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デザイナーも大事にしたい「開発生産性」を図解してみた

こんにちは、mosです。
Findyに入社して2ヶ月近く経過し、Findy Team+という組織の開発生産性向上に向けたプロダクトのデザインを担当しています。

先日開発生産性の理解を深めるために社内で行われた「LeanとDevOpsの科学」の輪読会に参加しました🙌

社外での輪読会についての詳細はこちら🔽
以下のイベントでの流れを踏襲して社内でも行いました。
進行がしっかりしていて大変有意義でした🙏

読んでみるとエンジニアだけではなくデザイナーやそれ以外の職種にも参考になる内容だと思ったので、せっかくなので今回はデザイナー視点での要約と感想をまとめます。
難しい言葉は使わず図解を使って、エンジニア以外の職種の方にもわかりやすいように出来るだけ簡単にまとめます💪🔥

(今回輪読会を通して図解にトライしましたが、間違いなどあればご指摘いただけると幸いです🙇‍♀️)

この記事はこんな方におすすめ
・開発生産性に興味がある
・「LeanとDevOpsの科学」について簡単に知りたい
・開発組織やデザイナーの事業貢献について興味がある

「LeanとDevOpsの科学」とは

ソフトウェア開発において組織のパフォーマンスを上げるために何が重要かという研究がまとめられた書籍です。
エンジニアにとってかなりメジャーな書籍だと見聞しますが、私は恥ずかしながらこの本の存在を今回の輪読会で初めて知りました。(そして輪読会がなかったら絶対に最後まで読破することは出来なかったと思います…!感謝🙏)

この本の推しポイントとしては、開発組織と組織全体のパフォーマンス向上の相関性について、度重なる調査から科学的根拠があると証明された内容が綴られていること。
つまり本書の定義する項目が満たされていれば自ずと開発組織のパフォーマンスは上がり、結果組織のパフォーマンスが高くなるということが証明されています。

要約

全体像

社内で使っている輪読会用資料

多くの方がこの本について述べている通り、上記の付録Aの図が本書の全体像であり最も重要なポイントとなっています。
またこの図をさらに簡略化して下記にまとめてみました。

付録Aの図を簡略化

上記のような相関図で組織全体のパフォーマンス向上に繋がっており、職務満足度とソフトウェア開発のパフォーマンスはFour KeysやeNPS(Employee Net Promoter Score)などで数値の計測が可能です。

パフォーマンスが良い場合と悪い場合の相関図

図の左側の要素が向上すれば自ずとFour KeysやeNPSで計測できる数値が良くなり、結果組織全体のパフォーマンスが上がるということが証明されているという内容が記載されています。

Four KeysやeNPSで継続的に数値の推移を確認しつつ、数値に問題がある場合は左側のどこかに問題が起こっている可能性が高いためどこに課題があるのか特定して改善することで数値向上→組織全体のパフォーマンス向上に繋がるというサイクルを回すことが出来るということになります。

指標のチェックのみに留まらず上記の相対関係を理解して改善に繋げていかないと非常に勿体無いということが伺えます。

Four Keysを簡単に説明

Four Keysとはソフトウェア開発の生産性を下記4つの指標で数値化したものになります。

Four Keys
1. デプロイ頻度
2. リードタイム
3. 変更後の失敗率
4. 平均復旧時間

Four Keysとは何か?チームパフォーマンスに重要な理由

それぞれをエンジニアリング用語に明るくない私のような方にもわかりやすいようにカレー屋の運営に例えると下記のような指標となります。

IT用語をカレー屋さんで例えるBOTを参考に作成

アウトプットをより早く多く出し、問題が発生した場合は迅速に対処出来ているか計測することによって生産性を可視化することが出来ます。

ちなみに上記で使用したIT用語をカレー屋さんで例えるBOTとは、その名の通り社内SlackにてメッセージするとIT用語をカレー屋さんに例えて反応してくれるBOTです🍛 w
個人的に多用させてもらってます🙏

IT用語をカレー屋さんで例えるBOT

推奨される組織文化とは?

先ほどの図にある推奨される組織文化について、本の中では下記のモデルが取り上げられています。

組織のパフォーマンス向上のためには上記の3が望ましい形態となり、そのような組織は自ずと職務満足度も高くなり先ほどのFour Keysの結果にも良い影響を与えるという調査結果が出ているということです。
自分の所属する組織がどのモデルに近しい形態になっているか定期的に見直してみた方が良さそうです。

デザイナーの場合

読み進めていくごとにこれデザイナーも一緒なのでは?と思い始めたのでここまでの内容をデザイナーの場合はどうか当てはめてみることにしました。

今回の話をデザイナーの場合で例えると

意外と違和感ないかも!💡

数値化が出来る先ほどのFour Keysもデザイナーの場合で例えてみると下記のようになるかと思います。

上記の数値を向上させていくためには一つ一つのプロジェクトや依頼を小さく区切って依頼と修正の効率を上げていくことになります。
スピードだけが全てだとは思いませんが、上記の指標が高い=アウトプットを効率的に出し、FB(フィードバック)とブラッシュアップの機会を増やすということに繋がるためデザイナーにとっても重要な指標であると感じました。

組織文化についても目標に対してのパフォーマンスに集中できているチームであれば、目的達成に適したナレッジ共有やコラボレーションが生まれやすくデザイナーの成長や事業貢献において望ましい循環に繋がるためこちらも同じく重要ということに納得出来ます。

まとめ

今回は関わるプロダクトということでエンジニア組織の開発生産性と組織のパフォーマンス向上について学んで行きましたが、読めば読むほどエンジニア組織だけではなく下記の点においてデザイン組織も一緒だと思いました。

PDCAを小さく早く回せる環境作りが重要

一つ一つのプロジェクトや依頼を細分化してPDCAを小さく早く回せる環境作りへの注力をすることで、ユーザーの声を都度取り入れ、リスクや無駄を排除したプロダクト開発に繋がるということ。

単にFour Keysの数値で全てを評価だけするのではなく、あくまで組織のどこに課題があるのかボトルネックを特定するための指標として利用するのが良いということもわかりました。

組織文化のモデルを理解し、チームの状態に問題ないか常にチェックする

チームメンバーがモチベーション高く目標達成に集中出来ている状況か、職務満足度調査などによって計測。
そして計測だけに留まらず、どうしてその数値が出ているのか本書の全体像左側の項目内のどこに課題があるのか特定をして改善していくことの大切さを理解する事ができました。

上記を向上していくことによって組織のパフォーマンス向上、つまり事業貢献に繋がるということが調査結果として証明されているということで普段から取り組んでいることへの納得感が高まる内容でした。
今後は今回の内容を踏まえて改めてアウトプットの効率性や組織文化を意識して取り組んでいきたいです。

今回の内容はエンジニアでない場合にも、特に自社プロダクトを持つIT企業で勤務されている方は頭に入れておいて損はないと思いました!
より詳細な内容が気になる方はぜひ本書を読んでみてください🙌

今後も開発生産性やデザイナーの事業貢献などについて引き続き発信していく予定なので、ぜひまたご覧いただけると嬉しいです!


開発生産性カンファレンスの紹介

最後に、今週末に開発生産性カンファレンスが開催されますのでご紹介させてください。
今回紹介した「LeanとDevOpsの科学」著者ニコルさんの登壇があったり、他にも開発生産性についての登壇が数多く予定されているので、ご興味のある方はぜひご覧ください🙌


今回の内容のように、ファインディでは学びの機会が多くあります!
一緒に働くメンバーも募集しておりますので、興味を持たれた方はぜひカジュアル面談でお話しましょう!




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