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Vol.13 休校中にゲームを解禁したら、ゲームばっかりするようになっちゃって、見ててイライラしてしまいます。

質問:中2の男の子です。「熱中することを見つけてほしい」という親の想いもあり、今までゲームを許可してきませんでした。
でもコロナで学校が休校。外に出られない時間が長かったので、時間や約束を決めてゲームを許可することにしました。でもやってみるとはまってしまい、「もっとやりたい!」と言うので、イライラすることが多くなりました。学校が再開すると忙しくなってゲーム熱もおさまりましたが、夏休みが近くなってまた「夏休みにゲームをやりたい」と言い出しました。
どうしたらよいでしょう。

★中曽根陽子の回答:
ゲームに関するお悩みですね。
多くのご家庭で同じイライラを抱えている人は多いのではないでしょうか? 
質問を読んで気になったのが、“「熱中することを見つけてほしい」という親の想いもあり、今までゲームを許可してきませんでした。”というところです。ゲームに熱中すると良くないのはなぜでしょうか? 勉強に関係することならそればかりしていてもイライラはしませんか? あるいは、サッカーなどスポーツに熱中していたらどうでしょう? もう一度いらいらいしたほんとうの理由を振り返ってみてください。お子さんが熱中しているゲームをやってみたことはありますか? ゲームに悪いイメージを持っているのかもしれませんが、やってみたら、お子さんがハマっている理由が分かるかもしれませんね。頭ごなしに、ゲームを否定するのではなく、まずはお子さんがハマっている理由を聞いて、共感してあげたらどうでしょうか。反対されれば反抗的になるけれど、共感されたら嬉しくなるし、そういう人の言うことは聞く耳も持ちやすいです。

次に、ゲームを許可したときにルールを決めたということですが、守れないということは、そのルールを見直す必要がありそうですね。ちなみに、そのルールを決めたときに、お子さんと一緒に考えましたか? もし親ごさんが時間やルールを決めたのであれば、お子さんは納得していないかもしれませんし、一緒に決めたとしても、初めてのゲームということなので、お子さんもどのくらいの時間が切りが良いかが、分からなかったのかもしれません。学校が始まったら忙しくてやらなかったということなので、自己コントロールはできているようですから、再開する前に、約束を守れなかったときの親の気持ちを伝えて上で、改めてお子さんにルールを考えてもらいましょう。ここで大切なことは、お子さん自身が決めるということです。なぜなら、自分で決めたことは実現する可能性が高いからです。

ゲームにしろ、スポーツにしろ、勉強にしろ、なにかに取り組むときには、ダラダラとやるのではなく、目当てを決めることと、振り返りをすることで成長するということを聞いたことがあります。

一つ提案なのですが、今やっているゲームの目当てと達成時期を自分で決めて、振り返りを報告してもらってはどうでしょう?

もしかしたら、このゲームがお子さんの次の興味の扉を開くきっかけになるかもしれません。

★スタッフのぶえコメント

私はゲームをほとんどやりません。楽しい!と思うほどゲームを知らないのだと思います。子どもの頃は、ゲームを買ってもらいたくても買ってもらえず、悔しい思いをしたこともあります。
だからなおさら子どもがゲームにはまっていく気持ちが分からず、悪いことだと感じるのかもしれません。
 ゲームばかりやっているから本当にやりたいことが見つからないのではないかと心配になり、子どもが興味を持ちそうなこと(ラジオ、読書、映画、プログラミング‥等)を勧めてやらせてみたこともありますが、中々うまくいきませんでした。やはりそれは自分で決めることですよね。
それよりゲームをしている子どもを良く観察したら、興味の方向ややる気の源を発見するヒントがあるかもしれません。

 これから子どもたちが生きていく社会はゲームやインターネット世界が今までと比べようもないほど大きくなっていきます。全く付き合わないで生きていくのは不可能です。
まずは「ゲーム=悪」という私の見方を少し変えてみようかと思います。
そしてその上で子どもと一緒にゲームとの楽しくうまい付き合い方を考えてみようと思います。

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