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もしiPhoneで全く同じ写真を撮れるならわたしは一眼レフカメラを捨てるか?
わたしがカメラが好きと言うと
たまに友達に言われることがある。
「一眼レフカメラって重くない?」
「今はスマホのカメラも進化してるからスマホで充分だよ」
スマホで写真を残すことは魅力的な選択肢だと思うし、
わたしも一眼レフじゃなくてスマホで写真を撮るときも多い。それはどうしてかというと、手軽だし早いから。
スマホで撮る写真は、カメラの知識がなくても
勝手にピントがきちんと合うし画質は充分クリアで綺麗だ。
なのになぜわたしは一眼レフカメラで
写真を撮りに出かけるのか?と改めて考えてみると
意外とその答えは難しい。
一眼レフカメラは重たいし、値段は高い。
撮るものに合わせてレンズを変えてあげないといけない。
それでも、やっぱりわたしは旅先にスマホじゃなくて
一眼レフカメラを持っていく。
わたしがスマホで写真を撮るときは
文字通り、画像として残しておきたいときだ。
友達と後で割り勘の計算をするために
レシートの写真を撮る時、
絶対一眼レフカメラでは撮らない。
無意識のうちに自分の中で使い分けがあるみたい。
じゃあその違いってなにか?というと、
一眼レフカメラを持つとき、その目的が画像を残すことではなくて撮るという行為そのものにあるから、だと思う。
具体的にいうと、
①自分の残したい写真に合うレンズを考える。
ちょっとエモくしたいときはオールドレンズ、動きが早いものを撮るときはオートフォーカスで素早く撮れるもの、カフェなら広角レンズ、ポートレートなら50mmの単焦点レンズ。
②光の加減やシャッタースピードを調整する。
③写真のフレームの中に入れたいもの、入れたくないものをファインダーを覗きながら考える。
④シャッターをきる。このときの感覚はiPhoneと一眼レフカメラは明確に違う。iPhoneは画面上のボタンを押して、パシャと撮れる。一眼レフカメラは、カメラについてる突起したボタンに触れてゆっくり押すとカシャと振動が指に伝わってシャッターがきられた瞬間を味わうことができる。
綺麗な写真を残すことが目的ならスマホでも達成できる気がするし、スマホで撮る時も画角を調整したりするから、カメラとして楽しむことは充分可能だ。
それでも、わたしは一眼レフカメラでファインダーを覗く行為はスマホには置き換えられない。
一眼レフカメラを重いからと置いて出かけた日に
虹を見つけたり猫が甘えてきたりすると、
ああ一眼レフカメラ持ってくればよかった!と後悔する。
スマホは持っているけどなんとなく違う気がするからそういうときは撮らない。
あのカメラで、あのファインダーで世界を覗き込むのが好きなんだ。
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