臓器の診断の難しさ

たまたま、自分の場合は2番目に行った病院の女性の先生が腫瘍内科が専門の方らしいので、気になると言って念入りに診てくれて発見されました。

腹腔内臓器と言って卵巣も含むお腹の奥のほうにある臓器は、外から状況を確認する手段がなく、本人に自覚症状もない場合はいわゆる「沈黙の臓器」になってしまって、それで発見が遅れるのではないかと思います。

だから、エコー(超音波)が不完全だとは言いつつ、数少ない「奥のほうにある臓器」である卵巣の様子を見られる手段ではあるので、子宮がん検診の細胞診と合わせて、痛いけどやはり受けておく価値は大きいのかな…と。

人生初MRI(予約制)へ

内診が終わって、先生が「念のために、もっと卵巣の状態がよく見えるMRIも撮っておきましょうか」と言いました。CTや腫瘍マーカーの値から良性だろうとは思われるけど、万が一悪性である可能性もゼロではないので、それを否定するためにも、MRI画像で確認しておきたいとのこと。ということで今度は人生初MRIに臨むことに。1週間くらいの予約待ちだそうです。

規模の大きい病院になると、MRIなどの検査機器も順番待ちの期間が一ヵ月とかになることもあるそうです。病状によってはその間に進行してしまう可能性も考えられるわけで、そういう意味でも、本当に気になる症状のある人は、いち早く先の治療を見越して行動するべきだろうと思いました。

鮮明な画像で見る腫瘍の姿

MRIは磁気で人体を輪切りにしたみたいな画像を撮影できる機器です。
病状の説明の時に、初めて超鮮明なMRI画像で見た実際の腫瘍の大きさは、ちょっと衝撃的なものでした。

本来の卵巣は親指の頭くらいのサイズらしいんですが、それが隣にある子宮よりも大きくなっていたのですから(女性には大体伝わるかと)…おとなの握りこぶしより大きいかも?

良性でも腫瘍が6センチを超えると手術を勧められるらしいんですが、自分の場合は既に9センチまで育っていたので、これはやっぱり手術したほうがよさそうですね…という話でした。ここまで大きくても、本人には何一つ、自覚症状が無いのも凄いなと思いました。だから気がつかないと。

手術を勧める理由の一つに、捻転のリスクがあります。この腫瘍は中身は油とかの場合が多いらしいんですが、ある日突然「捻転」といって、ねじれることがあるらしく、そうすると立っていられないほどの激痛が襲うそうで。そうなってから緊急手術になって判明する人が多数らしいです。自分みたいにたまたま、別方向から見つかったというほうが珍しいのかも?

手塚漫画のあのキャラ

説明の時、「成熟嚢胞性奇形腫って凄い名前ですよね…」と自分がビビり散らかしていたら、先生が穏やかに笑って「要するに、ピノコですよ」と言いました。その瞬間、なるほど~!と一気に理解が進んだので、オタクの基礎教養も実社会で役に立つことがあるものです。

ピノコとは、手塚治虫の漫画ブラックジャックに出てくる助手の女の子で、別の人間(姉)の体に出来た嚢腫の中で、細胞が勝手に分裂して生成されたバラバラの臓器を集めて、一人の人間に合成したキャラクターです。

なので、ちょっと怖い話になるかもですが成熟嚢胞性奇形腫のタイプによっては、内部に歯とか髪の毛とかが入ってることもあるらしいです。自分のは画像でチラチラ映っていた白い点が髪の毛だろうと言われましたが、それでも十分ホラーっぽかったです…。それにしても、リアル人体の不思議だ。

手術はするべきか?

手術の予定

そもそも、この腫瘍は良性なので、手術が絶対必要というものではないそうで、もし自分の年齢がもっと上なら強くは勧めない、と先生は言いました。
とはいえ、まだそこまでの年齢ではないし、先々の捻転とか、稀な悪性化のリスクも考えると、比較的取りやすい今のサイズのうちに取っておくほうが安心ではあるでしょうね、というふうに理解しました。

で手術をすることになったわけですが、時期が真冬になるので、家で飼っている老猫のことが心配でした。自分がいない間、暖房をつけられない時間が長くなると風邪を引いてしまったり、下痢したりしないだろうか?と。
入院期間は手術前日を合わせて五日間と言われていました。

それで、なるべく春に近い時期にしたかったのですが、あまり先延ばしすると、今度は待ってる間に腫瘍がさらに大きくなって、腹腔鏡手術では難しくなる可能性もある、と言われ。仕方なく三か月後で予約しました。

この腫瘍がいつから存在していたのか?は、先生にもわからないそうです。なので、もしかしたらごく最近に急激に大きくなったものかもしれないし、そういう意味では、あまり油断はしないほうがよさそうでした。
腹腔鏡手術で取れないとなったら開腹手術になるので、そうすると入院期間も長引くし、回復にもより時間が掛かるみたいですから。

手術・入院費用とかの話

入院や手術となると、自分も含めてですが、個々人の状況によってはお金の心配とかもあると思います。そこでよく聞くのは「高額療養費制度」です。健康保険に入っている人は、限度額を超えて高額になった分の医療費が後で戻って来る素晴らしい制度なんですが…これだと入院とかの時点では、建て替えが必要になるんですよね。正直、それすらツライという場合は?

ここでもう一つの選択肢が「限度額適用認定証」です。これは、やはり医療費が高額になることが分かっている場合に、窓口での支払いの負担を一定の限度額以内に収めることが出来るというものです。本人の収入に応じて限度額が決まるので、必要そうな人は早めに役所に問い合わせてみましょう。

使い方の注意点は「入院/通院、医療機関、一か月ごとにそれぞれ別」に計算されるということ。なので高額になりそうな治療をなるべくまとめてもらうように病院と相談するのがいいと思います。色々教えてくれるはず。

家事支援とかの話

これはまだ先の話ですが。退院後、自分の体力に自信がなかったり、子供が小さい方とかは、家事サービスとかの利用も考えてみるといいかもです。
体に穴が開いた状態で家に帰って、自分以外に家事が出来る人がいないと、そこから山のような洗濯物や、シンクの洗い物を片付ける羽目になることが予想されるわけで…(白目)そのストレスでまた入院しそうです。。

家族に要介護の人がいれば、介護保険で利用できるサービスもあるかもしれませんが、まだ若いママさんとかだとそうもいきませんし。自分も何かないかなーと色々探して、市役所で聞いてみたりしたところ紹介されたのが。

地域の社会福祉協議会の家事援助サービスが使えるかもしれない、と教えてもらいました。これは登録したボランティアの人が日常の家事の範囲で一日30分とか一時間とか、指定した内容を手伝いに来てくれるというものです。
料理、洗濯、掃除、犬の散歩とか、買物の付き添いなんかもあります。

ただ、意外と要望があるわりに人手が全く足りてないらしく、今のところは週一回が限度だと言われました。自治体によって状況は違うと思うので、気になった方は直接でも、役所経由とかでも問い合わせてみて下さい。
立派な制度があるのだから、もっと認知度上がって盛り上がればいいな。

婦人科周りの病気について

今回、手術をしてくれることになった医師の先生が言っていたことで一つ、印象に残ったことがありました。ちょっと残念そうでしたが。。
それは「日本人は、あまり婦人科検診を受けないから」というものです。
自分のようにたまたま腫瘍(良性)が見つかった例は、まだ幸運なほうで。

大抵の場合、悪性腫瘍でもそれなりにステージが進んでから発見されることが多いようです。卵巣や子宮では初期はほとんど自覚症状がないので、本人に異常がわかるくらいの頃になると、必然的にそうなってしまうのかと。

婦人科検診を受けない理由は色々あると思うんですが。単純に、人生で一番忙しい時期だからとか。あるいは、内診がとにかく嫌で…とかもあるかと。
マンモグラフィーと並んでダントツ、何とかしてほしい、あの内診台。。

受診のきっかけは生理不順とかが多いと思いますが、それも情報が少なすぎて、そもそも自分の生理って普通なの??これって異常???とかが、余りよくわからないんですよね。それで我慢して様子を見てしまう。
目安として出血が一ヵ月以上続いて、経血の塊が親指より多かったら一度、婦人科を受診してみたほうがいいかも…と何処かの病院のHPにありました。

その病院も、自分のようにずっと産婦人科で毎年二回ずつ検診を受けていたけど、たまたま別の病院に行って、専門が腫瘍内科の先生に見てもらったら発見できた、というようなこともあるので。
気になる症状がずっと続いて悩んでいる人は、行ける範囲の病院でなるべくその症状に詳しそうな、専門っぽい医師がいるところを探してみるのも一つの選択肢かもしれません。あくまで自己責任にはなりますが…。

婦人科特有の難しさ

卵巣は、臓器の中でも腫瘍(良性が多いが)の出来やすい部類に入るそうです。もし両方摘出するとなれば、女性ホルモンを分泌する本体が失われるので体に大きな変化が起こることになります。
若い女性なら、パートナーとの性行為に困難が生じたり、それなりの年齢の女性なら、いきなり更年期のような症状が出たりするかも。ある程度は薬で改善できる部分もあるみたいですが。

また、婦人科で手術となると、若い女性の場合はどうしても、手術の後でも子供は作れるのか?とかが心配になるようです。
もし仮に腫瘍が見つかって、手術が必要になったとしても、妊娠出産を望むなら、今は出来ることも色々あるらしいので、担当の先生やご家族ともよく相談してみることをお勧めします。
手術を恐れすぎて、結果的に病状が進行して、命に関わる状況にまでなってしまうとしたら、そのほうが何倍も大変ですし…。

特にがんはそうだと言われますが、とにかく病気は早期発見早期治療が肝心だそうです。自分も、たまたま早く見つけられてよかったのかも。
体の中で、これほどの大きさに育つまで何一つ自覚症状もなく、逆に言えばその大きさになるまで外から発見する手段がない…こんなに怖いこともないと思いました。

本音を言えば、最もクリアに腫瘍の姿を目視することが出来たMRI画像診断が、婦人科検診のレベルで使用できるようになれば、乳がん検診も子宮がん検診もメチャクチャ楽になるのに…と思いつつ。
実はあれって、保険診療でないと値段が超絶お高いんですよね。。
でも、都会にお住まいで金は払えるから内診台に乗りたくない!という人は、出来る病院を探して受けてみてもいいかも?です。

今後について

わりとまじめに、人生を考えた

今回、腫瘍の存在がわかって、診断が下り、手術の予定が決まってから大体二か月くらいですが。それまでに、かなり色んなことを考えました。
もしも重い病気だったら、これからどうやって生きようか?とか。
家に残る家族(と猫)のことは誰に頼んで、どうすればいいのか?とか。

幸い、良性だろうということで、手術を受ければ今まで通りの普通の生活に戻れる公算が高い、という状況にはなりましたが。
さすがに一時は「人生とは…?」みたいなことまで真剣に考えました。
運よく助かった命なのだとしたら、これから先はどう使うべきなのだろう?とか。このブログも、その時にやろうと考えたことの一環ではあります。

病気が判明する前から、体調不良が続いてたことで、イラストとか漫画とかの仕事をセーブしてたので、最初にも書きましたがわりとマジで金欠です。
こういう時、フリーランスはやっぱり辛いですね。。
とはいえ、正社員が出来ない人間だからこうやって生きているので、何とか自分の出来ることをやって頑張るしかないのです。

これからのお仕事のこと

とりあえず手術が無事に終わって体調が回復したら、現在はココナラとかで止めているお仕事の受注を再開したり、新作の漫画の企画の持ち込みとかも考えてみようと思います。

やっぱり人間のやることなので、創作の内容がメンタルの状態に引き摺られてしまって、やたら暗い話ばかり考えちゃったりするんですよね。。
元気になったら、また全然違う話を考えられるようになるのかな?

その前に考えてて、残念ながら没ったオリエン漫画の企画とかも、どこかでまたリベンジ出来るチャンスがあればいいなとは思っていますし。

あと、やはり自分の中では「物語すること」というか、内側にあるものを外に表現として出して、誰かに何かを伝えたい、みたいな欲求が強いようで。それが漫画の形なのか、別の表現方法もありうるのか?はともかくとして、創作することの周辺にはずっといたいな…とは、今回の病気のことがあって余計に強く思いました。お金になるのが理想だけど、仮にそうでなくとも。

オリジナル小説とか、漫画原作とか

不正出血が多くて貧血気味だったせいか、集中力が続かなくて困ったのと。
絵を描く姿勢を保つのが辛かったので、とにかく他に出来ることを探そうと思って、まずは頭の中にある物語のアイデアだけでも、外に出して書き溜めておこう…と考え、シナリオっぽいものを書き始めたんですが。

すぐに「これ、小説に出来るのでは?」と思い直して、小説形式で書くようにしたら、思いのほかすらすらと長文が溜まって行きまして。わりとあっという間に16万字を越えてしまったので、自分がビックリしました(笑)
こんなに長いオリジナルの文章作品は書いたことがなかったので…。

今は別垢で何カ所かの小説サイトに連載みたいな形で掲載してあるんですが、如何せんBL(しかもR18)なので、こちらでは紹介しづらいですね。。
もしそれっぽい物を見かけた方がいましたら、ああやってるな…と生温かく見守ってやってください(笑)…わかる人にはわりとすぐバレそう?

何でいきなりBL?と言われそうですが。案外と真面目な理由がありまして。
もし腫瘍が悪性だった場合、卵巣は左右どちらも摘出になると考えていたので、そうしたら性欲みたいなものも無くなるのかなあ…と。だったら、エロを書けるのは今が最後のチャンスかもしれないので。せめて今生の名残に、書き残しておこうじゃないか!自分なりのエロを!と思ったのです(笑)

こうして人生初のオリジナル小説(BL/R18)を書き始めたわけですが。
本当に文章作品では全く実績とかも無いので、書いたところでお仕事にすぐ繋がるとも思えないのですが。ただ、自分の中では新鮮さもあって大変書くのが楽しくはあるので、手術待ちの間くらいはしばらく続けてみようかと。

理想を言えば、こうやってプレッシャーなく作れたものが、どこかで漫画の原作とかで、オリジナル新作のお仕事に繋がって行けばいいんですけどね。
文章のほうも、そんなに甘い世界ではないだろうと思うので。。(せっかく長文が書けたので一応、各社の賞みたいなのに出してはみましたけど)
もし何かご報告できるような動きがあれば、即こちらでお知らせします。

終わりに

大分長くなってしまいました。今回、たまたま腫瘍が見つかり、それが良性だったのは本当に運がよかったとしか言いようがないと思っています。
ここまで自分がお医者さんから説明されたり、調べて知っている範囲のことを書いてきましたが、同じような病気だとしても個々人の状況は千差万別だと思いますので、詳細はそれぞれ調べて正確な情報を探してみて下さい。

このブログはあくまでも、気になっている人が「一度調べてみようかな…」と思うきっかけにでもなれればいいと思って書きました。医学的な専門知識のある人間が書いたものではないので、その点は何卒ご留意下さい。
もしかしたら、深刻な病状の方がこのブログをご覧になって、何の参考にもならないと思われたり、不快に感じられたりすることもあるかもですが。

ネットで調べていて気付いたんですが「卵巣の腫瘍のことを扱っている個人ブログは少ない」という事実がありまして。恐らく、書き続ける前に力尽きてしまう患者さんも多いのかも知れない…と思いました。上の文中でも何度も書きましたが、とにかく早期に発見するのが難しい臓器なので…。

それならば、一時は最悪も覚悟しながら病気についての色んな情報を調べまくって、リアルに死の恐怖を感じながら、紙一重のところでどうにか回避して、また日常に戻れそう(だけれども100%の安全など医療には当然ない)な状況にある今の自分が、書けることだけでも書いておこうと思いました。
このブログが、どこかの誰かの早期発見と治療に繋がれば嬉しいです。

若い人ほど婦人科の検診に抵抗があるのは、自分にも何となくわかります。
受ければ確実に病気を見つけられる確証があるものでもないし。
でも、それで発見につながった自分のような人間もいますし、早めに治療を始められれば入院期間も、体への負担も少なくて済む。有り難いことです。

本当に、腫瘍が出来やすく発見の難しい卵巣の病気ですが。例え悪性の腫瘍だったとしても、早期に、ステージがまだ低いうちに発見して適切な治療が出来れば、生存率がぐんと上がる臓器でもあるらしいので。

日本の女性は皆さん、大変にお忙しいのもわかるし、家族のためにご自分を後回しにしてしまうのもよくわかる。うちの母もそうでした。

でも、家族のためを思えばこそ、ご自身の体も、大切にしてあげて下さい。
何といっても、命も、健康も、他に替えがきかないのですから…。

長文になりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

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