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【創業者に聞いてみました Vol.1】 MOSHリリースを振り返る。訪れた最初の試練

はじめまして、MOSH共同創業者の村山です!今回は初めて、創業メンバー3人での対談記事が執筆されたので、みなさんにお届けしたくnoteを書きました。

さて、今回の対談記事。全面的にご協力いただいたのは、パーソルキャリア株式会社様です。第三者視点からMOSHのことをお伝えができるよう、取材から執筆まで全てを担ってくれました。(感謝.... !!

年が明けたばかりの1月某日。取材場所は引越しが完了したばかりのまだまだ殺風景なMOSHオフィス。10年来の付き合いの私たちですが、オフィシャルな3人での対談は今回が初めてです。

せっかく撮影もあるから、、ということでCTOの村井(写真左)は、前日に美容院に行き、清潔感MAXで現れるという気合いを見せてくれました!後から聞いた話によると、カットの仕上がりをオーダーしたのは代表の籔(写真中央)らしい...。勝手に村井のカットの予約を取り、事前に美容師さんに髪型のオーダーをしていたようです。村井は籔に言われるがままに予約された美容院に行き、ただ流れに身を任せていただけとのこと。2人の謎の信頼関係(?)を垣間見ました(笑)

さてさて、そんなこんなで取材は和やかに始まりました。パーソルさんがインタビューを通じて引き出してくださったのは、これまでとこれからのMOSH、そして私たち自身のこと。とても一つの記事では収まりきらないので、何回かに分けてお伝えしていきます。第1回の今回は、主に過去に焦点を当て、これまでのMOSHを振り返っています。

それではどうぞ!!

※以下、パーソルキャリア株式会社様が取材・執筆してくださった記事です。

情熱を持った個人を応援するサービスECプラットフォーム、MOSH。コロナ禍において、個人事業者がインターネットを介した活躍の場を求め、ニーズが急増している。さらに、2020年10月には、BASE株式会社などからの大型出資を受けるなど、ノリに乗っているサービスだ。

しかし、新しいプロダクトを軌道に乗せるためには、見えない苦労もあったはず。これまでの紆余曲折を、率直にうかがった。

世界一周で気づいたMOSHの原点

代表の籔がMOSHを考案するに至った背景には、世界一周の経験がある。

東南アジア、インド、アフリカなど各地を回っているうちに、「個人を中心としたサービスの可能性」に気づいたのだという。
※詳しくはこちらを参照。

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籔:僕が訪れた国では、AirbnbをはじめとしたCtoCサービスが本格的に広がっていました。例えば、東南アジアに行ったことがある人は分かると思うんですが、よく知らない法人のサービスより、アプリ上で口コミが20件ある個人のサービスの方が信頼性が高いと思われている。これまでは企業のみが得ていた信頼を、個人も蓄積できる世の中になり、個人が商売しやすい土壌ができあがっていると感じました。

当時、日本にはネットショップ開設プラットフォームの「BASE」や「STORES」など、個人がものを売るサービスは広がるなかで、個人のスキルを売るサービスはほとんど存在しなかった。この気づきが、MOSHのサービス立ち上げにつながったのである。

日本でニーズはあるのか、150名以上のユーザー調査

世界一周に行く前から、CtoCサービス開発に着手していた籔氏。海外での気づきをサービスづくりに活かすために行ったのは、徹底的なユーザー調査だ。

籔:自分の周りに料理の先生やダンサー、ヨガ講師をやっている人がいて、インターネットでビジネスを展開する時、決済などで困っているという話を聞いていました。試しに、知人以外でも、個人でビジネスをやっている人にインスタのDMでサービスの話をしてみたら、『興味あります』と言ってくださる方が多くて。そこからベータ版を2日で作ってもらいました。

このベータ版を作ってからが、MOSH最初の試練となる。

籔:最初は、β版を150人ぐらいに使ってもらいました。接点を作るために、経営しているカフェにお邪魔したり、朝6時に起きてヨガのレッスンに通ったり…。展開するサービスも、インターネットに対するリテラシーも異なるお客様たち。それぞれの悩みを聞いて改善して、実際のリリースをするまでに約半年はかかりましたね。

部屋にこもって作業するだけでなく、自分たちの足を使ってユーザーのニーズを探りに行く。この試行錯誤の積み重ねが、サービスリリースにつながったのだ。

スモールチームで感じた、技術面でのハードル

さて、サービスの企画部分だけでなく、開発する上で技術的な困難はあったのだろうか。MOSHの共同創業者である、エンジニアの村井氏、村山氏に伺った。

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村井:一般企業であれば、アプリ、ネットワーク、インフラ担当など分業していくと思うのですが、僕たちは、エンジニアとしては2名だけ。大まかには村山がフロントで、僕(村井)が裏側を担当していたのですが、その間を埋めるために足りないスキルがいっぱいあったので、キャッチアップには苦労しました。

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村山:前職ではそれこそデザイン部分だけ、画面の見え方だけ、考えれば良かったところを、デザインから体験設計まで納得いくまでディスカッションしてから作業に入っていました。コミュニケーションに時間を使いましたが、サービスを作り上げる上でとても重要なプロセスだったと思います。

前職は分業が当たり前の企業に勤めていた両氏。お互いに足りないものを補い合いながら、「自分たちのサービスである」というプライドをもってサービスづくりにあたっていた。

いざ、リリース。手ごたえを感じてからの停滞期間

2018年2月14日に、正式リリースしたMOSH。ユーザーの声を反映し、満を持して発表したサービスだったが、ここから第2の試練が始まる。

籔:β版から使ってくれていたお客様もいたので、リリース後早いタイミングで感想を聞くことができました。そのおかげで、作るものは間違っていなかったと実感できましたが、そこからの手ごたえはなかなか…(苦笑)ユーザー数などの数字は地道に伸びても、大きなブレイクスルーがない状態が続きました。スタートアップというと、創業1年半ぐらいで大型調達して、というスピード成長のイメージがあると思うのですが、調達にも、採用にも積極的になれなかったのは、この停滞期間が理由です。

そう語る籔氏だが、2020年、サービスにとっての希望の光が見えてくる。

新しい生活様式、急変した社会の潮流に乗る

2020年の変化としてやはり大きいのは、新型コロナウイルスの影響だろう。人々の暮らしや働き方が大きく変わったことで、MOSHに追い風が吹く。

籔:コロナの影響で、デジタルに関するリテラシーが高まったのは、私たちにとって非常に大きな変化でした。実は2019年の春ごろから、オンラインレッスンに特化した機能をつけていたのですが、当時は事業者側も消費者側も全く追いついていない状態。正直クローズしようと思っていた機能でした。ところが、コロナが流行し始めた4月以降、オンラインレッスンの数字が大きく伸び始めたんです。

ここで、自分たちのサービスが市場に受け入れられたことを確信した籔氏。2020年10月、ついに3億円の大型調達を実行した。

※資金調達の裏側についてはこちらを参照

MOSH 次のステージへ。採用活動本格化。

大型調達の次にMOSHが行うこと、それは「チーム作り」だ。

籔:2020年でこれだけ変化があったように、人の働き方はどんどん変わっていきます。サービスを取り巻く業界も競争が激しくなるので、時代のニーズに合わせて改善していくべきところは山ほどあると思っています。この第3の試練をともに乗り越えていく仲間を募るべく、採用を本格的に始めることにしました。

これまで幾度となく苦難を乗り越え、サービスとして軌道に乗り始めたMOSH。業界内の競争が激化するなか、時代に、お客様に、本当に求められるサービスを追求する。

Vol.2へつづく


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