ネスレ社が〈ネスカフェ〉ブランドのサステナビリティ改善に今後10年間で7億スイスフランの投資を計画

昨今の消費者からのサステナビリティ需要に応えるために、ネスレ社は同社の代表ブランド〈ネスカフェ〉のサステナビリティ改善に今後10年間で7億スイスフランの投資を発表しました。

本投資は、2025年までに同社が調達する100%のコーヒー豆を責任ある形で調達することと、2050年までに二酸化炭素排出量をネットゼロ達成することを含んでいます。ちなみに今回の投資金額は、過去10年間の同社のサステナビリティ関連の支出のおよそ2倍に相当するとのことです。

ネスレの飲料戦略ビジネスユニット責任者であるPhilipp氏はインタビューで「農家の所得向上、二酸化炭素排出量の削減、リサイクルや再利用可能なパッケージへの移行という3つの優先事項に焦点を当てた取り組みを倍増させることを意味します」と述べていますが、正確な投資額についてはまだ検討中とのこと。

スターバックスを初め、コーヒー豆のエシカルな調達は世界中で求められており、今後さらにサステナビリティへの取り組みはコーヒー業界で進むものと思われます。

私の住むベトナムでも、山間部に住む少数民族の人々はコーヒー豆生産に収入を依存している人が多く、コーヒー豆の価格変動や、昨今の気候変動などによって不安定な生活を強いられています。今後、より多くのコーヒー関連企業がこういったサプライチェーンの末端に位置する人々をいかに包摂していけるかが大きな課題となるでしょう。

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こんにちは。ベトナムのホーチミンに住んでます。Pizza 4P'sというレストランのサステナビリティ担当です。