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11年間続けたフリーランスをやめた

こんにちは、モロ(@moro_is)です。
かねてより「フリーランスやめる!」と公言しつつ、あまりにもアレなアレですっかり機を逃しておりましたが、前年度をもってフリーランスを脱し、ついにサラリーマンデビューを果たしました。

10年以上もフリーランスだったことを思えば感傷もひとしおですが、振り返り的な意味も込めて、ある種憧れだった退職エントリ? 入社エントリ? とさせてください。

10年以上も一体何を……?

本当に一体何をしていたんでしょう。
10年あれば未就学の5歳児が高校生になります。
もはや全部まとめても3年分くらいしか記憶がない気がしますが、

  1. 特に「フリーランスになるぞ!」といった意気込みも何もなく、雑に仕事を辞めて自宅で趣味の制作に没頭する

  2. 生活がままならないことに気付き、知人に泣きついて仕事を貰って回る

  3. 2年目くらいに確定申告が必要なことや青色申告の存在に気づき開業届を提出する

  4. 趣味で作ったものが企業に買われたりもして、なんやかんや充実した日々を過ごす

  5. 自分で営業してみたりもしつつ、先行きの見えない不安からワーカーホリック気味になる

  6. 6年目くらいで「常駐案件とやらならフリーの気楽さとサラリーマンの安定感を両取りできるぞ(主観)」と気付く

  7. 大手を転々としつつ、あまり根本的な成長がないような気がしてくる

  8. 結婚して住宅ローンへの羨望や福利厚生の誘惑がちらつく

  9. 「令和元年創業」を謳いたい一心で法人化してみるも特に変化なし

  10. インボイス制度がくる。絶望。終焉

だいたいこんな感じだったと思います。
書きながら思い出しましたが、4と5の間らへんで謎に六本木でバーテンダーを兼業したりもしました。迷走がすぎる。

フリーランスのよかったところ

フリーランスをやってよかったことですが、まっさきに思い浮かぶのは「あれこれ何でも好き勝手にできる」ことです。
もともと多趣味というか興味関心の移ろいやすいタイプなので、先述のバーテンしかり、デザイナーなのかエンジニアなのかすらはっきりしない働き方は大変充実しておりました。

突然ギターブランドを立ち上げてみたりもフリーランスでなければ難しかったと思います(コケたけど)。
フリーランスの場合、事業化すると関連出費が経費として計上できるメリットもありますし、多くの場合やりたいと思ったことをやらない理由がなくなります(諸説あります)。

また、周りからはあまり同意を得られませんが、私の場合は確定申告や助成金の申請(落ちたけど)、不払いのクライアントを相手取った少額訴訟すら貴重な体験として楽しく取り組めました。

その他にも、

  • 営業やらマーケやら税務やら法務やらもふわっとやることで他業種をリスペクトできる

  • 時間の融通が利きやすく、家族との時間を大切にできる

みたいな部分もとても自分に合っていたような気がします。
この辺りはフリーランス特有というよりは、そういう働き方を選んでいたというだけなので人によるかも知れませんが……。

フリーランスのよくないところ

これは私だけの問題かも知れませんが、スキルが偏ってしまうというか、分散されてしまうような面があるように思います。

世間的にフリーランスというと「優秀な人が独立して~」みたいな背景をイメージされがちですが、フリーランスだから優秀かというとなかなか怪しいところです。
というのも、フリーランスは基本的に総合力での勝負になります。

クソみたいなコードしか書けなくても営業でカバーできたり、ゴミみたいなデザインしか出てこなくてもプレゼンで事なきを得たりします。
さらにいえば、優れた容姿(無縁ですが)や広い交友関係(無縁ですが)すら立派な武器となるため、フリーランスの能力は文字通り計り知れません。

フリーランスをやっている間は「もしかして私ちょっとイケてる……?」みたいに思ったりもしましたが、就職してからというもの結構なダメ人間だったのを思い出して毎夜まくらを濡らす日々です。

次に、これが一番の問題といっても過言ではないかも知れませんが、住宅ローンがマジで通りません
マジで通らないし、周りからもマジで通らない話しか聞きません。
私の4000倍くらい稼いでるフリーランスの人に聞いても通ってなかったのでマジで絶対通らないシステムなのだと思います。

さらに、インボイス制度もやってきます。

わかります。インボイス制度はある種正しいのでしょう。
これまでがお目溢しをいただいていたに過ぎません。どう異を唱えても分が悪いように思えます。
言葉通り、年貢の納め時というやつなのかも知れません。

さよなら、フリーランス……(納めない)。

これからのこと

そんなこんなで、今度こそ本当にフリーランスをやめまして、4月からQiita社でお世話になっております。

「デザイナーなのかエンジニアなのか自分でもよくわからないので実績見て良さそうな方で選んでください!」というバカみたいな面接を経て、デザイナーだけどReactとかも触らせてもらえる、みたいなポジションで迎えてもらいました。

Qiita社のミッションが「エンジニアを最高に幸せにする」なので実現に向けて引き続き頑張ります!

追伸

フリーランスはやめたものの、副業OKなので面白そうなやつあったらぜひ声かけてください~!
あと、コロナも落ち着いてきたのでぜひご飯とかカラオケとか誘ってください~!


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