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2021.09.21 瀬田にて~独特なセンスの町~

ぶらり途中下車の旅、夏休み最後の旅先は滋賀県大津市の瀬田駅。

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地図を眺めてて、気になる地形があった。近くに矢橋帰帆島という島がある。島にしては本島に近すぎるけど。

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なんかね、コップの取っ手みたいな形になってる。空洞が島、取り囲む琵琶湖が持ち手。島自体も耳みたいな形をしてる。

島に1ヶ所バス停があり、それを見てみたいと思った。島のバス停、なんかエモそう。ひょっとしたら島に繋がる橋を通るバスに出くわして、写真に収めることができるかもしれない。橋の上のバス、これは画になりますよ。

瀬田駅に着いた。琵琶湖から流れる川を遡るように歩いて、まずは琵琶湖を見に行った。琵琶湖はいいよね。見る場所によって様々な顔を見せてくれる。何回見に行っても飽きない。

川沿いは並木道だった。真っすぐ伸びる道・吹き抜ける青い空・そして9月になって少しずつ黄色くなる木々。落ち着ける道だった。

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もう秋だね、徐々に葉っぱが枯れていく。8月に比べてあまり暑くない、山城多賀とか山崎を歩いた時は熱中症になりかけたものだ。気のせいか空の青さも8月とはどこか違う気がする。空が高く、青が濃い。

この並木道はバスが通っているが、運行表を見たら1日2便ぐらいしかなかった。ちょうど10分後に貴重なバスが来るから、歩きながらシャッターチャンスを待った。

別にいい位置で待ってたわけではないから、何でもない場所、ポジティブにいうと何気ない場所での1枚となった。生活感のあるショット。

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見返してみたら思いっきり逆光で、バスが暗い姿をしていた。

琵琶湖のすぐ近くに、大きくてモダンな建物があった。

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ラブホテルだった。ラブホが琵琶湖に向かって4店舗も連なっていた。

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琵琶湖沿いのラブホを利用する人って、湖を見下ろしながらセックスしたいなって思うのかな。解放感のあるセックスをしたいんかな。湖の見える部屋はちょっと割高になってたりして。

琵琶湖周辺ってラブホが多いんだよね。唐崎を旅してた時もそうだった。唐崎の夜雨という景勝地に行ったんだけど、視界の左端に小さく「HOTEL」の看板が見えた。景勝地からラブホが見えるの、なんか笑っちゃうな。

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唐崎と瀬田、2回旅して計7つのラブホを見つけたんだよ。滋賀県民さん、お盛んですねぇ。

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ラブホを通り過ぎると、一面に琵琶湖が開けた。

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ここは対岸に多くマンションが見えた、向こう岸は都会なのだろう。1本大きなタワマンが生えていた。1本だけだから目立っちゃう。

ここから北上して橋を渡り、さざなみ街道を歩き、矢橋帰帆島に入る。

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地図だけ見たら果たして歩道があるのかどうか分かんなかったけど、歩けて良かった。たまにあるじゃん、歩行者は入れない橋。デカいトラックがビュンビュン走ってるような、物流に特化した橋。

矢橋帰帆島は自然が豊かな島で、未舗装の獣道を延々と歩いた。また田舎道ばっか歩いてる。

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俺の行く末に木々が生えてるかのごとく。歩いた後に花が咲き誇るのではなく、向かう先に木が生えてくる。

そこから矢橋帰帆島公園に行った。あの島、公園になってたんだ。平日の午前中だからか閑散としてた。20分歩いて2人しか見かけなかった。ほぼ貸し切り状態。

小高い丘があった。琵琶湖を見渡せるぞと思って駆け上がったら、太陽光発電パネルが広がってた。

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こんなにガッカリする丘があんのかよ。最低の展望台だった。

ゴロゴロいうすべり台があった。大きな公園にありがちの、長くてゴロゴロするやつ。

昨日友達のツイキャスで公園の遊具についての話題になった。「ブランコを漕ぐ大人には憧れるけど、滑り台に乗る大人はヤバいと思う」とコメントした。

ブランコは地井武男さんのイメージがあって童心に帰れていい。ただすべり台は童心すぎてちょっと引く。

その次の日に早速すべり台に乗った。2回。結局見かけると乗っちゃうんだよ。誰も見てなかったから大丈夫だと思う。

ゴロゴロが上手いこと作動しなかった。手足で勢いをつけないとダメだった。子供に比べて重すぎるんだよ、大人は。

滑ってると途中で二股に分かれてるやつがあった。二股のすべり台なんかあんのか。どうすんのさ、スピードが出すぎてそのまままっすぐ突っ込んで股間を強打したら。

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気付いたら公園の写真をめちゃくちゃ撮ってた。矢橋帰帆島のバス停は閑散としてた。橋の上のバスなんか撮れるわけもなく。

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その後は島を出て田んぼ道を歩いた。もう稲刈りのシーンだね、刈られてる田んぼと実ってる田んぼがあった。

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そこから大通りに入って、昼時になってたからレストランを探した。3連休明けだからか、個人経営の店は結構閉まってた。

そんな中、からあげ専門店の看板が見えてビビッと来た。ここにしよう。から好しという店、どうやらすかいらーくグループの店らしい。ガストとかバーミヤンの仲間なのね。

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油淋鶏定食と迷ったが、特盛から揚げ定食にした。大判から揚げって美味いよね。俺はいつか松本に行って、山賊焼きを食べるんだ。

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から好し、めちゃくちゃ美味かった。あんまから揚げの食レポのボキャブラリーは無いけど、とにかく美味かった。「揚げたてジューシー」以上の言葉は出てこないけど。

ニンニクだれが美味かった。から揚げの下味に負けてない。タレも残さず全部食べた。フードロスのためとかじゃない、美味いから全部食べた。

テーブルにキムチの入った小壺があって、これとから揚げを掛け合わせれば美味しさ100万倍なんじゃないかと思った。食べてみたら、まぁ1+1=2ぐらいの味だった。

そもそもキムチが美味い。今まで漬物に苦手意識があったけど、キムチって美味いんだなと思ってキムチだけでご飯を食べてみた。

そしたら今度はキムチ特有の酸っぱさが前面に出てなんか美味しくないんだよ。発酵食品の酸っぱさ。

キムチって、肉や油分と合わせると酸っぱさが消えるのかもしれない。から揚げと合わせると、辛みやコクが残って酸っぱさだけ消える。

となると、テーブルにキムチを用意するというから揚げ専門店、から好しのセンス、さすがだね。

食後、満腹で何も考えられなくなってすぐ帰宅した。食前はいろんなことを考えてノート3ページも日記を書けたんだけど、食後は何も書けなかった。


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湖沿いのラブホ・太陽光パネルの展望台・二股のすべり台・から揚げとキムチ。感性というか、センスが独特だった。謎な物があれば、最高の組み合わせの物もある。

9月という季節柄、今までよりも旅がしやすかった。まだまだ暑いなとは思うけど、身の危険を感じるほどではなかった。

本当は8月を避けて、9月から旅を始めるべきだったのでは。夏休みもそろそろ終わるということで一旦旅に区切りをつけようかと思っていたが、本当は今から始まるのではないのだろうか。

これから出かけやすい季節になってくるから、秋もちょこちょこ旅できればなと思う。


そういや日記には書いてなかったけど、から好しの「からあげグランプリ3年連続金賞」という売り文句が気になった。

「からあげグランプリ」という言葉、今一番信頼が無い言葉だよね。自分で開催して自分の店を金賞に選んでるなんて話も聞くよ。

ただ、から好しが美味かったことには変わりはない。だったらいっそのこと、からあげグランプリだなんて胡散臭い言葉、使うのやめたらいいのに。そんな言葉で人々を騙さなくても、美味いものは美味いんだから。

…もしかしたら、からあげグランプリって本当は由緒正しき祭典なんじゃないか(笑)。 金賞という言葉が似合うぐらい美味かったということは、本気で吟味して賞をつけてるのかもしれない(笑)。