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コロナ時代の、サステナブルな食品パッケージについて

飲食店を運営する上で、プラスチックゴミは大きな課題の一つです。キッチンで多くの使い捨てプラを使用しているのはもちろんですが、昨今のCOVID-19によるベトナム国内のロックダウン下では飲食店もデリバリーに頼らざるを得ず、多くの食品パッケージが使用され、そして廃棄されることになりました。

日本のゴミ収集の仕事をしている知人から聞いた話だと、家庭ゴミはコロナ以前と比べて1.5倍に増えていると話していました。

こんな状況ですので、Pizza 4P'sのデリバリーサービスでも、できるだけプラスチックを使わない方法、もしくは環境負荷を与えない代替素材への切り替えを検討しています。

上記の袋はキャッサバから抽出したデンプンを元に作られた土に還る袋です。一見すると普通のプラスチックの袋に見えますが、Home Compostableの認証も取得済みです。

また、デリバリーとなると、付属で入れるソース類がとても多くなりがちです。チリオイル、オリーブオイル、チリソース、ケチャップ、はちみつ、等々。パルメザンチーズ、黒胡椒、なども小分け容器に入れていますね。そんな小分け容器(Sachet)は全てプラスチック製で、それらを全て堆肥化可能な素材に切り替えようと思っています。

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上記写真は、海外メーカーからサンプル取得したコンポスト可能な素材にソース類を入れてテストしてみました。1週間ほどの保管であれば全く問題なく、1ヶ月たっても漏れなどは発生しませんでした。

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こちらは堆肥化のテストです。家のベランダにあるミミズコンポストに埋めてテストしました。左が2020年4月4日の埋める前の状態。右が2020年5月5日の1ヶ月後の状態。土に埋まりきっていない部分をのぞいて、ほぼ全て堆肥化されていました。

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まだ見積り取得中ですので、コスト的に見合うかどうかですが、非常に興味深いですよね。

アメリカの消費者の64%がサステナブルな方法でパッケージされた食品を購入したいという調査結果もあります。(参照

ベトナム政府も2025年までに使い捨てプラスチックの使用を禁止する方向で動いています。(参照

世界のプラスチックゴミのほとんどがパッケージ関連であることを考えると、今後ますますパッケージ素材の見直し、コンポスト可能な素材開発が進んでいくのではないでしょうか。

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コロナ時代の飲食店として、デリバリーにおけるパッケージ素材のサステナブル化はこれから重要な視点になるのではないでしょうか。デリバリーフードの付加価値にも繋がるかもしれませんね。

こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。