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起業の心得

画像は、40万文字分のミッチリ文字がベタ打ちされているwordの出力です。うっすら文字が透けているのが、見えますでしょうか?

起業の心得

これ、何かと言うと、大学を卒業して社会人になってから今日まで、30年間、ずっと続けているメモの習慣だったりします。やり方は、ひたすらワードでメモを書き綴っているだけ。分類もせず、ただただ、つけ足していくだけ。自分だけのメモなので、自分が分かれば体裁には拘らず。大事なことは、ラクなオペレーションで継続性を確保、気づいたら兎に角書き足しておく、ってな感じです。

初めのころは時々しかとっていなかったメモなのですが、いまとなってはほぼ毎日メモしていて、溜まりに溜まったコンテンツはトータル40万文字。書籍で言うと4冊分くらいの分量になっています。もはや自分としては「自分だけのちょっとした書籍」なのです。

では、その40万文字、いったい何が書いてあるのかというと、

・自らの行いのなかからの気づきのメモ。

となっています。起業や新規事業の日々の活動のなかで、「こういうことはしちゃいかんのだな…」「ギリギリセーフ、何とか切り抜けた~」「要は、こういうことか!」「これ、みんなに知っておいて欲しいな」という、自ら行ったなかで気づくに至ったり、行動しているなかで、もらったアドバイス、言われてハッと心が動いたことを「二度と忘れないように書き留めた自分だけのメモ」なのです。それぞれのメモにはそれぞれのシーンがあり、そのすべてを覚えている訳ではないのですが、自分の経験とセットで自分のアタマで意味合いを整理したメモなので、文字面以上の価値が、自分にはあるメモなのです。

で、そのメモに、特定のワードで検索を掛けてみました。今回は、

・「起業」「新しい」「一歩」

についての検索結果をまとめてみました。全部を載せるとあまりに膨大なので、一部のみ抜粋して転載です。自分が自分のためにだけに書いたメモを、原文そのままで載せるので、イマイチわかりにくい部分があるかも知れません。その点はご容赦くださいませ。何かしらのヒントや参考になるとイイなぁ、と思っています。


「起業」で検索してみた

起業家は、リーダーシップとマネジメントのどちらをもバランスしている必要がある。リーダーシップとは、 「方向を示す」 「外部環境の洞察力」 「仕組みを創る」であり、マネジメントは、 「方向に近づく」 「内部環境の洞察力」 「仕組みを回す」である。そして、最も重視すべきは、「人としての魅力」である。

・ 「自分はその道のプロだ」と自負して起業する人が多いが、それは、 「事業の中心となる専門的能力があれば事業経営はできる」という思い込みによってなされている。しかし、それは決定的に間違っている。

・事業を起こしたばかりの起業家は、 「経営者」 「管理者」 「作業者」の3つの顔を併せ持たなければならない。

・大企業の新規事業にはブレーキしかついていない。そして、スタートアップの起業にはアクセルしかついていない。

起業の起は、己が走ると書く。企業の企は、人が止めると書く。

起業の成功には、覚悟と使命感が必要不可欠である。

起業において、既存事業と根本的な発想の違いを徹底的に追及することの意味合いは、既存の発想のビジネスでは既存プレイヤーに敵う訳がないという、じつに実務的な意味合いである。

起業家としての自分を大きく育てるには、起業の現場を体験するしかない。

起業をしたい人が起業すると失敗する。したいことがあり、その手段として起業するなら、可能性はある。

・独立起業するのであれば、最初は、営業の出来る人しか雇ってはいけない。

起業とは、偶然の波を、どうやって捉えるかということでもある。

起業のプロであるなら、起業の高い専門性を有し、それで十分食っていて、社会的にも認められていなければならない。

・やりたい、と強く強く思わなければ、不安で起業なんてできる訳がない。

・独立起業であれば資本調達、社内起業であれば予算獲得、いずれにしても、金の話が、一番重い仕事。

起業の環境は、ニワトリタマゴ。よって、パワープレーは避けがたい。

・ほぼ起業している状態で起業すれば、少なくとも、恐れは少ない。

起業家の大部分の犠牲者は、味方による誤爆か、自らの自爆である。

・経営の不安を取り除くことは不可能である。その不安の中で、如何に成功するかが経営であり、起業である。

・企業内起業家はやるやる詐欺、独立起業家は出来る出来る詐欺。

起業の成功の分かれ目は、せんじ詰めれば、成功するまで何が何でも頑張る一人がいるかかどうかである。


「新しい」で検索してみた

新しいことを始めるときに、先ず必要なものは「仮説」である。

・当該商品は供給者都合であると考え、ゼロベースであるべき姿を模索すると、まったく新しい姿が見えることがある。

・顧客の側から自分たちを見ると、新しいビジネスが生まれる。

・前例の無い新しいことを始めるときには、現場の第一線は現実に直面し組織がぐらつくことがある。このとき顧客に強い要望があり挑戦する価値があると思うなら、それは経営者の信念として押し通すことがトップの役割である。

新しいことは、理論からは生まれない。やってきたことからしか、生まれない。

・止まっているものを動かすと、新しい価値が生まれる。

新しい戦略への不安に打ち勝つには、 「打つべき手はすべて打った」という腹の括りが必要である。

・プロダクトアウトな起業は技術革新が肝であり、技術革新とは既存の技術の組み合わせ、もしくは新しい技術の開発により提供する製品にまったく新しい機能や性能を生み出すことである。

・マーケットアウトな起業は事業革新が肝であり、事業革新とは既得権益者では取り組みが難しい事業構造自体の変革により、顧客の利益を最大化するまったく新しい価値を生み出すことである。

・毎日どんなに小さくても、1つのイベントを強制的に開催することが進化を生む。いままでにやったことのない新しいことをする、お会いしたいなぁと思っていた新しい人に会う、読んだことのない新しいジャンルの本を読む、購入したことのないものを買ってみる、歩いたことのない道を歩いてみる。たった、それだけでもイイ。

新しい情報を摑むのではなく、正しい情報を摑むことが、これからの時代は大切である。

・商品やサービスを「パーツ」に分解して組みかえると、新しい商品やサービスを膨大に生むことが可能となることがある。

新しい取り組みは、何がどうなるかわからない面がある。だから 「よし、やってみよう!」というひとことで取り組めることが一番大事だったりする。

・日本の教育の最大の間違いは、正解があると思っていることである。正解を覚えるので はなくて、新しい答えを創っていくことの大事さを教えるべきである。

・役員総数43名、年商4兆円の企業の取締役が、新規事業のプロジェクトメンバーに対して、「役員全員の賛成を取り付けなければ、新しい取り組みなんてやらせない」 と言い放った。


「一歩」で検索してみた

「起業」「新しい」につづいて「一歩」なのですが、今回は、単に検索結果を並べるのではなく、何を思って書き留めたのかの記憶のメモも、つけてみました。

・はじめの一歩が踏み出せない人は、「学びが足りない、学んでいないから動けない」 、もしくは「学びすぎて動けない」のどちらかである。

・多少の雑さは構わないので、先ずは前に一歩進んでみることが、より大事な時代となっている。

・ 「失敗を恐れない」はなかなか出来ないものである。だからこそ「どうなったら失敗なのか」という失敗のラインを引くことが、自らの不安に打ち勝つ一歩となる。

・千里の先を見据え過ぎて、最初の一歩目で躓いている。

このあたりの「一歩」に関するメモは、まさに想像通りの「一歩」のメモななんじゃないでしょうか。この類のメモの多くは、かなり昔にメモしたものでした。おそらく自分自身がうまく一歩を踏み出せていなかったり、踏み出そうとしている人の背中をうまく押せていなかったりしていた時期に、思うところ感じるところがあってメモしたのだと思います。

・ビジネスは、完成したと思ってしまったら、その瞬間が衰退の一歩目である。なぜなら、顧客のための進化に終わりは無く、我々が完成と思った瞬間に、他の誰かに並び、抜かされてしまうからである。

・絶対的優位などというものは存在しない。常に一歩先へ行くということでしか、勝ち続けることは出来ない。

・競争に負けるのが負けなのではなく、競争していること自体が、すでに負け領域への第一歩だと言える。

このあたりの「一歩」は、競合のとの戦いの一歩、もしくは自分との戦いの一歩、というイメージの「一歩」かと。三番目の「競合に負けるのが〜」は、エムアウトという新規事業の専門会社で働いていた時代に、人生の師である田口さん@エムアウト社長に、事業プランをプレゼンしたときに競合について質問され、答えたら指摘された、という「引っかけ問題」のような思い出のメモです。(笑)

・新規事業を任せられるか、られないかの境目は、一歩目をすぐに踏み出せるかどうかである。

・人から信頼を得る第一歩は、自己信頼である。

一歩引いた第三者的な視点の意見やオブラートに包んだ指摘は、身を守ろうとする本能が自分の意見に保険をかけさせようとしている、と言うことである。立場あるものは決してしてしてはならないことである。

このあたりの「一歩」は、仲間からの信頼に関する「一歩」で、他にもたくさん検索に引っかかりました。これまで、ことあるごとに触れさせていただいている、「事業の生き死には人や組織に依存する」という考え方が検索結果に表れた、という答え合わせが出来ました。(笑)

・マネジメント、コアコンピタンスなどの経営カタカナ用語は、知的レベルをイメージさせるが、ビジネスの第一歩はそこではない。もっとも大事な第一歩は、誰よりも本気で頑張るあなたの熱である。

・プレゼン資料への質問の第一歩は、パワポで踊っている「カタカナ」を 「行動の見える具体的な日本語」に翻訳してもらうことである。

・情報は、そこから自分の仕事に役立つ原理原則を抽出し、自分自身に結びつけ、一歩進んだ行動が出来るようにすることで、初めて意味を持つ。ただただ、情報を貯めるだけなら、人間よりも機械に貯める方が無限倍、理にかなっている。

この「一歩」は、 「一歩」自体の意味は少なく、むしろ、体裁や理屈ばかりで汗をかかない人に対する怒りが吹き出たメモです(笑)。 「とりあえずカタカナ並べてみました」というプレゼン資料、どうしても好きになれないのです。顧客の気配がしないというか、金の匂いがしないというか、肚の括りを感じないというか。それじゃいかん!という思いが、 自戒の意味も込めて、40万文字のあっちこっちに登場しています。

ということで、「起業の心得」から「起業」「新しい」「一歩」の検索結果でした。他にも「意志」「チーム」「採用」などの検索を掛けましたので、また次回、投稿させていただきます。


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なお、本投稿は、NewsPicksの新企画、「NewsPicksトピックス」への投稿を再編集させてもらっています。ぜひ、こちらもご覧いただけましたら幸いですっ!



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