見出し画像

新感覚!解決しないミステリー小説ロンドの旅Part2.ソナタの旅Chap.3マスカットの事件

22.圧倒

巨漢が倒れた直後、次の戦いは始まっていて、2対4の構図となったソナタのチームは圧倒的に有利だ。だが、勝負は呆気なく幕を閉じたのである。ロンドは素早い身のこなしとその身体からは想像できないほどのパワーで4人を次々に場外へと突き出したのだ。ずっと表情を変えなかった責任者もこの出来事には度肝を抜かれたようで、驚きを隠せない様子であった。

 そこまで。1つ目の競技はBチームの勝利です。2人には30ポイントずつが付与されます。18時に隣の会場へ集まってください。皆さんで夕食をいただきましょう。それでは解散。

一方的にそう言い放つと責任者はコツコツと甲高い足音ともに数名の取り巻きを連れて去って行った。巨漢はショックを受けているようで寝転んだ状態からいまだに起き上がらないが、ロンドに突き飛ばされた4名はすぐに立ち上がり自室へと足を進めようとしていた。ロンドのチームメイトである真紅の髪の女性は頭が追いついていないようで呆然と立ち尽くしていた。

 僕らの勝利ですね。お疲れさまでした。

 あ、あなたのそれは…"上"の能力開発?

 ええ。身体能力を少々。

 …ロンド!!

チーム内で話をしていると別のところから苛立ちを含んだ声が聞こえた。

 あなたがこんなに卑怯な男とは知らなかったわ!なぜ最初に言わなかったの?

 はは。これは競技だよ?敵に手の内を明かす選手がどこにいるんだい?

 ロンドォ。やっぱお前性格悪いんだなぁ。

ロンドは左手の人差し指を立て、少しドヤっとしながら自信満々な笑みを見せている。どうやら彼にはまったく悪気はなく、たとえ親友であっても勝負の世界では相手の意表をつくことは重要で、ただそれを実行したに過ぎないといった感じだ。ただソナタと旧友は本気で怒っているわけではなく、ロンドらしい振る舞いをむしろ楽しんでいた。しかし3名の受講者はそうではなく、状況をすぐに飲み込めていないようだが、少なくとも真紅の髪の女性は"上"の能力開発の存在を知っているため徐々に理解が追いついてきたように見える。

 2人とも、部屋に戻るわよ!

とはいえ、敗北したことによりソナタはイライラしているので男友達の2人は素直に従って会場を後にした。他の3人の受講者を残して。

#ロンドの旅
#ソナタの旅
#ロン旅
#ソナ旅
#ソナタ
#ロンド
#カクヨム
#小説家になろう
#金賀こう
#斉田キョウ
#ミステリー
#小説
#新感覚解決しないミステリー小説
#キョウ
#こう
#モテルちゃんねる

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?