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初心者でもわかる株式投資術 第8回 分散投資のパターン その1

諸君、分散投資をすべき理由は理解してれたか?今日は分散の仕方について学ぼう!

俺は株式投資だけでなく、モテる技術も紹介しているので、興味がある諸君はぜひ読んでみて欲しい(自己紹介も第2回にある)。

前回の記事を読んで分散投資が良いことは分かったが、どんな風に分散すればよいのかわからないという声もあると思う。今日はその考え方について教えよう。

一番簡単に分散させる方法として投資信託(ファンドとも言いここでは同義)を購入する方法がある。これは最初から沢山の企業の株式がセットになっているもので、これを1単位買うだけで、複数の会社の株を買うことになるので簡単だ。今話題の「オルカン」と呼ばれる「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」もこれに該当する。

投資信託と呼ばれる金融商品はかなりの数があり、全部把握している人はプロでもいないだろう。大まかに言うと、いくつか特徴が類似する企業の株式を束ねているものだと思ってよい。

例えば、代表的なものは以下のようなものだろう。

・市場別(米国・日本・中国・ベトナムなど)で束ねたもの
・大企業や成長企業(世界トップXX、時価総額XX以上)で束ねたもの
・産業別やテーマ別(資源関連、AI関連など)で束ねたもの

どのような特徴のある投資信託なのかは「目論見書」というもので確認して欲しい。これを読むとそのファンドが目指す特徴や仕組みが書いてあるので、それを読みながら自分の考えに共感するものを探すのが良いだろう。

ただし、どの投資信託(ファンド)でも必ず確認して欲しい部分があるので、それを教えておく。それはこの3つだ。

・投資コスト(売買手数料と信託報酬)
・アクティブファンドかインデックス(パッシブ)ファンドか?
・ファンド組成以来の価格パフォーマンス

順番に説明しよう。

まず投資コストだが、これは投資信託を販売・運用している会社に払う費用だ。売買手数料は投資信託の売り買いの際に販売会社に払う費用で、売る時と買う時にそれぞれ発生する。株の売買にはいずれにせよ手数料は必要なのでこれは避けられない。が、積み立て型購入の際などはそれなりに気になるかもしれないので、売買手数料も確認はして欲しい。中には「ノーロード」と呼ばれる販売手数料がない商品もある。

信託報酬は投資信託を運用している会社に払う手数料(報酬)だ。これは投資信託によってまちまちなのだが、高いものは3%ぐらいのものがあるので注意が必要だ。この信託報酬の高い安いは次の「アクティブファンドかインデックス(パッシブ)ファンドか」と深く関係している。

アクティブファンドというのは、ファンドを作る会社がそのファンドの中身(対象企業や株式比率など)を全て決めるファンドをことを指す。

例えば俺が「鬼成長企業ファンド ムナカタ」を作るとしよう。ファンドの中身(企業と配分)は、A社30%、B社20%、C社15%、D社15%、E社10%、F社10%といった感じで構成することに決める。これがアクティブファンドだ。長い運用期間中に市場環境やパフォーマンスに合わせて銘柄の再検討をし必要に応じて銘柄変更をするのもファンドの役割だ。

こういうファンドは常に人の意思が入っており、手間がかかるので信託報酬も高くなる傾向にある。ただ気を付けて欲しいのが、アクティブファンドで手間をかけているからパフォーマンスが良いとは言い切れないことだ。これは後ほど説明する。

インデックス(パッシブ)ファンドというのは、既に世の中にある何かの指標に極力一致させるようにできているファンドのことだ。例えば日経平均に連動するファンドや米国のダウに連動するファンドなど。主要な指標にはインデックスファンドが組成されていると言って良いだろう。既に存在する指標に連動させるため、構成銘柄もほとんどが同じで手間がほとんど不要のため手数料が安い。アクティブファンドが1%以上の手数料が一般的なのに対して、インデックスファンドの場合、0.数パーセント以下というが珍しくない。小さな違いに見えるかもしれないが、1000万円を預ければ(購入すれば)、アクティブファンドでは年間10万円以上(実際は日割り)取られるわけだから安くはないぞ。銀行が定年が近いサラリーマンの退職金を狙ってアクティブファンドを熱心に売りたがる理由もわかるというものだな。ザクっといって信託報酬は安ければ安いほど良い。

最後は価格パフォーマンスだ。そのファンドが生成されてからの値上がり(値下がり)状況のことで、こちらも全てのファンドでチャートで表現されているはずなので、必ず確認して欲しい。ネットで検索してもたくさん出てくるから比較するのも楽しいだろう。

アクティブファンドでもインデックスファンドにパフォーマンスで完全に負けているファンドが多数あるということもわかるはずだ。年間の信託報酬が高いから、実際にはさらにパフォーマンスが悪いのだからタチが悪い。逆に言えば、アクティブかインデックスかでファンドのパフォーマンスは決まらない。アクティブファンドを選ぶ際には、割高な信託報酬を払ってまでその価値があるのかなど、まずインデックスファンドのパフォーマンスと比較することをお勧めする。

ざっと説明してきたが、感じはつかめただろうか?ちょっとまだ話したりないので、このテーマを次回も続けたいと思う。米国株式の場合はまたちょっと違う考え方が必要だったりするので、そこにも触れてみたい。

では、また次回会おう!

注意:この記事および連載は諸君に具体的な投資銘柄を勧めるものでは
   ないし、将来的な投資パフォーマンスを約束するものでもない。
   投資はあくまでも自己責任で行ってくれ。

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