『星の花の降るころに』
大学生の頃、お世話になっていた教授がいる。最初は、その教授のところへ講義の質問に伺っていたのだが、そのうちプライベートの話もするようになり、その教授とのたわいもない話が楽しくて、何度も通うようになった。
ある日教授と「友達」の話になった。教授は「この年になると、もう友達なんてほとんどいないよ。」と言った。当時20歳だった私はびっくりした。「でも、今まで、例えば学生時代とか、友達いましたよね?その人たちはもう友達じゃないんですか?」と聞くと「友達じゃないですよ。」と当たり前のよ