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【子育て】子育ての反省。

今現在、3歳の息子と2人暮らし。
この3年間、どれだけ息子に謝らなければならないことがあっただろう。

私は、放課後児童クラブ(以下、学童)で勤務していた時期が長い。小学生と一緒に遊んだり、おしゃべりしたり、トラブルの仲裁をしたり、子どもたちの記録を書いたり、その他掃除や片付け、おもちゃの管理などの環境整備、おやつの買い出し、研修への参加、その他もろもろ。

きっと学童と縁のない方からすれば「子どもと遊んでるだけでしょ?」「学校から帰ってきてから、夕方の数時間預かるだけだよね?」と思うかもしれない。というか、実際にそう言われたことがある。思われても仕方がない部分はあると思う。まあそこは今置いといて。

学童でのマルチな業務をこなす中で「保護者対応」も業務の1つ。時々クレームも入る。

クレームと言うと、マイナスのイメージを持つかもしれない。でも違う。学童においてクレームは、むしろプラスだと思う。

我が子のことを真剣に考えるからこそのクレーム。時間がない中、必死で育てている保護者の苦労や苦悩やストレスが、痛いほど感じられる。保護者の子どもに対する愛情の深さを感じる。そしてそのクレームをきっかけに、支援員側の保護者理解も深まる。

保護者の意見をどんどん深掘りすると、終着点が皆同じように感じる。保護者の心の奥底にある不安。
「私の子育ては間違っていたんじゃないか?」
そこに行き着く場合が多い。(この件については別途書こうと思います。)

「私の子育ては間違っていたんじゃないか?」と保護者がぽろっと口にするたびに、正直、私は少しイラっとした。だって、間違っていないんだから。

学童で子どもをよく観察していると、おとなしい子だろうが、やんちゃな子だろうが、みんなの言動には、ちゃんと根拠がある。支援員が子どもに共感と受容の気持ちを持っていれば、言動の根拠はすごくよく見えてくる。どの子もすごくいい子で、どの子も天才だ。

そんな子どもたちを育てているのだから、間違っているわけがないじゃないか。保護者にはもっと自信を持って子育てをしてほしい。完璧であることが親の役目じゃない。完璧でないところも含めて、子どもたちは、保護者のことが大好きだ。(もちろん虐待なんかのケースは除く。)完璧じゃないこと=間違っている、のわけがない。大丈夫。保護者の方々の愛はちゃんと子どもに伝わっている。だから、
もっと自信を持ってほしい。

私はそう願っていた。

その時の感情や考え方に沿って、3年前から子育てをしているわけだが、どんな状況でも「こんなに忙しいとどうしても仕方がない。できなくたっていいじゃない!」と思いながら、「大丈夫。私の子育ては“間違っていない”。」と思いながら、ここまで突っ走ってきました。

2年前に離婚し、シングルとして育てていると余計に「この状況で私が笑っていられなくても仕方ない。」と思わざるを得ないことがしょっちゅうある。でも「また余裕ができたら笑い合えればいいじゃない!」と思うようにしていた。

大丈夫。息子はこんなによく笑う子じゃないか。
こんなに好奇心いっぱいの素敵な子に育っているじゃないか。
だから、ちょっと疲れて無愛想になっても、
ちょっと怒っちゃっても、
ちょっと苛立っちゃっても、
また今日も怒っちゃったけど、
あれ、そう言えば最近毎日怒ってる、、、?
いやでも仕方ない。できる限りのことはやってる。
今は余裕がないだけ、今は、、、。


いや。違ったわ。


「保護者にはもっと自信を持って子育てをしてほしい」という気持ちは変わらない。
でも私は、「自信」を履き違えたまま、傲慢だった。
なんでもかんでも「仕方ない」と思い込み、問題に蓋をし、そう取り繕っているにすぎなかった。

嗚呼。
私の子育て、間違ってた。。


そして気づいた。
「間違ってたと思ったら、その間違いを認めること」「間違ったことをしたら、子どもに謝ること」それが大事なのではないかと。そうすることで本当の「自信」を持てる。

学童で勤務していると、子どもに謝ることが結構ある。「ごめん、あのおもちゃ壊れてて今使えないんだよ」「ごめんね、ちゃんとあなたの気持ち汲み取ってなかった」「イライラしているところ悪いんだけど、机からは降りてもらえるかな?」と。

きっと我が子には同じように接することって難しいんだろうなと、子どもを産む前からも思ってはいたが、本当にそう。

そしてそれは、血が繋がってるとか、常に一緒にいるいないの差とか、責任の方向性の違いとか、そういうわけではない部分もある。

ちゃんと息子を1人の人として尊重しなければならない。

息子は今3歳。よく喋るようになった。だからこそ、よく私に気づきを与えてくれる。
「ママがさっき怒ったでしょ?だからボク、悲しくなったんだ。」
どこで覚えたんだかドラマ口調だが、こうして言葉にしてくれる。ついカッとなって「あれはあなたがああしてこうしたから私は怒ったんだよ!?」と反撃したこともあった。

ちゃんと、謝れる人になろう。
親に求められているのは完璧ではない。
誠実さ、なんだと思う。

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