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2022.02.25 橋本にて~続・川が見たい!~

昨日、ぶらり途中下車の旅に行ってきた。就活の準備で忙しいけど無理やり行ってきた。就活準備はもう疲れた。来月は本格的に行けないと思う。企業説明会で埋まってる。

京都府八幡市橋本駅。8月末に行った山崎駅に対して、3本の川を挟んで向かい側にある。山崎 ※1 で降りた時に3本の川の合流地点を見ることができなかった。昨日はそのリベンジに行ってきたわけだ。

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地図アプリを見ると、橋本駅のすぐ近くに「三川合流点」というスポットがあった。本当はこっち側に行くべきだったんだ。山崎駅に行ってもそんなの見えなかったんだ。

アパートを出るのが遅くて着いた頃にはもう11時半ぐらいだったから、まずは昼ご飯にした。駅近くの食事処は開いてなかった。駅周辺に飲食店がこれしかなかったから、閉まってて途方に暮れた。

そこそこ歩いた所にカフェが1軒あったからもうそこしかなかった。カフェで食事をするのはいかがなものかと思ったけど。だってガッツリご飯を食う店じゃないんだから。

オシャレな内装で、地域のおじいちゃんおばあちゃんが集うような店。よその大学生がいてもいいものかと思った。

オムライスとミックスジュースを頼んだ。関西に引っ越してきて、カフェでミックスジュースを頼むのって初めてだな。

その店がまた、おばあちゃんが一人で切り盛りしているような店だった。少々忙しそうにしていたからオムライスを頼むのは気が引けた。ドリンクだけだったらそんな手間暇かからずに済むだろうな。まぁメニューにあるってことは頼んでいいってことだけど。

地域のお店ではあるが、クオリティーは家庭の味を超えていた。そもそもちゃんと卵を巻けている時点で我が家は超えているんだけど。ミックスジュースは果実の舌触りが残っていて、飲みごたえがあった。

食後のミックスジュースと共に小さいチョコクッキーが出てきた。おばあちゃんに「バレンタインデーの残りだけど、よかったらどうぞ」と言われて嬉しかった。

おばあちゃんがくれるチョコってなんか心が温かくなるよね。同年代の女子にもらうのとはまた違った嬉しさがある。

「バレンタインデーってまあまあ前だよなぁ」という粋じゃない考えはすぐ捨てた。「バレンタインデーの残りってことは結構前ってことだよなぁ…」とは考えないようにした。心が温かかったんだから。

そんないいカフェだったが1個だけ気に入らないことがあって。お冷やにうっすらと柑橘系の味がついていた。フレーバーウォーターとか言うのかな、透明だけど味がする。それがどうにも脳を混乱させた。なんか脳みそが受け付けなかった。

お冷やは無味であってほしい。口の中をさっぱりさせるためのお冷やなんだから。味を洗い流す水に味がついててどうする。いいカフェだった。

食後、すぐ三川合流点に向かった。土手の階段を上がって見えてきたのは、道路と雑草だった。

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8月末にもこんな景色を見たような気がする。川の土手に雑草が生い茂ってて、近寄らないと見えないのだろう。

土手を川沿いに歩いてると、川とは反対側に「橋本遊郭跡」※2 と呼ばれる建築物が見えた。かつてこのエリアには遊郭が立ち並んでいたらしい。たしかにここだけ、他とは建物の造りが違っている。歴史と技術を感じさせる。

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「休憩・商談にご利用ください」と書いてある旅館もあって、どこかいかがわしいような、いかがわしくないような、そんな気分だった。マッサージの看板とか見ても、よからぬことを考えていた。

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土手を下りて川沿いを歩き、三川合流点が見えないかと探してた。整備された道は無かったが、川岸に下りる獣道は何本かあった。

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合流してる感じは見えなかったが、ホームレスが生活をしてたっぽい跡はあった。獣道もホームレスが踏み固めた道なんだろうな。

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また別の獣道を下りるとなんか変な岩場に出た。所々オレンジ色とかピンク色になってて、脆いからか細かく砕けてた。秘密基地感があってしばらくここをウロウロしてた。

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水切りができる平たい石がないか探してた。全然なかった。なんで川辺だというのに平たい石が無いのか分かんなかった。

三川合流点の表示される場所に着いたが、結局合流点は見えなかった。地図アプリで詳細を見てみたら、空撮の写真しかなかった。結局土手からは見えないもんなんだね。また川を見ることができなかった。

その後は坂を上がって景色を見たり、小路で迷ってみたり、井戸のポンプを見つけたりした。そして眠くなったから帰った。

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今しがた地図を見返してみたら、石清水八幡宮駅から中州を歩いていけば、外側からじゃなくて内側から合流が見えるんじゃないかなって思った。三度目の正直で、いつか石清水八幡宮駅に行ってみるか。

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※1 山崎駅での紀行はこれにて。

※2 詳しい記事がありました。


おばあちゃんからバレンタインデーのチョコをもらって、具体的にどのように心が温かかったんだろうか。

かなり年上の人からチョコをもらうと、なんだか愛でられてる感じがする。同年代からだったら恋とか愛とかが関わってくるが、おばあちゃんは恋愛感情というよりかは「よしよし」とされてる気持ちになる。

テストでいい点とって褒めてくれるとか、泣きじゃくった時に頭をなでてくれるとか。のび太のおばあちゃんを思い出してもらえば伝わるかな。

あとバレンタインデーという慣れない外来文化をしてくれているというのもなんだかありがたい。人生の後半になって急に広まった外国の文化、それをわざわざするというのに真心を感じる。よくよく考えればバレンタインデーが日本に伝わって、もうかなりの年月になるんだけどね。もう慣れただろ。

うちのばあちゃんがこういうタイプのおばあちゃんじゃなかったからなぁ。早口で、短気で、勝気なばあちゃんだったから。

バレンタインデーのチョコはたしかもらったことあったような気がする。チョコとゆべしを混ぜて溶かしたやつを食べた記憶がある。チョコなのにゆべしのようなモチモチ感があった。

全然心が温かくならなかった。嬉しさよりも前に「なんだこのチョコ?」という疑問でいっぱいだった。うちのばあちゃんは、まだバレンタインデーという外来文化に慣れてないんかな。