人間は変われるか?
人間は変われるか?というテーマは自分にとってそこそこ大きい。
私は、自身の経験から、変わるのは容易ではないがしかし条件付きで変わることはできるのではないかという仮説を持っている。
その条件とは二つある。一つ目は「変わりたい」「今より良くなりたい」という意志を持つこと。二つ目は「居場所を変える」もしくは「小さい変化を積み重ねること」あるいはその組み合わせだ。
33歳で外資ITのマネジメント職になり部下の育成に悩んだ日々。
しかし自分自身がメンバーレベルだった頃、そんなに上司の助言に従う部下だったかというとそうでもないことに気づいた。
自分の経歴を振り返ると、大学卒業後1回の社外出向や1回の転職を経てそれなりに成長してきていたようにも思うし仕事やスキルの幅も広がり報酬も上がってきていた。
では、自分は何を指針に当時働いていたのだろうか。
はっきり言えるのは、ロールモデルを探していたということだ。
仕事をバリバリこなす上司や先輩や同僚、仕事もできてお洒落で飲んでても楽しい取引先の方など、憧れる方が当時複数いた。
そして私はいつもあの人達のようになりたい、変わりたいと思っていた。
これが最初に書いた一つ目の条件「変わりたい」「今より良くなりたい」という思いだ。
なのでかっこいい人を見つけては見よう見まねで色々やってみる、でもできない、何が自分に足りないのか考える。
当時は必死だが、今から振り返ると、若いのだから、そもそも経験もスキルも足りないし、その他諸々のビジネススキル、時間配分から他への配慮から準備からナニもかも不足していた。
しかし試行錯誤でやっているうちになんとなく形にはなってきた。
たまに褒められることもあったが、ではそれで満足かというとそうでもなかった。
若かった自分は叶えたいことが沢山あったからだ。
結婚したいし、家も買いたい、車も欲しい、ということはもう少し稼がないといけない。
当時勤めていた会社でもそれなりに稼げるだろうけど、そのためにはがむしゃらに働いた上で大して尊敬もしてないお偉いさんにゴマもすりつつ高評価を連発しないといけない。
なんか違う。特にゴマすりの部分が。
なので会社を変わることにした。もっとメリハリの効いた、やればやるだけ報酬に繋がるようなそんな世界はないか?
そして飛び込んだのが外資だった。
ところが今までよりさらにレベルの高いそしてシビアな、しかし自分の成長に繋がるような世界が待っていた。
ある意味当たり前だ。付き合う人が日本人のみから外国人も含めたGlobalな世界へ広がりその中で切磋琢磨するのだから。
そこまで極端じゃないが、国体で活躍していたアスリートがそこそこ自信もあったのにいきなりオリンピックに出て全く歯がたたないみたいな。
年功序列のおっさん優位の世界から、ある種、年齢も性別も人種も宗教も出身も(全く関係ないとは言わないが)あまり関係ない世界で、それこそ恐ろしく頭の良い若いエンジニアを見習うような日々。
ゴマスリはいらないが文化や相手の立場に応じた配慮は必要。
それも英語で。
50歳を過ぎ会社も4社目となった今、Chat GPTに「人が変わるのは難しいという説とそうでもないという説を各々サポートする書籍や論文を紹介してください。」と聞いたところ以下のような答えが返ってきた。
やはり人が変わることは遺伝や若い頃の環境に左右される部分もあり相当難しいがしかし、全く可能性ゼロではないのだろう。
そして自分自身が変わろうと思うこと。そしてただひたすら同じ場所で修行僧のように努力するだけでなく引越しや転職などで環境を変えて無理やり変わらざるを得ない状況に自分を追い込むこと。それが大事なんじゃなかろうか。
長い間マネジメントとして部下にとってきたスタンスは「変わる意志のある者に対してのみ自分が学んできたことの全てを伝えるつもりでアドバイスをしよう。でも決して強制はしない。最後にどうするか選ぶのはその人自身だし、おそらく変わる気があり学び続ける者は私のアドバイスなどなくても勝手に変わっていくだろう」というもの。それで良かったと思う。
以下、Chat GPTより。。。
人が変わることに関する2つの説をサポートする書籍や論文を以下に紹介します。
1. 「人が変わるのは難しい」という説をサポートする書籍・論文
この説は、人間の性格や行動が固定的で、変化するのが困難だと考えます。特に性格心理学や神経科学の観点から、遺伝的要素や深い習慣が影響しているという考えが多いです。
書籍: "The Power of Habit" by Charles Duhigg (2012)
この本は、人の行動がどれほど習慣に依存しているかを示しており、習慣を変えることが非常に難しいとしています。Duhiggは、脳が効率を求めるために一度形成された習慣を維持しようとし、新しい行動に置き換えるのが困難であることを説明しています。
書籍: "Personality: What Makes You the Way You Are" by Daniel Nettle (2007)
この本は、人間の性格がある程度遺伝や早期の経験に依存しており、成人後に大きく変えることは難しいという視点を提供しています。性格の五大因子(ビッグファイブ)についても詳しく解説し、それらの変動が成人期においては限られているとしています。
論文: "Stability and Change in Personality: Life Span and Longitudinal Perspectives" by Brent W. Roberts and Wendy F. DelVecchio (2000)
この論文は、性格特性が時間と共に変化しにくいことを示しています。メタ分析を通じて、性格が大人になると安定することが明らかにされており、特に特定の性格特性が変わる可能性は年齢とともに低くなるとされています。
2. 「人は変わることができる」という説をサポートする書籍・論文
この説は、環境、学習、意識的な取り組みによって人は大きく変わることができると考えます。自己成長や行動療法、心理療法の観点から支持されることが多いです。
書籍: "Mindset: The New Psychology of Success" by Carol S. Dweck (2006)
この本は、固定的思考(fixed mindset)と成長志向(growth mindset)の違いを解説し、成長志向を持つ人が意識的に努力することで変化と成長が可能であることを強調しています。特に、個人の信念が変化にどれだけ影響するかに焦点を当てています。
書籍: "Atomic Habits" by James Clear (2018)
この本は、小さな習慣の積み重ねが人の行動を変える大きな力になることを解説しています。Clearは、行動変容の理論を通じて、どのように人が変わるための具体的な方法を実践できるかを提示し、変わることは可能であると強調しています。
論文: "Personality Change: Influences of Major Life Events and Experiences" by Richard E. Lucas and M. Brent Donnellan (2011)
この論文は、大きな人生の出来事や経験が性格の変化に影響を与えることを示しています。結婚や失業、病気などの大きな出来事は、人の性格や行動に対して長期的な影響を及ぼし、人間の変化は可能であることをサポートしています。
論文: "Changing Personality: Considering Personality Change from the Person–Environment Transaction Perspective" by Nathan W. Hudson and Chris J. Soto (2021)
この論文は、環境との相互作用を通じて人の性格が変わる可能性があると主張しています。新しい環境に適応しながら、自己の成長や変化が促進されるプロセスを明らかにしています。
これらの文献は、異なる視点から人間の変化について議論しており、それぞれが説得力のある根拠を提供しています。変化が難しいかどうかは個人の状況や環境、心の持ち方次第であることがわかります。
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