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Scratchの紹介

プログラミング教育で使われるツールとしては、
アメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)が開発したScratch(スクラッチ)や、日本のIT企業であるDeNAが開発したプログラミングゼミ、他にも元NTTの技術者だった原田氏が開発したViscuit(ビスケット)など、他にも様々なものがあります。

私はViscuitのインストラクター研修を受講して、実際に自分の教室でも生徒に指導をしていましたが、非言語のプログラミングツールは扱いやすいですし、Viscuitは単純な構造ですが、その分、面白い動きや仕掛けを生み出すためには創意工夫が必要で、とてもいい勉強になるツールだと感じていました。

ただ一般的な書籍の量でいえばScratchが一番ではないかな、と思いますし、LEGO社のマインドストームやマインクラフトでのプログラミングにも活用されている汎用性をみると、Scratchをやってみることをお勧めしています。

さて、Scratchとはどのようなプログラミングツールなのか簡単に紹介しておきます。

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パソコンで使うことが基本となっていますが、バージョン3.0からはタブレットにも対応するようになりました。

このような画面で、左側にならんでいる命令のブロックを中央の画面に持ってきて組み合わせ、プログラミングのコード(実行命令文)を作成していくイメージです。

実行すると右側の猫のキャラクターが命令に従って動くのですが、実際に小学生に教えていた時にある現象に出会いました。

一生懸命にキーボードの矢印ボタンを押して、「動かない!」と泣きそうになっている子がいるのです。

よく見ると何のプログラムも組まれていません。
だから動くわけがないのですが、その子にとっては「動くことが当たり前」なのであって、ゲームでも何でも、何かを押したら動く、という現象は裏でそういう動きを実行するためのプログラムが組まれているということ自体に気付いていなかった、ということなのです。

それだけで大きな気付きだったと思います。
テレビのリモコンのボタンを押せば電源が入り、チャンネルのボタンを押せば放送局が切り替わる。当たり前のことですが、こうした世の中のすべての機械の操作はこうしたプログラムが組み込まれていて、私たちが知らない間に当たり前のように利用しているという事実を知ることがプログラミングの第一歩なのではないでしょうか。

ちなみに、その上下の動きはこんな感じです。

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たったこれだけで

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こんな感じで上下の矢印を押せば上下に移動ができるようになります。

さらに少しだけ命令を付け加えれば

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こんな風に飛んでいるコウモリにボールを発射して当てるというゲームを作ることが可能です。

参考までにボールを発射するプログラムは
今回は単なる紹介だけなので詳細は省略しますが、
猫のキャラクターには

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こんな命令を付け加えて、ボールのキャラクター(スプライトといいます)を追加しておき、ボールの方には

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こんな命令を作っておくと、パソコンのスペースキーを押すごとにボールが発射される仕掛けを作ることができるようになります。

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こんな感じで命令を組み合わせていくことで簡単なシューティングゲームが作れそうですよね。

Scratchの良いところは命令のブロックが分かりやすいこと。
どんな動きの命令なのかが端的であり、小学校低学年の子に対応できるように「ひらがな」表記に変えることも可能であるため、とても取り組みやすいです。

もし、これからプログラミングをやらせるなら是非!

マガジンでScratchの「オンラインプログラミング教室」も開催しますので興味のある方はご参考になさって下さい。

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