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Vol.7 ふつうってなんだろう?


こんにちは 中曽根陽子です。

 先日、講演会に参加してきました。メイン講師は井本陽久先生(通称イモニイ)。栄光学園の数学のカリスマ教師で、みんなの学び場「いもいも」を主催している井本先生の「思考力を育てるためには、失敗をたくさんすることが大事」だという言葉を聞いて、私自身「失敗力を伝えてきたことは間違いじゃなかった」と励まされました。

 「未知の場所に放り出されたときに、手持ちの物を使ってなんとかすること、それが思考力だ」という井本先生。マザークエスト の思考力講座もとっても楽しかったです。詳しくは、こちらをご覧ください。

 さて、今回、この日のもう一人の講師、星山麻木先生のお話しから感じたことを紹介しましょう。星山先生は、明星大学教育学部教育学科教授で、発達障害と言われる子どもと親の支援を長くされている方です。特に印象深かったのが、「ふつうってなんだろう」という言葉でした。

 「これまでの日本の学校は、人数の多い平均に合わせて指導案を作り、無意識に全員をふつうに当てはめようとする教育が行われてきた」という星山先生。

 考えてみれば、私たち親も、あまり深く考えずに「ふつう」という言葉を使い、「ふつう」に合わせる子育てをしているのではないでしょうか。しかし、改めて「ふつうってなんだろう」と考えてみると、その定義のあいまいさに気づかされます。

 発達障害と言われる人たちは、私たちが無意識に引いている「ふつう」のラインからはみ出た、凸凹の部分を持っている人たちで、「ふつう」に当てはめようとすると障害と言われてしまうけれど、見方を変えれば、突出した力を持っている人と言えるのかもしれません。でも、ふつうのラインの中にいる人にだって、凸凹はあります。星山先生は、「みんな虹色のカラーを持っている」とおっしゃっていました。

ですが、これまでの教育は、その凸凹をできるだけ平らにし、似たような色にすることを目指してきたのです。

 しかし、時代が変わり、新しい価値を生み出す人がニューエリートと呼ばれるようになり、人とは違うことが求められるようになってきています。だから今、教育は変わろうとしているのです。これからは、「ふつう」ではないことが求められる時代がくるのかもしれません。

 あなたの、そしてあなたのお子さんのふつうではないところはどんなところですか?

星山麻木先生についてはこちら


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