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【あがり症 克服】話している最中に声が震えてきたらどうする?

今回のテーマは、「緊張で声が震える…」その原因と対策です。

人前で話すとき、何か発表する際、または面接などで、

「緊張で声が震えてしまう…」

というお問い合わせは、これまでもたくさんいただきました。そして都度、ブログや動画で解決策をお伝えしてまいりました。

ただ、今回は今までにないお問い合わせをいただきましたので、ぜひ紹介させていただきます。

Q.:「緊張で声が震えることが悩みです。よく『深呼吸をして落ち着いて』と言われますが、話しているときに深呼吸したり、落ち着いたりするのが難しいです。話している最中でも、落ち着いて話せる方法があれば教えてください」

確かに。

話している最中に、深呼吸をしたり、「いまから落ち着きますので少し時間ください」というわけにもいきませんもんね。

我々は、あがり症改善のアプローチで、予防と治療という話をよくします。

予防とは、事前の対策のこと。

治療とは実際にそうなったとき、どうするか?今回のケースは治療です。

「実際、緊張で震えてしまったとき、どうするか?」

この解決策に迫ります。

人前で説明する機会がある方、新しい環境で挨拶をされる方、お客様へのプレゼンなど、緊張して声が震えたときの対策です。

ぜひ、最後までお付き合いください。

緊張で声が震えるメカニズム

まずは、「なぜ、緊張すると声が震えるのか?」について。

緊張で声が震えるのは、声帯が適切に振動していないからです。

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緊張すると交感神経が優位になります。そうすると脈が速くなり、筋肉が硬直します。体にグッと力が入っている、いわば力んでいる状態になります。

そこで質問です。

「力んでいるとき、呼吸はどうなってますか?」

恐らく...

止まっていますよね。

例えば、重たいものを持つとき、力みますよね。グっと力を入れます。そのとき、息は止まっているはずです。息を吐きながらだと、重たいものは持てません。

腕相撲で「レディー、ゴー」と言われたとき、グッと力んでいるはずです。このとき息を吐いてしまうと、力が入らず負けます。

緊張して、交感神経が優位になると、筋肉が硬直して、力みにつながり、息が止まりやすくなります。そうすると声帯はどうなるでしょう。

通常は、肺から上がってきた息が、声帯を適正に振動させて声になりますが、緊張していると、ちゃんと息が流れてこない。だから声帯が正しく振動しません。これが声の震えの原因になります。

つまり声帯にバグが起こっている状態ですね。

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なので、息を止めることなく、正しく呼吸を流すことが、声の震えを解消するコツになります。

では、どうすれば息が正しく上がってくるでしょうか。

具体的なやり方が3つあります。

①ゆっくり話す

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私は、YouTubeで話すときは、結構早いテンポで話しておりますが、普段話すときは、こんなに早くないです。かなりゆっくり話します。

緊張しているときは、早口になりがちですよね。そうすると、間髪入れずに話すことになるので、息を吸うタイミングがないんです。

ゆっくり話せば、呼吸するタイミングがやってきます。

人前で話しているときに、「やばい、、緊張で声が震えてきた」というときは、かなり意図的にゆっくり話してください。

息を吸うタイミングができます。呼吸がしっかり流れるようになれば、息が適切に声帯を振動させ、声の震えの改善につながります。

②間を入れる

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間を入れるとは、句点のことです。つまり「。」(マル)です。

「あれして~、これして~、それから、あと~」と、「。」を入れずに話すと、ブレス(息つぎ)をするタイミングがありません。そうすると、ちゃんと呼吸ができません。

緊張して声が震えてきたときほど、「〇〇です。」「〇〇します。」「〇〇をよろしくお願いいたします。」と、「。」を使って、短く切りましょう。

③動きを大きくする

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人間は、大きく体を動かすと、自然と動きがゆっくりになります。それだけモーターユニット(運動単位)が必要になるからです。

例えば、ラジオ体操みたいに大きく体をグルっと回転させる動作と、肩を上げ下げするだけの動作。

どちらが動きがゆっくりになるか。

体を回転させる動作の方ですよね。そちらの方が動きが大きいからです。

人前で話すときに、体を回転させる必要はありませんが、少しでも動きを取り入れた方が、動作がゆっくりになり、話すスピードもゆっくりになります。

人前で動くとは、例えば、ハンドジェスチャーを使ったり、もし動けるなら1〜2歩、歩いてみたり。視線も右から左へと大きく動かしてみたり。

一番よくないのが、その場で棒立ちで固まることです。体が固まると呼吸も浅くなります。

面談、初デートで緊張するときも

「ゆっくり話す」「間を入れる」「動きを大きくする」

これは、人前で話すケースだけではなく、マンツーマンの会話でも活用できます。

例えば、昇格試験の面談や、入社面接、初デート。

そういった緊張しそうな場面です。

「ゆっくり話す」「間を入れる」「動きを大きくする」

マンツーマンのときに、大きく動いたら変ですが、少しでも手を動かしたり、表情を動かしたり、違和感ない程度に動きをつけてみてください。

ちゃんと呼吸ができれば、声帯も適切に振動します。きちんと声になります。

ぜひ、正しい呼吸によって、緊張による声の震えを阻止してみてください。また、動画でもわかりやすく解説しておりますので、是非ご確認ください(^-^)/

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【プロフィール】
・株式会社モチベーション&コミュニケーション代表取締役:桐生 稔
・モチベーション&コミュニケーションスクール代表講師
・日本能力開発推進協会メンタル心理カウンセラー
・日本能力開発推進協会上級心理カウンセラー
・日本声診断協会音声心理士

1978年生まれ、新潟県十日町市出身。もともと臆病な性格で、対人関係が非常に苦手。小さい頃は親戚の叔父さんと話せない程、極度の人見知りであがり症。体も弱く、アトピー性皮膚炎、扁桃腺炎症、副鼻腔等、先天性欠如等、多数の病気に悩まされる。
18歳の頃に新潟から東京に上京。東京で新卒入社した会社では営業成績がドベで入社3カ月で静岡県富士市に左遷させられることに。しかしそこから一念発起。コミュニケーションスキルをあげるべく心理学、大脳生理学を学び始め、1,200店舗中営業成績でNo1となる。その後、ボイストレーニングスクールに転職。話し方の基礎を徹底的にマスターし、8店舗だったボイストレーニングスクールを40店舗に拡大。一気に全国区の業界大手に引き上げる。そして2013年、強いビジネスマンをつくりたいという想いからモチベーション&コミュニケーションスクールを設立。現在では全国で伝わる話し方、あがり症改善、人前でのスピーチをトレーニングするビジネススクールを運営。全国40都道府県で年間2,000回のセミナーを開催し、受講者数は30,000人を越える。

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