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新感覚!解決しないミステリー小説ロンドの旅Part2.ソナタの旅Chap.3マスカットの事件

40.既知

マスカットの事件は世界的な絵描きの男性がターゲット(被害者)であった。マリオネット(実行犯)である弟子に殺されたのだが、絵描きの妻がクライアント(真犯人)ということがソナタの捜査により判明し、ソナタはその居場所をも突き止めた。その過程には、プランナー(黒幕)と名乗る人物が姿を現し、事件の解決に繋がるいくつかのヒントをソナタへ授けるという一幕もあった。オマーン紙幣に書かれた文字や、チェッカーという世界的に有名なボードゲームのルールに因んだメッセージなど、遠回しにヒントを与えた。ソナタを試しているのか弄んでいるのか?理由は定かではないが、指名手配犯に仕立て上げたと思えば、プランナーに繋がる糸口を自ら差し出すという奇行に及んだのだ。

さらに、プランナーはこれらのヒントを通じて次の目的地をもソナタに示した。そこはアプリによれば"星3つ"の事件が発生している場所でもあり、罠とは分かりながらもソナタにとってはこの状況を脱する可能性を持つ唯一の光であるため、行かないという選択肢はなかった。

結局クライアントは取り逃したのだが、マスカットの事件で得るものは大きかった。やはり同じ構造で著名人殺しが続いていることや、残念ながら明確な姿形は確認できなかったが、プランナーと名乗る人物をこの目に"記録"することができたことだ。その時ソナタは違和感を覚えた。この要因はいまだに分からないのだが、一連の事件の核心に迫るヒントとなることは間違いないだろう。

さらに、次の目的地が明確になっただけでなく、アントワープの事件で知った旧友の側近とコンタクトを取ることができ、旧友の生存を確認し、合流場所を約束することもできた。このままやられっぱなしはソナタの性に合わない。ここから巻き返しを図るべく、"仲間"との合流を最優先に考えることとする。まずは旧友、次にいまや家族であり相棒としても極めて優秀なロンドとその子供たち。それは、最大の目的である息子の救出を果たすためでもある。

ロンドの旅Part2ソナタの旅 Chap4へ続く

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