精神疾患を持ちながらライターとして働くということ

はじめに

まずは、お礼を申し上げます。この本を選んでくださり、そしてページを開いてくださりありがとうございます。
私自身、初の書籍化ということで、何を題材に執筆しようか悩んでいました。「私にあって、他の人にはないもの」を書きたいと思い考えていたところ、「精神疾患」が当てはまることに気付きました。
　のちほど詳しく説明しますが、私は「気分変調症」という精神疾患を持っています。完治しにくい精神疾患で、これからも薬でコントロールしていく必要があります。精神疾患を持っている私だからこそ、同じ病気を持つ方、とくにライターをしている方に役立つ情報があるのではないかと思い、筆を取った次第です。
この本では、できるだけ私自身の話を紹介し、精神疾患を持つライターの素顔を晒していきたいと思っています。そうすることで、きっとどなたかのお役に立てるのではないかと信じています。