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Kヒロとハラオカコロナ禍を論考

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2020年1月からコロナ禍を記録し続けているコロナ禍カレンダーとともに、調査や取材を通してコロナ禍ゆえの問題を考察します。
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#新型コロナワクチン

孫にワクチンを接種させるなと姑の圧力が

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 接種数1.95億回時代のワクチン忌避新型コロナ肺炎ワクチンの接種をめぐって本年の10月以降大きな変化があった。 反ワクチンなどカルト的な集団からの離脱方法を伝える記事を書いたことがきっかけになって、筆者のもとに数多くの相談が寄せられた。10月以降、家族内のトラブルに悩む人から届くメールが増え、そのなかでも姑(義理の母)による干渉が群を抜いて多かった。 こうした変化は接種対象年齢がさがったからだろうし、姑の干渉が家族内トラブルとして古典的であ

30代に何が? 反ワクチンの世代

世代は社会や文化的背景で特徴づけられます。30代から40代にかけての層がコロナ禍の反ワクチン運動で目立ったとする証言やデータがあります。 著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ (2021.10.20 誤記訂正 / ある候補の得票率にみる反ワクチンの項、一箇所) 運動の中から見た年齢層それは反ワクチン活動から離脱した人が発した一言だった。 (デモや講演会の参加者について) 「30代。40代でも若めの人。ノリがいい年代で子供のワクチンに神経質になっているのかもしれないですね。年齢

潮目が変わった9月と今後を考える。コロナ禍カレンダー 2021.9

著者:ケイヒロ、ハラオカヒサ 9月はあきらかに違ったコロナ禍カレンダーは2020年1月から現在まで、名前の通り新型コロナ肺炎にまつわる情報と時事や世相で目立ったものを合わせて記録したカレンダー形式の月表だ。 先日、コロナ禍カレンダーの2021年9月版をつくり終えてこれまでと明らかな違いを感じた。 9月、新型コロナ肺炎周りの話題はワクチンの接種率や第3回め接種についての話題が増え、世の中は自民党総裁選への関心で盛り上がりをみせた。最悪の感染第5波は収束し、医療機関は久しぶ

政府の広報紙ではない? コロナ禍とマスコミ

震災被災地の人々を救った手書きの壁新聞がありました。このコロナ禍にマスコミは何を報道し、それはどのような影響を与えたのでしょう。 著者:加藤文宏、ハラオカヒサ 被災地で手書きの壁新聞をつくり続けた新聞社 コロナ禍はさまざまな問題を浮かび上がらせた。そのひとつが正しい情報をいかに手にするか、デマや嘘を遠ざけるかだった。 この問題を考えるとき、思い出されるできごとがある。 10年前、地震と津波の被害を受けた石巻日日新聞は社屋が被災して編集態勢が整わないうえに輪転機も動かす