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【第4期】合同会社モテアソブ三軒茶屋 決算説明資料

割引あり

はじめに

このnoteの目的

このnoteの目的は、摩訶不思議な秘密結社「合同会社モテアソブ三軒茶屋(以下、モテアソブ)」の実態を、数字の面から明らかにすることにあります。

モテアソブは、2023年3月に第4期を終えました。この1年の間、モテアソブが何にチャレンジし、その結果何が生まれたのか。今期の決算報告資料をもとに、業績や成果からわかることをできるだけ客観的にお伝えします。

このnoteの構成

本noteは、以下の3部で構成されています。

  • 第1部 モテアソブの基本情報

  • 第2部 数字で読むモテアソブ

  • 第3部 成果からわかるモテアソブ

第1部では、このnoteを読み進めるにあたって事前にお伝えしておきたいポイントをまとめています。当社の会社概要に加えて、モテアソブが大事にしている理念やポリシーを紹介。モテアソブについてよく知っているという方は読み飛ばして構いません。

第2部では、第4期におけるモテアソブの動きを決算書の数字から紐解いています。決算報告資料から読み取れる売上や利益などの数字から、モテアソブの取り組みを定量的に見ていきます。過去の事業年度における数字とも比較しながら、今期のモテアソブがどのように進化したのかを明らかにしています。

第3部では、モテアソブが手掛けた仕事の成果をもとに、その裏側で何が行われていたのかを解説します。具体的な事例を参照しながら、モテアソブが仕事を通じて作り上げたい世界観についてもお伝えしています。


第1部 モテアソブの基本情報

まずは、モテアソブの基本的な情報をお伝えします。

  • 1-1 会社概要

  • 1-2 モテアソブ特有の考え方

  • 1-3 第1〜3期の取り組みについて

1-1 会社概要

モテアソブは、2019年8月1日に三軒茶屋に設立されたクリエイティブカンパニーです。

代表取乱役のカズキタを中心に、デザイン委託および企画開発、人材育成を行っています。詳細はHPをご覧ください。

モテアソブ三軒茶屋は、まじめに扱うべき仕事をおもちゃのように遊んで取り組む、クリエイティブ雑技団です。

合同会社モテアソブ三軒茶屋 コーポレートサイト
https://moteasobu.jp/

1-2 モテアソブ特有の考え方

モテアソブの決算書を紐解くにあたり、読者のみなさんに事前にお伝えしておきたいポイントが5点あります。以下のポイントをおさえておくことで、モテアソブのことがさらによくわかります。

1 シェアハウスから生まれた会社
モテアソブは、三軒茶屋にあるシェアハウス「モテアマス三軒茶屋(以下、モテアマス)」から生まれた会社です。代表のカズキタに寄せられるデザイン案件を、モテアマスの住民数人で協力して制作したところからはじまりました。モテアソブを考える上で、このモテアマスというシェアハウスを分けて考えることはできません。

2 利益はモテアマスの住民に還元する
モテアソブで稼いだ利益は、モテアマスの住民のために遣いたい。これを「住民還元」という理念で表しています。モテアソブが仕事をすればするほど、モテアマスの生活環境が改善していく仕組みです。なお、この“住民”には「ファッション住民制度」に登録しているメンバーも含んでいます。

3 ポリシーは「御社と友達になる」
モテアソブのポリシーは「御社と友達になる」です。クライアントと一緒に遊ぶように、時には実際に遊びながら仕事を創ります。モテアソブは、友達関係から新しい事業を創出するベストパートナーでありたいと考えています。

4 社員は1人
モテアソブには「社員」という概念がありません。合同会社につき、代表社員としてカズキタが1人いるのみです。 ただし、裏側には数十人規模のメンバーが控えており、日々様々な案件に携わっています。 雇用の形を取らず、案件やプロジェクト単位で仕事を進めているのがモテアソブの特徴のひとつです。

5 収益のセグメントは7つ
現在のモテアソブにおける収益セグメントは以下の7つです。

  • クリエイティブ事業

  • コミュニティ事業

  • プロデュース事業

  • コンテンツ事業

  • シェアリングサービス事業

  • クラウドファンディング支援金

  • 物販事業

事業は年々拡充傾向にあり、毎年新しいセグメントが生まれています。

1-3 第1〜3期の取り組みについて

モテアソブのこれまでについて、過去の解説noteをぜひご参照ください。モテアソブの起こりから第3期までの取り組みについて、インタビュー形式で楽しくまとめています。

第2部 数字で読むモテアソブ

第2部では、決算書の数字から読めるモテアソブ第4期の活動を解説します。

  • 2-1 収益を読む:増収増益による「外貨」の獲得

  • 2-2 支出を読む:住民還元のさらなる促進

  • 2-3 事業セグメントを読む:創造性と経営の多角化

2-1 収益を読む:増収増益による「外貨」の獲得

総論:
第4期の売上は昨期の5,832,981円からほぼ倍増し、11,330,327円でした。増収増益は4年連続。モテアソブの提唱する「外貨を稼ぐ」を体現した1年となりました。

各論:
今期の売上は前年比199%、11,330,327円で着地しました。ほぼすべての事業セグメントにおいて前年比増となり、年間を通して収益性の高い、生産的な活動ができる体制を盤石なものにしました。

また、利益率は昨期の2倍以上、実際の利益額は4倍となりました。4年連続の増収増益です。創業から今日までの間、持続的な成長を続けています。

モテアソブでは「外貨を稼ぐ」という、モテアマスの外から内へ流れるお金の動きを重視しています。シェアハウスの外から得られる利益、つまり外貨の総量をモテアソブが増やすことで、結果として住民に還元できる原資を確保することができるのです。

第4期は、この「外貨を稼ぐ」という理念を体現した1年となりました。

2-2 支出を読む:住民還元のさらなる促進

総論:
第4期の販管費は売上に比例して、昨期194.2%増の11,046,808円でした。シェアハウスの住民に向けた外注費や家賃の支払いなど、モテアソブの重視する「住民還元」を促進させることができました。

各論:
モテアソブでは、支出の一部を積極型のコストとして取り扱っています。

  • モテアマスの生活に関わる備品などの購入

  • 住民や友達への業務発注

  • シェアハウスの家賃支払い など

そのため、このnoteでは販管費の増減についても前年までと比較して分析します。

特に、業務に携わった住民への支払いである「外注費」が増加することは直接的な住民への還元につながるため、モテアソブにとって望ましいことであると考えています。外注費は前年度比208.5%。2倍超の業務委託費を住民に還元することができました。

また、そのほかシェアハウスの家賃を一部負担するような動きがありました。モテアソブの設立意義の一つに、モテアマス住民の生活向上やセーフティネット構築が挙げられます。今期は地代家賃を前年比660.0%分計上しました。これの一部は住民の家賃に充当するものであり、外注費と合わせて積極的に支払っていきたいコストです。今後も、様々な形で住民やモテアマスへの還元を図っていきたいと考えています。

今期のモテアソブは、モテアマスの社会保障的な側面が一歩進んだ1年でした。

2-3 事業セグメントを読む:創造性と経営の多角化

総論:
売上高の割合を見ると、デザイン受託などのクリエイティブ事業が8割超を占めています。このクリエイティブ事業を起点に、新たな事業展開に向けて積極的に取り組む動きが見られました。第4期は、モテアソブの創造性と経営の多角化に向けて大きく舵を切った年でした。

各論:
モテアソブの主力事業はクリエイティブ事業です。今期は全体の81.8%をこのクリエイティブ事業で売り上げました。

このクリエイティブ事業は、他の事業セグメントとの結節点になりやすいという性質を持っています。

  • 名刺やチラシのデザインから大型案件の引き合いにつながる

  • クラウドファンディングで立ち上げた事業について、HPなどの追加依頼を受ける

  • 作成したクリエイティブがそのままモテアソブの営業媒体となり、それを見た別の企業から引き合いをいただく など

クリエイティブ事業をハブとした事業横断的な動きは、前年度までと同様に活発化しています。

売上比率では次点にあたる「クラウドファンディング支援金」は、今期から計上している事業セグメントです。

これまでモテアソブでは、クラウドファンディングのサポート事業である「インドからの刺客」を展開してきました。

他社のプロデュースで培ったスキルやノウハウを活かして、今期は自社でも複数のクラウドファンディングに挑戦。見事に目標金額を達成することができました。

また、そのほかの事業セグメントにおいても積極的な事業展開が見られました。年数を重ねるごとに創造性と経営の多角化に向けた動きが活発になっています。

第3部 成果からわかるモテアソブ

第3部では、仕事の成果であるアウトプットを軸に、モテアソブ第4期の具体的な活動を解説します。

  • 3-1 共創の成果から:共に生み出し、共に育てる「型」

  • 3-2 表現活動の成果から:仕事という形で、いかに遊べるか

3-1 共創の成果から:共に生み出し、共に育てる「型」

総論:
「友達と仕事をする」をモットーに掲げるモテアソブは、友達=クライアントの妄想を広げ、形に変えるパートナーとしてクリエイティブの力を発揮しています。第4期はクラウドファンディングをうまく活用しながら、友達と共に生み出し、共に育てる共創の「型」を具現化しました。

各論:
モテアソブは、「友達と仕事をする」をモットーに掲げています。

友達が新しく何かをはじめたいと思ったとき、モテアソブはクリエイティブの力でその立ち上げをサポートすることができます。新しい取り組みの立ち上げにあたり、先立つ資金が必要な場合はクラウドファンディングの支援も行っています。

このクラウドファンディングから事業立ち上げという共創の流れについて、今期は確かな手応えを感じることができました。

誰もが等身大の自分を表現できるイベント「ゆとりごっち祭」では、構想が抽象的だった初期の段階から壁打ち相手として伴走支援。妄想を形にする支援として、グラフィックやWEBサイト制作などトータルでブランディングを行いました。

店舗を持たないコーヒー専門店「NO WAVE COFFEE」による新たな取り組みであるシェアロースター事業においては、その活動全般のプロデュースを実施。当初の依頼段階から倍以上の事業規模を提案し、その資金調達からプロモーション支援までワンストップで行いました。

クライアントとの共創という観点から、共に生み出し、共に育てる「型」の実績を複数重ねられたことは今期の大きな成果です。

3-2 表現活動の成果から:仕事という形で、いかに遊べるか

総論:
「社員」という概念のないモテアソブは、はじめての副業や未経験領域へのチャレンジにぴったりです。今期は、モテアソブにおける働き方の形を多様に広げ、住民の表現活動としての仕事づくりを追求しました。仕事という形で、いかに遊べるか。裾野の広い仕事の在り方を模索した1年でした。

各論:
モテアソブには、社員という形で雇用されている人がいません。モテアソブで働く人は、基本的には案件やプロジェクトの単位でアサインされます。第4期は、この案件への関わり方をさらに広げる動きに着手しました。

コミュニティ事業の新たな取り組み「グットニート養成講座」は、住民のスキルを活用・展開するスクール事業です。特別な能力や才能に限らず、住民が普段のまま、あるがままの姿で「講師」になることができる学びの仕組みを考案しました。

また、シェアハウスの住民を、そのままモデルとして仕立て上げた芸能事務所「ハウスダスト」という取り組みをはじめました。日頃の暮らしをそのまま切り取った宣材サイトも開設。フリー素材として多くのシーンで利用されています。

仕事の幅が広がり、モテアソブとの関わりしろが拡張したことで、これまでただ遊ぶだけだった友達を仕事に巻き込むことができました。その結果、モテアソブという会社が仕事の場だけでなく、表現活動の場としての側面を持ち始めました。

仕事という形で、いかに遊べるか。モテアソブの仕事哲学にも通じるこの問いを、今後も深めていきます。

まとめ:友達から広がる経済圏の広がり

モテアソブでは毎年、新しい事業の創出にチャレンジしています。第4期となる今期は、住民が活躍する新しい形を求めて、今までにない形の事業開発に挑戦しました。

また、新規事業自体に加えて、これらの開発プロセスにおいても多くの友達を巻き込むことに成功しています。友達から広がり、様々な関わりしろを生み出し続けるモテアソブらしい経済圏を、これからも拡大し続けていきます。

これを読むあなたがまだ「住民」でなければ、ぜひファッション住民としての入居を推奨します。友達から生まれ、広がる新しい形の経済圏の、その一端に加わっていただけることを心からお待ちしています。

▼決算説明資料

https://www.canva.com/design/DAFrBEFvEjA/view

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