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面接官を惹きつける自己紹介のコツ

今回のテーマは「面接官を惹きつける自己紹介」について。

当スクールでは、キャリアコンサルタントという国家資格を保有している講師が多数所属しており、面接対策のセミナーやカウンセリングを実施しています。

学生の方や求職者の方と面接のトレーニングを行っていると、
面接冒頭の「それでは自己紹介をお願いします」が一番緊張します…
という声をいただきます。

あの張り詰めた空気の中で、いきなり話さなくてはいけないわけですから、緊張して当然ですよね。
反対に、冒頭でしっかり面接官の心をつかむことができれば、随分面接がスムーズに進むと思います。

そこで今回は、面接の自己紹介に特化して「面接がうまくいく秘訣」をお伝えいたします。
具体的には以下3点です。
①自己紹介と自己PRのちがい
②本当の意味での準備
③面接の通過率を上げる最重要ポイント

自己紹介と自己PRのちがい

自己紹介は、だいたい面接の最初にやってきます。
履歴書を見れば基本的なプロフィールは書いてあるのに、なぜわざわざ面接官は聞いてくるのでしょうか?

それは面接官が何を質問するかあたりをつけるためです。

履歴書にその方の情報は記載されています。
しかし、どんな人柄なのかはわかりません。
まず自己紹介をしてもらうことで、その話す内容と雰囲気から、人物を察しようとしているのです。
それを踏まえて「何を質問するか?」を地ならして考えている時間。それが冒頭の自己紹介です。

ということは、最初の自己紹介で長々ダラダラ話していたら、
「この人は話が長い人だ」「こちらの意図が汲めない人だ」
と認定されてしまいます。
また自己紹介と言っているのに、そこに自己アピールをガンガン混ぜたら、
「ちょっとアピール感がすごいな」「自分をよく見せようとする人なのか」
と勘ぐられます。

自己紹介は、あたりをつけるための質問なので、1分程度で自分のキャリアを簡単に述べるのが適切です。
あなたの自叙伝が書かれている本があったとしたら、その目次をザっと伝えるようなものです。
短く、スパっと、簡潔に。
すると、面接官から「こちらの意図がわかっているね」と思われます。

学生の方なら、
・大学、学部、学科
・学生時代の活動
・所属していたゼミ
などですし、
転職者なら、
・キャリア
・資格
・専門分野
などです。

自己紹介と違うのが、自己PRです。
自己PRはまさに自分をPRすることなので、自己PRの場面がきたらそこでしっかりPRすればよいわけです。
冒頭の自己紹介から、面接官の意図を汲まずに自分が話したいことを話すと、その時点で面接は劣勢に立たされます。

本当の意味での準備

面接官は「この方はどれだけ準備をしてきたか?」を本当によく見ています。

エン・ジャパンさんのアンケートで、面接の受験者に「面接の後で後悔したことはありますか?」とヒアリングしたところ、80%の方が「後悔したことがある」と答えています。
「後悔したことがある」の中身をみると、70%の方が「企業研究不足」を挙げています。
「もっと調べてから面接を受ければよかった…」と悔やんでいるわけですね。

過去、当社に応募いただいた方に、「桐生さんって、社長なんですね」と言われたことがあります。
「私が社長です!」と威張るつもりはありませんが、これを言われた瞬間、「弊社のホームページすら見ていないのかな」と思い、採用見送りになります。実際にそういう方がいらっしゃいました。

面接官は毎日色々な人と会っているわけですから、非常に目が肥えています。
ホームページをサラっと見ただけの人か、社長や社員のSNSやブログも見てきている人か、その方がどのくらい準備してきたか、話しているとすぐにわかります。

「動画で◯◯とおっしゃっていたこと、私も同じ経験があって非常に感銘を受けました。ぜひ私も御社と同じ想いで働きたいと思い、今回応募させていただきました」
と、さらっと1行程度、自己紹介に入れてあげるだけで、ずいぶん好感度が変わります。
志望動機ものちほど聞かれる場面があると思うので、そこでしっかり説明すればよいのですが、冒頭の自己紹介でもほんのり触れると、「では、志望動機からお聞きしてもよろしいでしょうか?」と面接官も質問しやすくなります。

面接の通過率を上げる最重要ポイント

面接の通過率を上げる最重要ポイントは、
結論、「相手の頭の中を想像できること」です。

・自己紹介では面接官が話しやすいように自分のキャリアを端的に伝える
・事前に企業のことをしっかり調べてから面接にのぞむ
これらは、面接官がされてうれしいことです。
こういやって相手が喜ぶことを想像して実践できる人。
文句なしで面接の通過率が上がります。

面接官は、「ここまで配慮できる人なら、きっとお客様の対応でも気遣いができる人なんだろう。同僚にも優しい声をかけることができる人なんだろう」と思うからです。

相手の頭の中を透視する。
そんなコンセプトで書かれたのが、
拙著『話し方の正解』です。


ご興味のある方は、本書を手に取っていただけるとうれしいです!

また今回の内容は動画でも詳しく解説しておりますので、ぜひチェックしてみてくださいね(^^)/

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【モチベーション&コミュニケーションスクール】

あがり症・緊張を改善するセミナー
伝わる話し方が身につくセミナー
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【株式会社モチベーション&コミュニケーション:桐生稔 著書】
◎あえて話さない戦略(大和出版)

◎「質問の一流二流三流」(明日香出版)

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◎「話し方すべて」(かんき出版)

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。

18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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