見出し画像

ペンギン

あのペンギンたち。

ガラス越しに見える、あのペンギンたち。
こちらを見つめている。
きっとこんな光景を、
何度も目にしているのだろう。
少なくとも、数週間は。

それはペンギンで、
私は一羽の頭を軽く撫でた。

この空気は特別で。
そこに写る自分がまるで本物かのように思わせる。

そこでの時間は短い。
果てた時間は私を絶望させる。

帰れば、この纏った幸福を、
落とさなくてはいけない。すぐに。

そう、お気に入りのシャンプーで。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?