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新しい本との出会いが求められている|KAZENONE BOOKの週報(4/18~4/21)

さあ、今週もやってきました。週報の時間です。
初めてお店にいらっしゃった方に「週報、見てます」と言われたりして、調子にのりそうなので気をつけます。

久しぶりに4日間通しで営業できたこともあり、とても充実していました。もりもりの内容になるかもしれませんが、長文お付き合いいただけたら嬉しいです。

それでは4月18日~21日の週報にまいりましょう。

・KAZENONE BOOKの紹介はこちら

4月18日(木)くもり

・今週から「春と珈琲」をテーマに、棚の入れ替えをガラリと行った。深煎り(じっくり考えたい時に読む本)、浅煎り(さくっと読みたい本)、ラテ(あまずっぱい物語など)、ブレンド(ジャンルごちゃまぜ目隠し本)など……。詳細はこちら

・開店早々、リピーターのお客様。さっそくブレンド本が売れた!うれしい!

・初めて、インスタのDMに「取り置きをしてほしい」と連絡が入り、その対応。DMに並んだ言葉を見た瞬間、うれしすぎて涙が出そうだった。自分が発信した内容が、誰かに届き、心を動かすことができたことがうれしかった。

・友人が断捨離をしたとのことで、店の雰囲気に合いそうな本をどさっと郵送してくれた。いつも0円仕入れで、代わりに着払いで受け取らせていただいている。そういったやり取りでの仕入れだったらどんどんしたい(値付けに自信がない……)。だけどこれは私のワガママなので、あまりそうしたお願いは公にはしていない現状。

・5月に「母の日」にかけて特集企画を行う予定。ざっくりいうと、軒先には花を並べて購入できるようにし、店内には「母と読みたい」「母に贈りたい」「妻に贈りたい」……などの本を選書したいと考えている。花の仕入れにはまったくツテがないので、荒川区を中心に活動しているお花屋さん、あゆぴっぴさんに声をかけて、店内でお打合せ。全面的に協力してくださることになり、ありがたい。みなさん、こうご期待です!

・近所に住む友人が「週末に、親戚の娘さん(4~5歳くらい)に絵本をプレゼントしたいのだけど、どうしていいか分からないから相談にのってほしい」と来店。お話を伺いながら、ぜひ勧めたい本、持っていなそうな本などをご紹介。3冊購入いただく。「お取り置きしてほしい」に加えて、初めてのご依頼だったので、これまた飛び跳ねたいほどうれしかった。自分自身も、お気に入りの本を好きな人の好きな人に届けることができる、いい経験ができた。どんな反応だったかな。お役に立てていたらうれしいなあ。

・この日は意外とまったり。木曜日はけっこうゆるゆるな感じ。

4月19日(金)晴れ時々強風

・店内をざっと見渡す。個人的に「本の本」、「働く」とカテゴリ名をつけている棚があるのだけど、そこの選書の幅が薄い気がしている。次の仕入れはそのあたりを厚くしたい。

・この日は友人知人がたくさん遊びに来てくれた日。先週も金曜日にみんなお忍びで来てくれたんだよな。金曜日は遠出しやすい気分になるのかな。

・まずは移動本屋の講座を受けた時の同期。ご自身がつくったZINEを持参いただく(店内にて販売しています!)。今度はタバタバーで飲みましょう、と約束する。

・前職でWebマガジンの編集長をしていたときに出会ったご縁の方から、前日に数年ぶりに連絡。今は本屋をしているんですよ~なんて話したら、じゃあ明日行きますとご来店。フットワーク軽いなあ。少しキャリアに悩んでいらっしゃるタイミングだったから、パワーを送っておいた。もうご自身のやりたいことは心の中では見えているのではないかと察する。優秀な編集者さんだから、どこかで良いお仕事と出会えたらいいなあ。

・イラストで食べ物、風景などを残すスケッチジャーナルで、本を何冊も出版し「スケッチトラベラー」として大活躍している、ハヤテノコウジさんご来店。むか~し表参道にあった自由大学というコミュニティスペースで、「本をつくりたい」人が集まる講座で出会った方。いつかハヤテノさんの本を取り扱いますと約束。それにしても私、講座よく受けているなあ(笑)。

・同じタイミングで、エッセイストの中前結花さんがご来店。中前さんの著書「好きよ、トウモロコシ。」はKAZENONE BOOKにも置いている。中前さんはむかし田端に住んでいたことがあったご縁で、SNSで連絡を取り合うようになり、一度食事をしたことがある。今回お店を始めたのを見て、わざわざ来てくださった。いろいろ近況報告をしあっていたら、ハヤテノさんが「好きよ、トウモロコシ。」をお買い上げ。せっかくなのでサインをしていただく(笑)。どうしたらこんな文章が書けるんだろうと羨ましくおもうほど。私の憧れのエッセイストさんです。ぜひ読んでみてほしい!

・閉店時間まぎわに、田端のバリアフリー映画館「チュプキ」によくいらっしゃるという方が、せっかくだから街を散歩しようとぶらぶらしていたときに、KAZENONEBOOKにたどり着いたと本をお買い上げいただく。私も遠方から来ていただいた方に、おすすめできる場所を増やしたいなあと思う。まだそこまで手が回っていないなあと反省。とても良い方で、お話が盛り上がる。

・これまたDMで「絵本の取り置きをお願いしたい」と連絡があり、常連の母娘さんがご来店。いつも習い事の帰り道に寄って下さり、たくさん本を買ってくださる。私もいつも「あの子に合いそうだな、読んでくれると良いな」と思って仕入れをしている。顔の見える人を想像して、仕入れをするって、なんだか街の本屋さんみたいだ。

4月20日(土)晴れ

・特集「春と珈琲」の企画の一環として、コーヒーの試飲サービスを始めた。今週の豆は、タバタバーの隣で焙煎をしているLYCOUTS COFFEEさん。詳しくはこちらをご覧ください。

・三島に住む知人から「選書をしてもらう、ということは可能か?」と連絡をいただく。おそらく遠方でなかなか来れないけれど、何か貢献したいと思ってくださったのだろう。ありがたい。今後選書サービスもやってみたいと思っていたので、「ぜひ練習台になってほしい!」と連絡。ヒアリング方法など整えて、今後サービス化に向けて動き出したい。

・「以前ここに来た時にあなたにお勧めしてもらった本が良かったから、また来たよ」と話す女性がご来店。うれしすぎて好きな本をいろいろお勧めした。ゆっくり座って吟味していただいた後、勧めたほとんどの本を買ってくださった。私を信頼し、わざわざご来店くださったことが嬉しかった。一方で自分のおすすめ力の低さを改めて感じた。もっと精進します。未熟さを気づかせていただき、ありがとうございます。

・上記の女性がお帰りになったあと、「よかったら私も選書をしてくれませんか」と、一人の女性。「もちろんです!」と小躍り!女性の好きなもの、お仕事、読書習慣などを聞き、店内をぐるりとまわりながら、おすすめの本を紹介する。好きな小説を伺っているときに、目をキラキラさせていたのが忘れられない。好きなものを好きって言えるって、いいな。

・会話のきっかけが生まれるので、試飲コーヒーはやってよかったかもしれない。

・ブレンドコーナーにある、目隠し本がめちゃくちゃ売れる。500円前後の価格感も良いのかな。

・前職の後輩が遊びに来てくれた。ちょうど「あの子みたいな人に手に取ってほしいな」と思っていた雑誌があり、勧めると購入して帰ってくれた。お礼の連絡をすると「選書も、人がわいわい集まる雰囲気も、とても先輩らしい場所だった」とうれしい言葉を贈ってくれた。ありがとう。

4月21日(日)くもり

・隣の梅の湯が朝風呂をやっていることもあり、珍しくオープン直後に店内がいっぱいに。

・チヒロさんのZINEがまた売れた。もっとたくさん仕入れないと!

・おたすけこびとの絵本を置き始めたけど、思っていた以上に認知度が高く、親子で読んでいる姿をよく目にする。まだまだ知らない絵本の世界がいっぱいだ。

・この日は日中はまったり。銭湯コーヒーの中川君と、梅の湯の常連さんがばったり一緒になり、みんなでゆるゆる会話をする。梅の湯の常連さんの方は、夫婦二人でのお出かけ先に、うちのお店を選んでくれたのが嬉しかったなあ。

・友人が開店祝いに遊びに来てくれる。どうぞの本棚用に、たくさんの本を持ってきてくれた!ありがとう~!

・もう一人の友人は、開店当初に来てくれて、2度目の来店。「前よりもずっと選書のレベルが上がってる気がした!」とうれしいコメントをくれた。もっともっといい本と出会ってほしくて、たくさんの切り口からインプットをしているんだけど、伝わったこと、変化が目に見えてあったんだと気づけてとっても嬉しかった。本当に少しずつだけど、着実にアップデートしていけたらいいなあ。

・何度か一人でいらしていた男性の方が、奥様を連れて遊びに来てくださった。長い時間じっくりお店を見てくださった。ありがたいなあ。

・タバタバーに立っているときによく来てくださる常連さんが、本屋のほうにも遊びに来てくれた。お菓子をたくさん買い込んで。またタバタバーでゆっくり話そうね、と約束。

雑感ヒトコト

・今週もたくさんの方にご来店いただきました。ここだけの話、1日の売上が過去最高を何度も更新しました。ありがとうございます。

・友人知人が開店祝いにと、たくさん買ってくださっていることはもちろん、「選書してほしい」と言ってくださった方々が、みなおすすめした本を何冊も買い込んでくださったことも大きいと思う。全て買わなくてもいいと前置きしているにもかかわらず。「あなたからまた買いたい」と言ってもらえるような人になりたい。

・みんな意外と「本を選書してほしい」「知らない本を読んでみたい」と思っていることも大きな気づきだった。聞けば、「大きな本屋では、ありすぎて分からない」「新しい本との出会いがほしい」が多い理由。この辺りのニーズに応えられるような、自分らしいサービスをつくってみたいな。

・どうしたらお店がもっと良くなるだろうか、どうしたらもっと本との出会いがあるだろうか、どうしたら新しい街の本屋としての形が築けるだろうか……。そんなことをお店に立ちながら、家に帰ってから、本当に四六時中考えている。こんなゲームより楽しい遊びのような仕事が、他にあるだろうか。

・オンライン書店のかたちも、ぼんやり見えてきたように思う。お店が終わったあとのことも、ゆっくり考えていきたい。

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櫻井朝子
ホステルやゲストハウスなどの「地域コミュニティ」を創っている方々に会いに行って、勉強させてもらい、タバタバーに持ち帰ります!

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