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非モテ克服「人づきあいの仕方がわからない問題」

元イさんなのだ。無料でほとんど読めて、おまけが有料なのだ。

前回までのまとめ

前回記事までで、非モテは生まれや育ち、環境などで不可抗力になるということを書いてきたのだ。

記事の締めとして、不可抗力で非モテに生まれ、非モテに育てられてしまった人が抱えさせられた「困難」「問題点」は

1:人付き合いが疎の状態のまま育つ

2:親に自己決定権を奪われ、意志が育たない

3:他人の価値観を刷り込まれて、価値観と大きく異なる現実とすり合わせられなくなる

とまとめたのだ。


ではここからは具体的な克服のための道として一つずつ問題点を紐解いていこうと思うのだ。


人付き合いが疎の状態のまま育ち非モテに

幼少期から思春期を経て社会人になるまで、とにかく親兄弟などの家族以外との接触が少なくても、なんとなく年齢を重ねて大人になれてしまう社会になったのが、ここ30年間ほどの日本なのだ。

つまりその30年間の間に生まれた人や、育ってきた人は、人付き合いが足りないまま大人になるルートにかんたんに流れていける環境にあったのだ。

それゆえに「恋愛」という人付き合いの中でも最もハードなゲームで勝負にならず負け続けたり、スタートラインにすら立てずにきたのだ。

恋愛が要求する人付き合いの濃度は濃いのだ。

例えば、やっととりつけた二人きりの食事。その場その場でどのように受け答えするか、会話の返事は全てアドリブなのだ。返事はインターネットのやり取りと違って即レスが基本だし、ログも残らないのだ。返答に窮していては、その負担やストレスに耐えられなくなるのだ。会話の反射神経が問われるのだ。



私の人付き合い苦手歴、学生編

今回はおまけで書いていた自分の体験談、どれくらい苦手だったかまずを例に出してみようと思うのだ。

団地育ちの90年代を小、中、高校生として過ごした自分は、まず小学生の時には団地というと、同じ団地に住む子どもたち同士で遊べる土壌はあるのだが、元イさんは本、マンガとゲームに夢中になって行って一人遊び大好きな子供になっていったのだ。

中学生ではまだ小学生から持ち上がりで知り合いばかりのクラスで、近隣小学校からの生徒が増えたものの、知ってる人がたくさんいるせいかまだ人を避けまくるというほどでもなかったのだ。運動系の部活にも入って、男しかいないもののなんとかうまくやっていたのだ。

ただ、学校外、部活外での他人とのかかりをとにかく避けていたのだ。とにかくなるべく家にいたい。マンガやアニメやゲームに時間を使っていたい。そういうメンタリティをしていたのだ。クラスの中で人と接することがあっても「クラスメイト」という役割を外されるともう何をしていいかわからなかったのだな。表面的なやり取りをこなすのが精一杯だったのだ。


高校生になるとボロが出るのだ。中学からの知り合いは少なく、新たに出会った他人と仲良くやる方法を元イさんは知らなかったのだ。部活に入ったのが生命線だったのだ。男女ともにいたのだが、「同じ時間をたくさん過ごして、流れでなんとなく仲良くやれた」というだけだったのだ。しかしこの太字部分、流れでなんとかやれた、というのがても大事なことなのだ。なるべく一人遊びしてたい自分、他人を避けたい自分というのは変わらなかったのだ。同級生の間でカラオケが中高と流行りだしてたようなのだが、元イさんは友達と行ったことはなかったのだ。一緒に行くほどの友達はいなかったのだ。


2000年代、大学では高校とほとんど同じなのだ。高校よりなお悪い。大学は他人が苦手なやつに友達が作れない仕組みになっていると思うのだ。これはまずいと思い入った体育会系の部活が命綱だったのだ。

さすがに高校よりも濃密な時間を長く長く過ごした部活の仲間たちとは、未だに関係が続いているのだ。(と言っても一部で、とっくに切れてる人が多いのだが)。血の涙を流して同じ釜の飯を食って同じ目標に向かって努力した「他人」なのだ。親しくもなるのだ。

しかし、元イさんはそれでも他人慣れしてないせいか部活仲間に馴染むのがとても遅く、おっかなびっくり参加していて、終わってみたら意外と好かれてた、嫌われてなかったという感想なのだ。

これも「流れでたまたま仲良くなって、関係が残った友人」なのだ。


ちなみに40歳を前にして小中学校の縁は全滅、高校はかろうじて連絡が来るかもくらい、大学の部活で未だにつながってる人がいる、くらいなのだ。それ以外、学生時代の人間とのつながりはないのだ。

連絡が来てもどう返していいかわからず無視したり、成人式には出ず、連絡先を交換せず、自然消滅なのだ。


私の人付き合い苦手歴、社会人編

社会人になると、立派なブラック企業で、勤め上げた期間は毎月一週間ほど会社に泊り込み、休日サービス出勤も当たり前だったのだ。睡眠時間がほしいと3年目になる前に近くに引っ越ししたのだが、それで人付き合いの幅が広がるかというとそんなことはなく、PS3にハマり、映画にハマり、そして寝る、という感じだったのだ。

童貞であることを心配してくれた会社の先輩は合コンをセッティングしてくれたのだが、自分のためにセッティングしてくれた合コンで地蔵!置物なのだ。空回りしていたという方が正確なのだがとにかく緊張してうまく喋れなかったのだ。二度三度セッティングしてもらったような気がするのだが、毎回3次会にゲイバーで元イさんがなぜ彼女ができないかの反省会だったのだ。


就職時の取引先との電話での打ち合わせは会話が五分もたないという悲惨なものだったのだ。それまで元イさんは「電話は要件を伝えて、相手に伝われば切る」という認識をしていて、大体三十秒もあれば事足りるだろうと思っていたのだ。

Twitterに出会うま27歳までは、仕事以外で知り合って連絡先を交換した人はゼロ人なのだ。これでは、素人童貞を脱する事はできない、できるはずがないのだ。(27歳の夏に風俗で初体験して童貞は失ったのだ。詳しくは下の記事を参照)

とまあ、このように社会人になっても人付き合いが苦手で避けるということが続いていたのだ。



力技の克服法「1万時間の法則」

これはもう、人付き合いを避けずに人とふれあい続けるしかないと思うのだ。まず慣れるということ、これが一番大きいのだ。

慣れるには人にふれあわねばならず、人にふれあうのに慣れてないので全然ふれあえない、結果慣れるに至らない

という地獄のシステムが誕生して、人付き合いをし慣れている人がより慣れて、人付き合いに慣れない人は延々とそのままという悲しい話なのだ。

↑1万時間の法則というものがあるのだ。

ある分野のエキスパートになるには練習時間の総量が1万時間必要である、というものなのだ。その理屈で言うと、人付き合いに習熟するには1万時間の人とのふれあいが必要ということになるのだ。


「人付き合いが子供の頃から密であった」そういう人間は1万時間の法則からすると、その時間を幼いうちからこなしてきた、という理屈なのだ。子供の時から十分に人付き合いの練習を、無意識のうちに済ましてきている、ゆえに人付き合いが苦手な人の気持ちもあまり理解できず、なぜできないのかもよく分からないという話なのだ。

繰り返しになるのだが「人付き合いする時間を増やして慣れる」これが、非モテの克服として、前提条件と思ってほしいのだ。

注:必ずしも自分は当てはまらない、という人は流してほしいのだ。


安全地帯を作る〜練習は失敗のリスクが少ない状態で行う〜

1万時間も人と触れ合うなんてできるわけない、まあその通りなのだ。その通りなのだが、少なくとも人付き合いが苦手なまま恋人を作るよりは100時間でも、10時間でも、少しでも人付き合いの練習をして慣れるのが大事なことだと思うのだ。

ここで大きなポイントは「練習」は「失敗」をする前提なのだ。つまり人付き合いの練習とは「人とふれあって、うまくコミュニケーションが取れなかった」という結果を出す前提なのだ。

つまり慣れないながらもコミュニケーションを積極的に取って、たくさん失敗してしまえ、という話なのだ。失敗が怖いから人とコミュニケーションを取らないという考え方とは逆になるのだな。失敗するためにコミュニケーションをとるのだ。

ただ、その失敗を例えば「気になる異性」相手に炸裂させろ、という話ではないのだ。失敗のリスクの話になるのだ。そういう相手に対して失敗前提でアプローチするのは失うものが大きすぎるのだ。

ここで思い出してほしいのだ。練習は失敗しても失うものが無いのが前提で行われて、失敗できない本番のために繰り返し行われているものなのだ。

なので、1万時間をこなすために必要なのはまず「失敗してもリスクの少ない人とのふれあい」を経験することなのだ。そういう「安全地帯」の場を作り上げることが大事、ということになるのだ。



コミュニケーションの安全地帯

失敗してもリスクの少ないコミュニケーションの場とはどういうものがあるのだろうか、なのだ。それはもう個々人で工夫して自分に合った場を探し出してほしいのだ。

例えば、嫌な話なのだが「店員と客」という立場だと、会話はしやすいし失敗しても後々の人間関係に差し障りはほとんどないのだ。リスクは極小と言っても過言ではないのだ。

元イさんはアラサーの非モテの人が非モテを克服しようと思ったら、風俗に行くのも手だ、というのもよくツイートしてるのだが、まさにこの「コミュニケーションの安全地帯」なのだ。風俗で童貞とバカにする人はほぼいないのだ。(むしろ仕事が楽だと喜ばれるし、元イさんは写真指名したところ、わざわざ初体験の相手を選んでくれたと多少、喜んで、というか戸惑われたのだ)

もちろん、童貞と聞いてバカにしたりするような相手のことなどほっとけと言いたのだが。


例えばそれは占い師さんでもいいし、行きつけの床屋、美容室などでもいいし、Twitterのオフ会に紛れ込んで一期一会で会話するのもいいし、婚活パーティーの一対一の面接形式のやつなら十人程度と5分〜10分ずつ会話できるのだ。マッチングアプリもそういう意味では練習の場になるのだ。

必ず成果を得なければならないというプレッシャーを抱えると、まだ練習が足りていない状態では「成功する確率」は低く、失敗のたびに無力感でいっぱいになるのだ。

しかし、失敗をして経験を積む、慣れる、改善点を探す、ということを目的にすれば、成果を得られなかった事すら練習成功と言えるのだ。


元イさんのかつての安全地帯

それの入り口は仕事とTwitterだったのだ。仕事は嫌でも会話をしなければいけないのだ。失敗しても噛んでも何でもとにかく避けられなかったのだ。繰り返すことで話し慣れた、それは確かなのだ。

そして「プライベート」で慣れたのはTwitterのオフ会だったのだ。1万時間もしてないのだが、そこそこの回数はサシオフも複数人とのオフ会もこなしてきたのだ。はっきり言ってしまえばTwitter、相互フォローの数は簡単に3桁の数にまで行くのだ。下心など出さずに友人としてオフ会するなら、選びさえしなければ人と会うのはそこまで難しくないのだ。選びさえしなければ。そこでオフ会に誘い慣れてしまえば一人が二人、二人が三人と数をこなすのは難しくはなくなるのだ。

とはいえ、アカウントと紐づくと失敗した時のリスクは多少、大きくなるのだ。オフ会のちに相互ブロックという流れは、あるのだ。

このあたりの「オフ会の誘い方」についてはまた別記事で書いてみようと思うのだ。サクッと書いてはみたものの「少し難しいな」とは正直思うのだ。元イさんがツイッター開設してからオフ会に誘われるまで一年半程、誘うまでは2年はかかった気がするのだ。

しかし、この練習を繰り返すことで友人ができることもあるのだ。そして冒頭でも書いたのだがツイッターでもなんでも「同じ時間をたくさん過ごして、流れでなんとなく仲良くやれた」というのはあるのだ。時間を共有するという関係性を強くするものがあるのだ。練習をしつつ、友達作りを兼ねる。友達ができれば人とのふれあいの練習のパートナーができたようなものなのだ。

友人との関係性を深める

これをやってみるのもまた、非モテの克服の為に大いにプラスになるのだ。これは長くなるのでまた別記事で、なのだ。


また、会話の仕方などのコツは後日、「人を動かす」などのコミュニケーションに関する自己啓発本など簡単にまとめたものを有料記事にして公開しようと思うのだ。



ここからは有料投げ銭ゾーンなのだ。コミュニケーションの練習のもっともリスクの少ない安全な最初の一歩について書いていくのだ。

もっともリスクの少ない練習の仕方は、引きこもりレベルで人とのふれあいがない人、人ふれあうことに恐怖感が強すぎる人に向けての最初の一歩なので、そこまでではない、という人には特に役に立たないのだ。

早く次の記事をかけ!という方もよろしくおねがいしますなのだ。



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