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【あがり症克服】緊張しない!最初のひと言

今回のテーマはあがり症の克服

こちらの記事でも、「あがり症の克服」「緊張してきたときの対策」を過去たくさんアップしてきました。

今回は、緊張してきたときに、こんなひと言を使うとリラックスできるというテーマ。

まさに「緊張したときの最初のひと言」です!

緊張してきたときに、この言葉を使うとリラックスして話せるといのもがあったら、便利だと思いませんか。

「人前で話すときにドキドキしてきた…」
「苦手な人と話さなければいけない…」
「意見を言って批判された…」
などなど。

こういった緊張したときの「最初のひと言 集」みたいなものがつくれないか?
出版社の方からご依頼をいただき、1年間かけて書き上げたのが、10月1日に出版しました「緊張しない最初のひと言」です。

日常、緊張する場面はたくさんあります。
緊張というと、人前で話すときを思い浮かべる方が多いと思いますが、それ以外でも、
「聞き手が無反応だったらどうする?」
「言いたいことはあるけど上手く言葉にできないときは?」
「会話が弾まないときはどんなひと言で盛り上げる?」

本書はこういった一瞬緊張するような場面に、すべて答える形で進んでいきます。

今回はこの本の45項目の中から、3つピックアップしてお伝えいたします。

「最初のひと言」と言っても、「聞き手をかぼちゃだと思う!」みたいな、おまじない的なことではありません。

心理学、東洋医学、各論文のエビデンス、そして今まであがり症克服セミナーを5,000回開催してきた実績をもとに、科学的に、論理的にお伝えしています。

本書では、「緊張するひと言」と「緊張しないひと言」、それぞれ提示する形で進んでいきます。

それでは「緊張しない最初のひと言」3つ、いってみましょう!

①緊張してきたとき

「うわー、緊張してきた(汗)。。。」
というときに、どんな一言をつぶやくと、リラックスできるか。

次のどちらでしょう?

A:「絶対成功させる!!」
B:「ハァ~…憂鬱だ」

スタッフ:Aの「絶対成功させる!!」でしょうか?

桐生:残念!正解は、Bの「ハァ~…憂鬱だ」でした。

これは、緊張改善の原理原則がわかると理解できます。

~緊張改善の原理原則~

緊張しているときは、何が起きているか?
ドキドキすると交感神経が優位になります。そうすると脈が速くなり、血管は収縮し、力みます。

このときに「絶対成功させる!!」なんて力んだら…
ますますパフォーマンスは落ちます。
ツーアウト満塁、一打逆転の大チャンス!!こんなときに、興奮して、力んでバットを思いっきり握ったら打てません。

心身をリラックスさせるには、副交感神経を優位にする必要があります。
そのために一番いいのが呼吸です。

よく「緊張したら深呼吸しましょう」と言われますよね。

なぜ「ハァ~…憂鬱だ」がいいのかというと、ため息だからです。
「ハァ~~~」と、思いっきり息を吐く行為です。

緊張したときは、たいがい吸うことばかりに一生懸命になります。過呼吸になる人もいるくらいです。
息を吸ってばかりで、吐こうとしないので、上手く呼吸ができないのです。

だから息は吐かないとダメなんです。
とにかく「ハァ~~、憂鬱だ。。」でも何でもいいので、息を吐く。

緊張したときは、渾身のため息を3回吐いてみてください。

それだけで、少し体がポカ~っとするような温かくなる感覚を味わうと思います。

ただ、注意事項があります。
ぜひ一人のときにやってください。
周りに人がいるときに、「ハァ~…憂鬱だ」ばかり言っていると、周りの人も憂鬱になってきますからね(笑)

②聞き手が興味なさそうなとき

例えば、人前で何か説明するとしましょう。
「ちゃんと聞いてほしいな~」というとき、ありますよね。
でも、そんなときに限って聞き手が興味なさそうだったり…

そんなとき、どちらのひと言が緊張せずに話せるでしょう?

みなさん、今日は、

A:「真剣に聞いてください」
B:「リラックスして聞いてください」

スタッフ:Bの「リラックスして聞いてください」

桐生:正解!

ちゃんと聞いてほしいから、「真剣に聞いてください」でもよさそうですよね。
でも、「リラックスして聞いてください」の方が、自分も落ち着いてしゃべれるんです。

これは、心理的リアクタンスを活用したものです。

心理的リアクタンスとは?

簡単に言えば、「人間は反対のことをしたくなる」という心理です。

2006年に、アメリカの応用心理学ジャーナルで掲載された論文です。
900人を300名ずつ3つのチームに分けて、この3チームに、架空の番組を紹介しました。
それぞれのチームには、以下のことを伝えています。

①Aチーム
「この番組には暴力的なシーンがあるので、見るかどうかは慎重に判断してください」

②Bチーム
「この番組には暴力的なシーンがあります」

③Cチーム
何も言わなかった

A、B、Cのチームの中で、どのチームが一番「番組を見たい」と思ったか?

スタッフ:「Aですかね?」

桐生:その通り!

Aチームの「見るかどうかは慎重に判断してください」が、一番見たいと思ったんです。
不思議ですよね。「見るかどうかは慎重に判断してくださいね」と言われると見たくなる。

でも、するなと言われると、したくなる。
これ、よくありますよね。

例えば、ホラー映画で「決して一人では見ないでください」と言われると見たくなる。
「押すな、押すな」と言われると押したくなる。
これが、心理的リアクタンスです。
人間は自由を制限されるのを嫌がります。だから言われたことの反対をしたくなります。

ということは、真剣に聞いてほしいときは、
「リラックスして聞いてください」
と言う方が、真剣に聞きたくなるということです。

まったく興味なさそうに聞いている人よりも、真剣に聞こうとしている人に向かって話す方が、話しやすいですよね。

話がうまい講演家も、
「今日は話半分程度で聞いておいてください」
「あんまり真面目に聞かないでくださいよ(笑)」
と平気で言います。
でも、そう言われると聞き手は真剣にメモを取り出します。
まさに心理的リアクタンスを利用した最初のひと言です。

③プレゼンするとき

「緊張しない最初の一言」はどっちでしょう?

A:「お手元の資料をご覧ください」
B:「今日は皆さんにお伝えしたいことがあります」

スタッフ:Bの「今日は皆さんにお伝えしたいことがあります」の方でしょうか?

桐生:ハイ、正解です!

「お手元の資料をご覧ください」というときは、スピーカー(=話し手)はどうなっているか?
おそらく、スピーカーも手元の資料を見ますよね。

そうすると、気管は曲がります。

そうなると肺から上がってきた息が、ちゃんと咽頭腔、口腔、鼻腔で共鳴しません。
結果、声帯に息が均等にあたらないので、声も震えやすくなります。

では、どうすればいいか。

まっすぐ前を見たいわけです。
だから、Bの「今日は皆さんにお伝えしたいことがあります」というのが正解となります。
「皆さんにお伝えしたいことがあります」というときは、必ず皆さんのことを見ますよね。みなさんと言っていますから。
そうすると真っすぐを見ます。

気管がまっすぐになって、呼吸が正しく上がってきます。
声帯に正しく息があたるので、声が震えにくくなります。
要するに、姿勢を立ち上げてくださいということですね。

まちがっても、「皆さんにお伝えしたいことがあります」と言いながら、手元の資料を見ないでくださいね(笑)。それだと結局下を向くことになります。

このように、日常生活を紐解くと、緊張するシーンはたくさんあります。

このひと言から始めると、リラックスして話せて、パフォーマンスが上がるというのを一冊の本にまとめました。
「緊張しない最初の一言」
動画でも詳しく解説しております~(*^^*)


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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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