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【要約】フェルミ推定の技術~圧倒的なビジネスパーソンになれる武器~

みなさんお疲れ様です!
少し投稿が滞ってしまい反省です。。。

今日は「ロジカルシンキングを超える戦略思考 フェルミ推定の技術」という本を要約してご紹介します!

こちら世界最大のコンサルティング会社BCG出身の高松さんが書かれた本になります。

僕会社にこの高松さんの大ファンがいて、このほかにもいくつか本を紹介してもらいました。
どの書籍も内容が濃く、何回も読み返してしまうくらいおもしろいです!
個人的に高松さん独特の表現が書籍にちりばめられているのが好きです笑

さて前置きはここまでにして、さっそく本題に入っていきましょう。


1.こんな人に読んでほしい!

  • 先の見えない時代だからこそ、先の未来を予測するスキルが欲しい人

  • 日常に転がるあらゆる問題を分解し、試算するスキルが欲しい人

  • ロジカルシンキングを超える思考技術を身につけたい人

2.フェルミ推定とは

ではまず、フェルミ推定がなんのこっちゃわからない方もいらっしゃると思うので、フェルミ推定とは何か、についてご説明します。

フェルミ推定はよくコンサルティングファームの採用面接で出題されることが多い問題で、一言でいうと、「未知の筋を常識・知識をもとにロジックで計算すること」です。

2-1.フェルミ推定は「冒険」である

例えば、フェルミ推定の技術を使うことで「コンビニの売上」「炊飯器の市場規模」「スポーツジムの年間売上」など、生きていれば普通考えることのない数字を、自分が持っている知識、常識を使うことで自分なりの解答を出すことができます。

本書では、フェルミ推定を「知ることができたらビジネスを先に進めることができるけど、調べてもどこにもない数字を探り、作り出す冒険」であると紹介しています。

2-2.フェルミ推定の技術を身に着けるメリット

「未知の数字を計算できることは分かったけど、それ学んで何に使えるんだ」と思った方もいらっしゃるかと思います。
世間でもフェルミ推定はコンサルの人が採用試験で使うだけの技術、と思われている節があります。

しかし、そうではないのです。
フェルミ推定の技術を身に着けることで、ビジネス上ではもちろん、私生活でも活用でき、人生を明るくすることができます。

フェルミ推定を学ぶメリットは大きく3つあります。
メリット①:先の未来を予測することができる
フェルミ推定の技術を用いることで、未来の市場の変化や市場規模を自分で予想し、自分なりの考えを持つことでビジネスを優位に進めることができます。
例えば、悪くなりそうな未来を予想できたら事前に先手を打つことができますし、未来の市場動向が予想できれば、自分が今取り組むべきことも考えることができます。
未来に強くなる➡ビジネスを明るくすることができる、のです。

メリット②:KPIマネジメントができるようになる
後程解説しますが、フェルミ推定をするうえでの重要な技術の一つとして、大きな事柄を細かく分解する「因数分解」があります。
例えば、自分が仕事上で掲げている目標、いわゆるKPIを達成するために、現状と目標とのギャップ(課題)はなんかのか、それを埋めるためにはどうしたらいいかを自分で考えることができます。

さらにレベルが上がってくると、より視座を挙げて「事業」のビジネスモデルを因数分解し、売上などの目標数字を達成するには、どの課題を何をして解決すればいいかを考えられるようになります。

フェルミ推定を学ぶと、ロジカルに自分の仕事の課題を見つけ出し、解決に導くことができます。

メリット③:効果試算や工数設計ができるようになる
さらに、課題を解決するために、何らかの施策を打つ際に「この施策は、どれくらいの効果があるのか」という効果試算や、その施策を進める際に「この施策は、どれくらいの時間や労力がかかるのか」を推定できるようになります。

これができるようになると、複数ある施策のうち、効果の小さい施策をわざわざ選択する無駄がなくなりますし、残り時間で実行できる施策はどれか、を正しく判断できるようになります。


上記はビジネス上での活用シーンの説明が多くなってしまいましたが、フェルミ推定は人生どこでも使うことができます。
例えば、人生におけるライフ設計。いつどのタイミングでどれくらいのお金がかかるのかを試算することで、今後のお金の管理や今やるべきことが見えてきます。

このようにフェルミ推定の技術を身に着けることで、人生を明るくすることができるのです・・・!!!

みなさん少しは興味が湧いてきましたか???

3.フェルミ推定のコア技術「因数分解」

では次に具体的にどうやってフェルミ推定を身に着けていくかを説明します!
本書では、

フェルミ推定=因数分解+値+話し方

という風に解説をしています。
フェルミ推定は、
まず大きな事象を細かく因数分解をしていく
➡分解したそれぞれの項目に自分の知識や常識から大体の値(数字)を当てはめる
➡できたものを人に伝える、というステップを踏みます。

3つの項目について説明したいのはやまやまなのですが、量が膨大になってしまうので、ここではフェルミ推定のスタート地点であり、最もコアな技術である「因数分解」をピックアップし詳しく解説していきます!

3-1.因数分解で求める数字に近づく感覚を持つ

因数分解はその名の通り分解をする作業ですが、ただ細かく分解をすればいいというわけではありません。

「因数分解をすることで出したい答え、数字に向かってジャンプして近づいている」という感覚を大事にしてください。
これだけだとイメージがつきにくいと思うので、「スポーツジムの売上」を例に因数分解をしてみましょう!

【例題:スポーツジムの売上を推定しなさい】
ステップ①:まずはシンプルに売上を求める式に分解してみましょう
┗スポーツジムの売上=「スポーツジムの数」×「1店舗の売上」

という風に分解ができると思います。
ただ、このままの状態では具体的な値(数値)を当てはめるには項目が大きすぎます。1店舗の売上っていくつだよ!ってなりますよね(みなさんもなんとなく感覚でわかると思います)
なのでもう少し分解・・・!
通常であれば「スポーツジムの数」と「1店舗の売上」それぞれを因数分解しますが、今回は「1店舗の売上」に注目して因数分解していきます。

ステップ②:「1店舗の売上」をさらに因数分解
┗スポーツジムの売上=「スポーツジムの数」×「1店舗の売上」
=「スポーツジムの数」×「1店舗当たりの会員数」×「月会費」×「12か月」

次は1店舗当たりの売上を会員制のビジネスモデルを反映して、会員数×月会費に分解しました。
これでステップ①の計算式より、さらに答えに近づいている感覚がつかめていますでしょうか?
さらに因数分解してみましょう!

ステップ③:「1店舗当たりの会員数」をさらに因数分解
┗スポーツジムの売上=「スポーツジムの数」×「1店舗当たりの会員数」×「月会費」×「12か月」=「スポーツジムの数」×「延べ利用者数」÷「利用頻度」×「月会費」×「12か月」

いかがでしょう。「1店舗当たりの会員数」をジムを利用する「延べ利用者数」を月にどれくらい利用するかという「利用頻度」で割り算をすることで算出します。
かなり答えに近づいていますが、欲張ってもう一歩分解します!

ステップ④:「延べ利用者数」をさらに因数分解
┗スポーツジムの売上=「スポーツジムの数」×「延べ利用者数」÷「利用頻度」×「月会費」×「12か月」=「スポーツジムの数」×(「ジムのキャパシティ」×「回転数」×「30日」)÷「利用頻度」×「月会費」×「12か月」

月にどれくらいの人数が利用するかという「延べ利用者数」をジムにどれくらいの人が入るかの「キャパシティ」と、そのキャパシティ限界まで人が入るのが1日何回あるかという「回転数」を掛けて算出しています。

これくらいまで分解することができれば、次ステップの「値をはめる」に進むことができます。

なんとなく因数分解で「求めたい答えにむかって近づく」という感覚をもっていただけたでしょうか?

3-2.「気持ち悪い」という違和感を大切にする

上記の因数分解の例題でお伝えしたかったのは、「その因数分解で本当に値をはめることができるだろうか」「現実のビジネスモデルを反映した因数分解になっているだろうか」という「気持ち悪さ」を大事にしていただきたかったからです。

適切な因数分解ができないことには、適切か答えを出すことができません。
だからこそ因数分解は最初のステップにして最もコアな技術であるのです。

3-3.因数分解は2つ以上作り、比較する

上記で説明した因数分解は1つのパターンだけでしたが、本当は2つ以上のパターンを作ってほしいです。

なぜなら、フェルミ推定で求めるのは「明確な答えがない」ものが多く、2つ以上の因数分解を考えたうえで、それらを議論し、比較検討することでよりいいフェルミ推定ができるようになるからです。

因数分解のパターンにもいくつか型が存在するので気になる方は、ぜひ本書を手に取って学んでみてください。

4.まとめ

フェルミ推定の技術、いかがでしたでしょうか。
僕はフェルミ推定に関しては、大学生時代のころから存在は知っていたですが、冒頭記載したように「コンサルの人が使うもの」というイメージを強く持っていました。

しかし、今回この本でしっかりフェルミ推定に学ぶことによって、現在の自分の仕事上でも、プライベートでも生かせるところは数多くあるな、と感じました。
なにより、あらゆる未知の数字を自分の思考一つで試算して推定することできる技術って身につけられた自分を想像するだけでもワクワクしませんか(笑)

特に今回メインで解説した「因数分解」の技術は、フェルミ推定に限らず、いろんな課題解決や思考の整理にも活用できるな、と思いました。

最近は朝に1問フェルミ推定を解いたり、日々の日常の中で「このカフェの売上どれくらいなんだろ」とか「最近はやりのチョコザップの市場規模ってどれくらいなんだろ」とかいろいろ考えて過ごすようにしています。

考えることって面白い!!
今回の記事が皆さんのヒントになればうれしいです。

ではまた次回!!!


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