お笑い専門デザイナーになった話
mosです。よろしくお願いします。
仕事仲間にnoteをもっと更新した方が良い!と言われましたので、マシュマロを設けて書くべきことを募ることにしました。
自分語りは得意ではないのですが、過去の作品と共に色々書いていければと思います。
今回はこちらのマシュマロをいただきました。もし良ろしければお付き合いください。
まず、お題を入れてくださった方にお礼申し上げます。きっかけは初めて聞かれたかもしれません。ちょっと長くなりますが書いていきたいと思います。
※先日配信していただきました「mosさんの謎」と重複する点ありますがご容赦ください。
イラスト・デザインを始めたきっかけ
イラストをよく描くようになったきっかけは、小さい頃親に絵を描く事に関して一切怒られたことがなかったからです。
家の壁一面に落書きをした時も、テスト用紙の空きスペースに絵を描いて呼び出しを食らった時も、板書ノートの上スペースを絵でギチギチにして授業を聞いていなかった時も怒られることはありませんでした。だからずっと絵を好きでいられたんだと思っています。
自分はデザイン系の学校も出ていなければ、美術部に入っていたこともなく、完全に独学、趣味の範囲です。
高校は情報学科を専攻していたので、基本的な画像編集ソフト(Photoshop・Illustrator・premier等)や表計算ソフトの使い方などは一通り教わりましたが、その程度です。しかも殆ど使わないので知識は無いに等しいです。当時はプログラミングばかり学んでいたので、重きを置いていませんでした。
必要とされてから頑張って勉強しました。しかし、いかんせん独学です。プロのデザイナーさんが自分のやり方を見たら、キモ手法すぎて発狂するんじゃないかと思っています。発狂はさせたくないので、日々勉強でございます。
お笑いのデザインを始めたきっかけ
根本的に自分は「なにか芸人さんの役に立ちたい」と思ってお笑いの世界に入ったので、デザインがしたい!とは微塵も思っていなかったのが正直なところです。
1年目の頃はイラストやデザインに興味があるという事おろか、パソコンが多少触れるという事すら殆ど周りに言わず、音響照明をメインに裏方スタッフとして日々過ごしていました。
イラストが役に立つとは思っていなかったからです。
むしろ『オタクキモい』みたいな反応をされるんじゃないかと思っていました。
絵を描く事で気持ち悪がられる可能性がある事は経験則で知っていたので、自己防衛として隠していた節もあったかもしれません。
誰の何がキッカケで、という明確な出来事は無いのですが
「アンケート作っておいて」「会場前に置いておく看板書いておいて」…
このような誰でも出来る雑務をちまちまとやっているうちに
「もしかして絵描く?」「ライブフライヤーは作らないの?」
等々お声かけ頂けるようになり、目の前にある仕事をこなしていっていたら、いつのまにか沢山の作品が出来上がっていました。
あの頃、どこの馬の骨かもわからない小童にご依頼していただいた皆様、心から感謝申し上げます。
こんな感じの看板を描いていました。
チョークで描くのは意外と難しい、ということを学びました。
イラストフライヤーを始めたきっかけ
お笑い関連のデザインをさせていただきはじめた頃は、イラストを全面に出したデザインは作成していませんでした。
ロゴを描いたり、写真を加工したり。今のようにパロディイラストを描き始めたのは、お笑いライブ「若気の至り」の影響が大きいです。
「若気の至り」については、歴代フライヤーについてのnoteをお読み頂ければ幸いです。
脈絡は忘れましたが、主催の山田ボールペンさんに、「今日から俺は!みたいな絵で出演者の似顔絵描けたりしますか?」と言われたのがきっかけで、その次の回から今に至るまでずっとパロディイラストフライヤーを描き続けています。
懐かしいです。今ならもっと上手く描けると思いますが、頑張って描いたなぁと感慨深いので気に入っています。
ここから色々、始まったんだと思います。
現在と、これから
3年間毎月毎月、パロディイラストを一所懸命描きました。ライブが成長していくのと共に、若気フライヤーを観ていただける機会も増えました。
若気の至りで自分を知ってくださった方も多いかと思います。本当にありがたい限りです。
色々やっていくうちに、自分はアーティストにはなれないんだなと思いました。
アートは自己表現の一種かと思っています。作品に自分の色を強く出せる人が羨ましいです。
自分は「ああしたい」「こうしたい」という理想を忠実にそのまま再現する、ドラえもんで言う【まんが製造箱】とか【念画紙】みたいな人間になりたいと思いました。
模写は練習すれば誰でもできます。デザインも素晴らしいセンスを持つ人だらけの世の中です。技術だって学べば身に付きます。
個性がないと言われればそれまでですが、芸人さんの役に立ちたくてこの世界にいる事実を大事にしていきたいです。
「理想のビジョンがある」、そんな芸人さんの力になっていければと思います。この無個性が個性になっていけたら嬉しいです。
【お笑い専門デザイナー】なんて大それた名前を付けていますが、お笑い以外やらないぞ!という傲慢な意思表示ではなく、「デザインがしたい」より「芸人さんの力になりたい」という気持ちが強いだけの話です。
本当に、大した話じゃないですね…
最近の作品
最近作らせていただいたフライヤーをいくつか、最後に載せておきたいと思います。
吉本興業様のロゴを崇めているところがお気に入りです。「宗教画」をイメージして作成させていただきましたが、オダさんの美しさと神々しさが出せていればなと思います。後光や雲を描くのがとても楽しかったです。写実的な絵に見えるよう、ワザと少し輪郭線を描き足しています。
急遽ご依頼頂き、その日中にマッハで作成したものですが某雑誌表紙のような力強さとカッコ良さが出せて気に入っています。お写真もライブ中に自身で撮らせていただいたもので、漫才中のワンシーンです。本当に表紙にカナメストーンさんが載る日がくると良いなと心から思います。
雑誌ananの表紙パロディです。実際のananロゴとパッと見そっくりに作ったひらがなあんあんロゴと、全員盛れている写真がお気に入りでございます。自分の代表作にしたいくらいです。照明・撮影・レタッチ・デザイン全て担当させていただきました。写真はまだまだ勉強中です。
唯一、好きに作らせていただいているフライヤーです。「新東京」は近未来のサイバー感をイメージしたビジュアルで統一しています。女の子を描くのは完全に趣味です。
最近よく、女の子のイラストをメインにしたお笑いライブフライヤーをお見かけするので、それらに埋もれないようにとは意識しています。(敵対視している訳ではないです)
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以上です。
本当に、長々とここまでお付き合いいただきありがとうございました。
noteに書くお題も是非、リクエストいただければ幸いです。
今後とも頑張っていきます。引き続きよろしくお願い致します。
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