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多数派を盲信しない

安部公房の作品に「良識派」というのがあって、ネコに食べられることを恐れる鶏たちが、人間から猫から守ってやるしエサもやるから檻に入るよう言われ、一匹の鶏がおい、なんか変だぞこの話、と異を唱えるのだが、人間がその鶏はネコのスパイなんじゃないか?と嘯き、それを信じた他の鶏たちからその鶏は仲間はずれにされ、みんな檻の中に入っていき全員人間のエサになるっていう話(うろ覚え)。

国語の教科書に載っていて、昔読んで安部公房すごすぎんか?って子どもながら思った記憶がある。


あなたたちと違って私たち良識があるんですーってすましてる人たちって、ものすごく本質的なところが根本的にわかってない時がたまにある。いや、だから、あなたたちが常識として前提にしている概念自体こちらは問題視しているのであって、そもそも前提が違うんですけどってと言いたいが、前提の外の世界を想像することすらできないほどそういうもんだと思い込んで生きてきてる人たちだから、話が通じない。

もちろんおたがいさまなんだけど

でもいつも全然本質的じゃない回答で煙に巻いてくる感じ、徒党を組んで正解の空気を作り上げてくる陰湿な感じ、好きになれない。

頭悪いやつからお前頭悪いの?って言われてるみたいで毎回頭がくらくらする。

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