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「メルカリ」のUIを観察してみる

本日は、フリマアプリ「メルカリ」のUIを観察してみたいと思います。
誰でも自分のいらなくなった物を出品し販売できる、このCtoCの元祖的プラットフォーム。CtoCということもあり、直接「メルカリ」という企業と我々がコミュニケーションを取らずして物の販売やりとりができる工夫を探っていきたい。

🔨メルカリのUI構造

アクションからオブジェクトを抽出

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メルカリアプリにある、ユーザーができることは非常にシンプルです。商品を探し交渉し、購入する。もしくわ、出品する、購入される、発送する。
そのほかに、売り上げ金で支払いをする「メルペイ」などもありますが、基本的にこれしかできません。
私はメルカリのヘビーユーザーですが、意外とメルカリでできるアクションが少なくて(良い意味で)驚きました。

オブジェクト整理と遷移

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次に、抽出したオブジェクトを分析します。やはり、起点は商品そのものです。驚いたことに(私が方法がわからないだけかもしれませんが)、特定のユーザーを検索することができません。ひょっとするると、有名人がメルカリで物販をする際、そのユーザーによる不可価値が生まれないようになっているのかな、と予想しました。
確かに、菅田将暉がメルカリで物販した日には、変な価格操作が行われそうですし、純粋にその商品が欲しい人にとって、CtoCサービスとして不完全になってしまいます。
もちろん商品からは、「この人どんな商品を他に出品しているのかな」という欲求に答える形で個別アカウントに遷移することができ、フォローをすることができます。しかしそれはあくまで商品起点です。
商品詳細ページ(シングル)からも、おすすめの商品を列挙してくれる(コレクション)ことからも、このサービスがあくまで「商品主役」ということを強く感じます。


🪤メルカリのユーザーフローマップ(購入時)

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こちらは、購入イベントが発生した時の、フローマップです。
お分かりの通り、購入者、出品者ともに、次のアクションを促してくれるのはもちろんですが、「人は絶対に忘れる」ことを前提とした催促通知が随所に仕組まれていることがわかります。
例えば、購入された方へ、「近日発送します。」とコメントをした後、発送する作業を忘れてしまった場合、何日後かに(ここも明確に決まっていると思うが)「お忘れではありませんか?」という通知がきます。
私も一度、これに助けられたことがあります。
このようにトラブルがなるべく起きないよう、ソフトの段階で設計されており、本当のトラブルの時に対応できる仕組み作りになっています

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