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もるがな
2017年8月5日 02:57
初めての冒険の書は、スーパーの特売チラシの裏に覚えたてのひらがなで書いたふっかつのじゅもんだったぼんやり光るブラウン管を食い入るように見つめながら、どれだけ目を皿のようにして書き写しても、必ずどこかを間違えていた。「じゅもんが ちがいます」このメッセージが表示されるたびに半泣きになったのは言うまでもない。三回ぐらいメモを取って予備を常に作っておくのが幼い僕が編み出した冒険のやり方だった