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【教育者note】生きる力とは

 私が教師を志してから、学習指導要領というものの存在を知りました。

 まずは、教員採用試験対策として。

 現場では、授業や教育課程の基準として。

 この学習指導要領に書かれていることを現場の教員は表現しています。

 はじめに勉強してから10数年経過しました。

 子供達に教育するにあたっての目的や目標などが記載されています。

 学習指導要領は時代の変化とともに約10年に一回、改訂されますが、当時も今も「生きる力」を育むことが強調されています。

 「生きる力」を育むために、教育しているといっても過言ではありません。

 そこで、「生きる力」について掘り下げていきたいと思います。

 学習指導要領での「生きる力」とは、知・徳・体のバランスのとれた力だそうです。

 知・徳・体として、「確かな学力」「豊かな人間性」「健康・体力」を育成すると書かれています。

 これは、改訂を経ても変わらない大切なことのようです。

 「生きる力」を育成するために、工夫していくこと、新しく取り組んでいくこととして、外国語、ICT(プログラミング)、グループでの学習活動、調べ学習、道徳教育の充実などが盛り込まれています。

 議論のすべては、

 ・何を学ぶか

 ・どのように学ぶか

 ・何ができるようになるか

 この3つです。

 私は、不登校の生徒とたくさん関わってきて、いろいろな人と話したり、いろいろな本を読んだりして、もっと違う視点も必要だと思っています。

 それは、もっと前向きな提案です。

 ・「何のために」学ぶのか?

 ・どうなりたいか、どんな夢を実現させたいか

 という視点です。

 「生きる力」になるものは、「希望」や「夢」など明るいもの、幸せなものだと思います。

 「生きる力=希望」です。

 だからこそ、「なんのために」という目的が必要です。

 子供たちが、「こうなりたいんだ」という「夢」を育てることが一番重要です。

 環境問題、高齢化、貧困など、学校では暗い未来を学びます。

 地球の気温が上がっています。大きな災害が多発し、日本にはなかった感染症が流行するかもしれません。

 数年後は、2人で1人の高齢者を支えなければいけません。

 勉強できない子は、いい会社に入れなくて、将来苦労します。

 こんな話をたくさん聞きます。

 テストの問題の答えにすらなっています。こう解答しないと、不正解なのです。

 また、社会では、暗い事件やだらしない大人しかニュースになりません。

 「希望」を育てようとしない限り、子供たちの「夢」がしぼむような社会構造になってしまっています。

 オリンピックに出るような選手のお父さんやお母さんは、底抜けに「希望」しか抱いていません。

 子供たちの未来は、可能性に満ちていて、本当は希望しかなく、夢しか実現しないのに、そんなことを教えてくれる大人は少数です。

 だから、勉強しても無駄だ、努力しても無駄だと考えるようになってしまいます。

 将来に「希望」がなく「生きる力」が湧かないから、「何も学びたくない」のです。

 私は、「希望」を育て、「夢」を育むための教育を実現したいと思っています。

 今の勤務校を、そんな学校にしたいなぁと思っています。

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