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子供の教育のためにアイルランドに移住した話 - 学校探し編

パルワールド面白いですね。最近ずっとやってます。

その割には住居探し編からあまり間を空けずに投稿できました。えらい。
今回は移住の最大の目的、学校探しです。
うちの子供は小学生、幼稚園児なので、中学高校大学の話はありません。

アイルランドの学校事情

Primary School

まず、いちばん重要な情報ですが、アイルランドの公立の学校は授業料はかかりません。(私立はかかります)
教科書代についても 2023 年度から無償化されました。

ちなみにうちの子供が通っている学校は、文房具すら学校が用意してくれます。学校に通うのに必要なのは、ランチボックスだけ!楽!
日本の小学校に 2 年生の途中まで通っていた長女は、バッグが軽くて喜んでいました

また、Primary School の入学も学校によりますが 4、5 歳からと日本より早いです。4 歳が Junior Infant、5 歳が Senior Infant のように幼稚園の延長のようなカリキュラムを行ってくれます。もちろん無償。
学年の始まりは日本と違い、9 月からなので、移住の際はご注意ください。

アイルランドの公立学校の種類
アイルランドには大きく 3 種類の公立学校があります。

  • National School

  • Educate Together

  • Gaelscoil

National School はキリスト系の学校で、数としては一番多いと思います。キリスト系といっても、キリスト教信者でなくても入学することはできるそうです。日本人からすると馴染みがないですが、一般的に National School というと Primary School のことを指すくらいこの形態が当たり前のようです。

Educate Together は無宗教の学校で、色々な人種、宗教の人が入学しています。保護者が自治的に運営しているところも多いのですが、公立の学校として国が支援をしてくれていますので、授業料、教科書の無償化を受けることが可能です。ETNS (Educate Together National School)なんて略されたりします。

Gaelscoil はアイルランドならではの特殊な学校です。英語ではなく、ゲール語で学校運営が行われているのです。
というのも、街で一般的に喋られている言語は英語なのですが、英語は第二公用語で、第一公用語はゲール語なのです。元々アイルランドで話されていたゲール語を復興しようという動きもあり、他の学校でもゲール語の授業があったりするようです。
流石にハードルが高すぎるので我が家では選択肢になりませんでした。

結論としては、うちの子供達は現在は Educate Together に通っています。National School でも良いかなと思ったのですが、いろんな人種の人と交流できるほうが子どもたちにとって刺激になるかなというのが一番の理由です。
一度保護者集会的なものがあって参加したのですが、母国語はなんですか?という質問に対して、20 以上の言語が出てきてびっくりしました。(Japanese と私が言ったときちょっとざわつきました。珍しいですからね…)
日本でインターナショナルスクールに通わせるのと同じかそれ以上、色々な人達と交流できそうなので移住してきてよかったなと感じています。

Childcare

まだ Primary School の年齢じゃないよー、という人向けの話も少し書いておきます。
うちの場合、三女だけ来愛時 (アイルランドの漢字略称は愛💕) に 3 歳だったので、Primary School には入れませんでした。なので、幼稚園や保育園を探す必要がありました。

幼稚園や保育園を探す際は、Childcare をやっている施設を探すとよいです。Childcare には幼稚園、保育園の他、小学校終わったあとに行く学童のような機能も含まれます。
Childcare の中でも、情操教育をきっちりやる Montessori school や保育園に近い Creche などがあります。Creche といってもただ預けるだけでなく、教育的なことをやってくれるところもあるので、しっかり幼児教育をやりたい人は調べたほうがいいかと思います。
うちの場合は、英語に慣れる、が最大の目標なので無理せず行ける家の近くの Creche を選びました。 

公立学校と違い Childcare は基本的にお金がかかるのですが、大きく 2 つの補助制度があります。

  • Early Childhood Care and Education Scheme (ECCE)

  • National Childcare Scheme (NCS)

Early Childhood Care and Education Scheme (ECCE) は、ごく短い時間(午前中だけ)ではありますが、無償で幼児教育を行ってくれるという制度です。ECCE はどの施設でもやっているというものではなく、認定された施設でのみ提供されていますので、家の近くの施設が対象かどうかをチェックすることをおすすめします。(最新情報は以下のリンクから)

うちの子が通っている Creche では、週 5 の ECCE は枠がなかったのですが、週 3 ECCE で週 2 は Fulltime Day Care (8-18時で見てくれる) であれば枠が空いていたので、そちらを利用しています。Fulltime Day Care に対してだけお金を払っている形です。

もうひとつの National Childcare Scheme (NCS) は、学童を含む Childcare の料金の一部を国が払ってくれるという制度です。こちらも認定を受けた施設でしか利用ができませんので、NCS 対応してます?というのを確認したほうが良いです。(多分大体対応してます)
上限は、週 45 時間まで、1時間あたり 1.4 ユーロ出してくれます。所得制限のようなものはありません。(2024 年の 9 月から 2.14 ユーロに上がるそうです)

NCS 対象の施設であれば、入園の際に手続きについて案内があると思いますので、それを対応すれば特に意識することなく利用料金から引かれます

この NCS という制度は、保育園などに限らず、一時的な託児施設など(買い物のときにちょっと見ててもらうみたいな)でも認定されていれば使えますので、子供が大きくなってからでも非常に助かる制度です。

学校探し実践編

Primary School 

アイルランドでは学区のような制度はなく、編入届を出したら自治体が勝手に学校に登録してくれる、ということもありません。親が好きな学校を選んで、自分で申し込みをする必要があります。(つらい!)
学校によっては空きがないというケースもあるため、入学したい、と申し込んでも入れないという場合もあるそうです。(つらい!!)

なので、家から通える距離の学校をいくつか見繕って申し込みを行う必要があります。
はい、そうなんです。家が決まるまで学校探しを始められないのです。なかなかハードですよね。(住居探しのつらいところは前回の記事を御覧ください)

住む家が見つかったら、Google Maps で家の徒歩圏内(車がある人は広げても大丈夫ですが、ダブリン近郊だと渋滞激しいので注意)にある学校をピックアップします。

ダブリンの少し南 Dublin 18 辺りは住宅街なので選択肢多めかも

日本と違い、子供が小さいうちは送り迎え必須ですので、それを踏まえて選びましょう。面白いのは、登下校にキックスケート(こちらだと scooter といいます)を使ってる子がめっちゃいること。普通に学校の敷地にキックスケート置き場があります。

生成 AI に適当に作ってもらったイメージ図。この画像は怖いけどこんな感じ。

閑話休題、ピックアップした学校のホームページに行き、学校の雰囲気を掴みましょう。何を見るべきかは正直良くわからないのですが、ちゃんと Web サイトが管理されてるかとかその辺のメタ的な情報を私は見てました。学校を選ぶというよりは、この学校は行かせたくないな、というのを弾くイメージです。(行かせたくても空いてるかは分からないので)

この学校なら問題なさそうという学校があれば、そちらに連絡を行います。英語の電話余裕だぜ!という人は電話してもいいですが、私のような英語の電話大嫌いな人は、大体の学校はメールアドレスや入学申し込みフォームがあるのでそちらから申し込むのが良いかと思います。
最初の学年(Junior Infant や 1st Class)は半年くらい前からその兄弟に向けて入学希望を確認していたり(通称兄弟姉妹枠)、早めに募集を開始しているケースが多いため、他の学年より入学の難易度は高いように思います。

申し込みをすると数日以内には空いてるよ、なのか空きがないよ、なのかの返信が来るかとおもいます。私の場合は、次の日くらいに空いてるよ、という連絡が来てすぐ決まったので助かりました。もし来ない場合は、鬼のように連絡しまくりましょう連絡がなければ確認しまくる、これがアイルランドで生きていくコツです。

あとは入学の意志を伝えれば必要な手続きを教えてくれると思うので、その学校に必要な手続きをすれば完了です。公立校であればお金のやり取りなども基本的にはないので、書類を送るだけです(私は全部メールでした)。学校によっては制服があるところもあるので、そういう場合は制服の購入などが必要になるかと思います。

Childcare

Creche についても基本的には同じ流れです。

  1. 家の近くのCreche を探す

  2. 連絡して空きがあるかを確認する (ECCE 使う場合はその枠に関しても)

  3. 空きがあれば申し込み

  4. NCS に関する手続き

こちらについても電話が嫌すぎたので、全てメールで済ませました
最初の登園時に紙で書いてほしい書類を渡されたので、それに記入して持っていくということはしました。

まとめ

ということで、うちの場合比較的すぐに学校探しは終わりました。来年からは三女も Primary School に行くため、学費が 0 になります。最高です。
常に英語の環境にいるため、徐々に英語で言っていることは理解できるようになってきたようです。喋るのはまだまだですが…
私の英語力を抜く日を楽しみにしています。

次回は車輸入編にしようかな…

参考になったので投げ銭したいというありがたいお声を頂いたので、投げ銭できるようにしておきます。お子さんがいる家庭は子供のために使ってあげてください。

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