見出し画像

【プレゼンの話し方】プロに学ぶコツとテクニック

今回は「プレゼンの話し方」というテーマでお届けします。

当社はこれまで1万回以上、セミナーや研修を実施してきました。
プレゼンに関するトレーニング実績も多数ありますが、ほんの少し話し方を変えるだけで、プレゼンで大きなインパクトを残した受講生がたくさんいます。

今回は、それらの内容から、プレゼンで使える伝わる話し方のコツ3選をお届けします!

プレゼンの目的は?

まず少しだけ、プレゼンの目的を。
「プレゼンテーション」と辞書で引くと、提案とか提示と出てきます。
今から約2,300年前に出版されたアリストテレスの『弁論術』という本を起源にする説もあります。
プレゼンという言葉がビジネスシーンで使われるようになったのは、アメリカの広告業界といわれています。
広告は無形商材です。無形商材をどうやって買っていただくか?
そういう文脈で、プレゼンテーションという言葉が使われるようになったそうです。いわば相手に買ってもらうこと。

そう、プレゼンテーションの目的は、
相手にアクションを起こしてもらうこと
なのです。

「いい話を聞かせてもらいました」ではダメ。
「買います!」とか「やってみます!」というアクションを相手から誘発する必要があります。

聞き手の決断をサポートすること

ただ、実際に行動を起こすかどうかは、最終的に聞き手の判断です。
強引に「契約書にハンコ押してください!」と言って、押させることはできません。
なので、プレゼンテーションの本来の役割は、
聞き手の決断をサポートすること
になります。
これを念頭に置くと、どんな話し方をすればいいかが見えてきます。

①コミュニケーションを取ること

プレゼンでの話し方、1つ目。
聞き手とコミュニケーションを取ること。

プレゼンでは、一方的に説明するのはNGです。
説明するだけなら、プレゼンしたところを録画して動画を送って視聴してもらえばいいし、プレンゼン資料に詳しく内容を記載してそれを読んでもらえばいいです。
なぜ、わざわざ聞き手に集まってもらい、プレゼンするのか?
それは聞き手とコミュニケーションを取るためです。
コミュニケーションを取ることで、相手の反応が見えたり、双方の息遣いがわかったりするので、相手の決断を促しやすくなります。
では、プレゼンではどんなコミュニケーションの取り方をするとよいでしょうか?

具体例を紹介いたします。

▼一人質問

聞き手に質問することです。
「こんなことでお困りではありませんか?」
「こういうとき、皆さんならどうしますか?」
「これがあったら便利だと思いませんか?」
まるで聞き手と会話するかのように、質問を投げかけます。
そして、「そこで◯◯という商品をご説明いたします」と伝える。
通販の番組って、そんな構成になっていませんか。
もちろんプレゼンなので、質問に対して、いちいち声を出して答えてほしいわけではありません。
聞き手は聞いているだけです。ただ、聞き手は問いかけられると、何かを考えはじめます。
このやりとりが、話し手と聞き手のコミュニケーションを生み出します。
プレゼンテーターが聞き手に対して質問を投げかけることを、当スクールでは「一人質問」と言います。

▼都度問いかけ

プレゼンの最中に、「ここまではよろしいでしょうか?」と投げかけます。
聞き手の疑問を解消しながら進めていくコミュニケーションです。
ひとつでも疑問がある状態で話を進められると、聞き手はそれがずっと気になって、その先の話が入ってきません。

プレゼンは、だいたい冒頭の1分くらいでどんな感じになるか想像がつきます。
開始早々から資料を読み上げるプレゼンは、コミュニケーションを取らないスタイルなので、ただ聞くだけの説明型で終わります。
逆に、聞き手に目を向けて、ひとり一人に問いかけるように話を進め、聞き手のリアクションを確認し、時にはアイコンタクトをして、聞き手とコミュニケーションを取るスタイルだと、その場に一体感が生まれます。
結果、聞き手のアクションを誘発しやすくなります。

②つながっていること

プレゼンでの話し方、2つ目。
話がつがっていること。
パワーポイントの資料は、表紙があって、概要があって、詳細の説明があって…と、そうしった一連の流れになっていますが、これが1枚資料が進むたびに話がぶつ切りになっていると、非常にわかりにくくなります。
理想は、巻物のように連続していること。
これを「理解の連続性」といいます。

例えば、集客に問題を抱えている会社があり、その会社にプレゼンするとします。
「御社の課題は、集客を増やすことですよね。ならばクイックルワイパーを使いましょう」

と提案されても、「なんで?」ってなります。
クイックルワイパーは、床の拭き掃除で使う掃除道具です。
集客を増やすこととクイックルワイパーがつながっていません。
例えばですが、
・集客を増やすには、まず既存顧客の声を聞く必要がある
・既存顧客の声で一番多かったお店を重視するポイントは「清潔さ」だった
・だからクイックルワイパーが必要
という流れだったらわかります。まぁ、ちょっと強引な例ですが笑。

コツは「ということは?」を使って、つながりを設計することです。

【例】研修のプログラムを依頼されたら
「〇〇社にはこの研修が必要」
↓「ということは?」
「この規模で、この内容を提供する必要があります」
↓「ということは?」
「この期間で〇〇を実施する必要があります」
と、プレゼン資料をつくったら、1枚目を見て「ということは?」と口にしてから、2枚目の資料を確認する。
2枚目の資料を見て「ということは?」を口にしてから3枚目の資料を確認する。
そうすると、話がつながっているかどうかがわかります。
つながっていない部分はなんだか違和感を感じると思うので、プレゼン前に修正しておきましょう。

③惹きつけ続けること

プレゼンでの話し方、3つ目。
惹きつけ続けること。
プレゼンは飽きられたら終わりです。
話に飽きられると、最後まで聞いてもらえず、決断に繋がりません。
常に「続きが気になる」を誘発しなければなりません。

プレゼンでは、特に冒頭が大事です。
就職セミナーを例に挙げてみましょう。
「20年後に49%が消滅という話が有名になりました。この49%とは何の数字だと思いますか?」
(冒頭のつかみ)聞き手に、え?何って思ってもらう?

「これは、20年後に現在の職業の49%が消えるというオックスフォード大学のデータです」
(惹きつけ)何それ?そんなに消えるの…不安だ…

「でも、半分の仕事がなくなるということは、半分は新しい仕事が生まれるということです。その新しい仕事を我々といっしょに作っていきましょう!」
(興味)新しい仕事ってなんだろう?

「その新しい仕事とは…」

と、本題に入っていくようなイメージです。

実は、資料の表示のさせかたも大事で、何かを言ってからその該当ページを写すようにしましょう。
先に資料を写してしまうと、何かを言う前に先読みされて、「ああ、書いてあるそのことね」と思われて、続きが気になりません。
資料の表示のさせ方は、動画の後半で動作を交えて解説していますので、ぜひご確認ください。

-------------------------------------------------------
【モチベーション&コミュニケーションスクール】

あがり症・緊張を改善するセミナー
伝わる話し方が身につくセミナー
論理的思考が身につくセミナー

【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎あえて話さない戦略(大和出版)

◎「質問の一流二流三流」(明日香出版)

◎「一生得する雑談力」(宝島社)


◎「話し方すべて」(かんき出版)

「コミュ障」でもしっかり伝わる話し方(PHP研究所)

◎「話し方の正解」~誰とでもうまくいく人の55のルール~(かんき出版)

◎緊張しない「最初のひと言」大全(Clover出版)

◎図解版:雑談の一流、二流、三流(ASUKA BUSINESS)

◎説明の一流、二流、三流(明日香出版)

◎雑談の一流、二流、三流 (明日香出版)

◎10秒でズバッと伝わる話し方(扶桑社)

【ビジネスマンのための「伝わる話し方」実践スクール】

【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。

18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

【モチベーション&コミュニケーションスクールSNS】
モチベーション&コミュニケーションスクール公式LINE
YouTubeみのちゃんねる
instagram
Twitter
Facebook
TikTok

株式会社モチベーション&コミュニケーション
所在地 〒163-0649 東京都新宿区西新宿1-25-1 新宿センタービル49F
お問い合わせ TEL:03-6384-0231
MAIL: info@motivation-communication.com
-----------------------------------------------------------------------------

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?