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一般社団法人マザーズブルーミングコミュニケーション代表、佐木馨です。
noteを書く事自体が初めてなので、見栄えも気にできませんが、書かせて下さい。

私は、子育てのつまづきから、コーチングを学んで、大きく自分の人生を変えて来ました。
…と書くと、なにか自身に満ちている人のような表現ですね。
実際は、そんな自身に満ちている訳ではなく、子育てでおおきくつまづく程に、自己肯定感が低く、その自己肯定感の低さから、
「我が子を私と同じように、自己肯定感低く育ててはならない!
 しっかりとした子に育てなければ!!!」
と息巻いて子育てに奮闘して、子どもを潰してしまったのでした。

今日は、簡単にその「子どもを潰してしまったエピソード」について話しましょう。
もし、ご自身が親からの虐待の経験があって、まだ癒えていないのであれば、この先を読む事はオススメしません。
私は今振り返って、あの時期の子育ては、「子育て」でも「しつけ」でもなく、「虐待」だったと思っています。

私がコーチングを学ぶ事を決めたのは、10年前です。
東日本大震災の後のことです。
あんなにも、「絆」など、家族との繋がりや、家族がどれだけ大事なのか、命がどれだけ大事なのかをまざまざと見せつけられた時期に、子どもを追い詰めてしまっていました。

私は音大を卒業しています。
ドレスを着て、ピアノや歌を歌うような、そんな華やかな学科ではなく、本を調べたり、辞書を引いたり、そんな地味な学科にいました。
そんな私が母となって、娘を2人持ち、長女がピアノを始めたのでした。
小学3年生になる頃には、キラキラ✨した目で、
「ママ!私ピアノは誰にも負けたくないの!」
と言い始めたのでした。

そこからです。
余裕のない育児になりました。
ピアノコンクールを受けるようなピアノの先生の所へレッスンに通い、
「1日4時間練習させて下さい」と言われ、
その先生の伝える指導内容が、音大を出た私にとても響いて、
家でも、まるでその先生がいるかのように、私が長女にガミガミと言い続け、ピアノの練習をさせ続けたのです。
「失敗させない」為に、ガミガミと叱り、怒り、怒鳴り、怒鳴り続けました。

ある日、怒鳴り続ける日々に嫌気がさして、
“今日はもう、怒鳴りたくないな…”
と、怒らない事を選択したのでした。
普段なら、「ほら!時計見てるの?今何時!ピアノの練習始める時間でしょう?なんで毎日同じ時間に同じ事を言われてるの!早くやりなさ~い!」
と、怒鳴り声を上げていたのでした。
(この文字を打ちながら、当時を思い出して、思わずタイピングの指の圧が強くなりました💦)

また、いつもと同じ夕方5時がきても、ピアノの練習を始めない長女に、今日は声を荒げるのではなく、「ちょっとこっち来て…」と声を掛けたのでした。
長女は、こわごわと寄ってきて、その時に目が合いました。
その目を、私は今でも忘れられません。
そして、その記憶を戒めとして、今も子育てコーチングを伝え続けています。

長女の目は、「死んだ魚の目」と表現するのにピッタリな目でした。
白濁として、生気がなくて、うつろ。
小学4年生の事でした。
小学4年生で、こんな目をしている子がいるでしょうか?
あぁそうか、この目は毎日私が怒鳴り続けているから、こんな目になってしまったんだ。
私がこの目を作った。
そう、愕然としたのです。

私は、自分のプライドなのか、親としてのエゴなのか、そこばかりを見ていて、子どもが私の怒鳴り声をどう聞いているのか、どんな気持ちでいるのか、それらを全く想像していなかったのです。
そこから、親子の関わりや、親子のコミュニケーションをどう変えたら良いのか、まだスマホのなかった時代、パソコンの検索窓にさまざまな言葉を打ち込んでは、良い情報を探そうと検索し続けて、
やっと出会えたものが「コーチング」という答えでした。

それから、長女が高校生になり、親子の関係はとても良好になってから長女に言われた言葉が、
「私、ピアノのレッスンに行く時、自転車乗って行ってたじゃない?
 あの時に、行くの嫌だな~って思って、隣をビュンビュン走る車の前に、フラッと出たら、行かなくて良いんじゃない?って思ってたんだよね」
さも当然!という様子で話してくれたけれど、これは紛れもない自殺願望というものです。
私は、「死んだ魚の目」にするだけじゃなく、「自殺願望」まで持たせてしまった酷い母親だったのです。

そこから、コーチングを学んで親子の関係は大きく変わりました。
なぜなら、コーチングを学んで使っていく中で、私が私自身の自己肯定感や自尊心を持てるようになったからです。
コーチングを学んで思った事は、「短期間で学んで習得する事はできるけれど、同じだけ短期間で私は元の怒鳴る親に戻ってしまうだろう。だからコーチングから離れずに、しっかり腹に落ちるまでコーチングから離れない事にしよう」と。

一般社団法人マザーズブルーミングコミュニケーションでは、コーチングを主軸とした親子のコミュニケーションを講座で伝えると共に、安い金額で再受講できるように設定しています。
何度でも受講して、さまざまな講師から同じ内容の講座を聞いてみて、相性の合う講師を探してみても良いです。
自分の「親としての軸」が揺れる時、子育ての自信が揺らいだ時、何かあった時には駆け込み寺のようにして、コーチングから離れ切る事のない環境を整えてお迎えします。

一般社団法人マザーズブルーミングコミュニケーション
HP:https://mothersb.com/

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