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【七人の侍】3回観た

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黒澤明映画の最高峰

七人の侍は今日で3回観た。
最初の2回は
「なんだ?これ……よくわかんねえな」
ってなってた。

というのも、

1回目は単純に義務として見てたんで、時間が過ぎるのを待ってた。
2回目は「ちゃんと観よう!」と思って観たんだけど、ストーリーが全くわからんかった。

2回ともU-NEXTで観たのだが、セリフが全然聴こえない。訛りが酷いのか、音質なのか、全然わからない。
そういった理由で「わかんねえな……」なのである。

私は挫折しかけたわけだが、
テレビやYoutubeなどで映画の話題になると「やっぱり七人の侍だよね」という声をよく聞く。
ネットで史上最高の映画ランキング的なのを調べると、やはり七人の侍は上位に来る。

こういうとき、
「わからないのは私が悪い。私が馬鹿なだけだ……」
と思うことにしている。
実際そうだ。
私が悪い。

絶対に理解したい

とにかくストーリを理解したい。

解決策は単純で、

字幕で見ればいいじゃないか!

U-NEXTには字幕はない。他の配信にも、字幕設定がない。

DVDで観るしかない。

そう思った時には私は雨の中、原付を走らせていた。

やってきたのはTSUTAYA。私は借り放題のサブスク会員なので、5本自由に借りられる。(ちなみに、この会員になってるとU-NEXTも見られる)

七人の侍と、ついでに爆笑問題の太田さんがおすすめしてた真夜中のカーボーイ、街の灯、あと個人的に吹き替えで観たかったパルプフィクション
この4つを借りた。(最近太田光ブームなのである)

家に帰って早速観る。
設定を字幕設定にした。さらに、音声設定もドルビーサラウンドとかに出来たので、配信で観る時よりも音声が聞き取りやすかった。

3時間もあるのは辛いと思ったのだが、これが面白い。

こんなに面白いのかと感心してしまった。
目が離せない。

それに難しくない。

ストーリー

ストーリーは割と簡単でわかりやすい。

ログライン

簡単に言えば
「百姓が侍を雇って野武士から村を守る話」

もう少し詳細に
「野武士が百姓の村に略奪をしにやってくるので、それに備えるために、百姓は侍を雇うことする。集まった計7人の侍たちと、村の住民たちとで戦の準備・協力をし、来る野武士から村を守るために戦をする」という話

キャラの良さ

この映画に出てくる7人の侍は、登場した瞬間に観客が共感or好きになるように設定してある(SAVE THE CAT!)

島田勘兵衛の頭の良さとおそろしさ。
好きなセリフ「この槍を取れ!」

◯勘兵衛の頼みに対して、即座に「はい」と答えた七郎次
好きなセリフ「はい」

◯楽しそうに薪割りをし、ムードメーカーで気遣いができる林田平八
好きなセリフ「林田平八。薪割り流を少々使います」

◯フジモンに似ている片山五郎兵衛は、勘兵衛が腕試しにと勝四郎に待ち伏せ(戸の影に隠れ木の棒で襲う)をさせるが、五郎兵衛すぐに気づく。
好きなセリフ「ご冗談を」

久蔵はクールでカッコいい。ただの仏頂面かと思いきや、よく笑う。
「あなたは素晴らしい人です」
私が言いたかったことを、勝四郎が代弁してくれた。
本当に素晴らしい男だ。
好きなセリフ「二人」

岡本勝四郎は我々観客である。
我々が勘兵衛を初めて見たとき、この人についていきたいと思った。すると、勝四郎は勘兵衛に弟子入りを志願する。
先述したが、久蔵に「あなたは素晴らしい人です」と言った。私が言いたかったことを言った。
自分が半人前の侍だったとしたら、おそらく勝四郎と同じことをする。
勝四郎は観客である。
好きなセリフ「種子島!」

菊千代は最高だった。この人がいなければ、七人の侍は面白くない。
「百姓ってのはな!けちんぼで!ずるくて!泣き虫で!意地悪で!間抜けで!人殺しだー!!!」
このシーンは観客である我々に言っている。実際「あっ!私に言ってる!」って思った。
ここの迫力がすごかった。三船敏郎は素晴らしい。カメラも素晴らしい。
好きなセリフ「よく聞け!しょんべんたれ!」

戦争映画

戦争について、考えたことがなかった。
戦争映画自体も、そんなに見たことがなかった。

そもそも戦争というのは、プロの集団(兵士)同士が争うものだと思っていた。もちろんこのような戦争もあるだろうが。

だが、この映画を見て、戦争というのは、少数のプロが多数の素人を使って戦うものなのだと知った。
例えば、世界大戦もそうだ。日本の場合、市民に召集令状がやってくる。突然、素人が戦争に行くことになるのだ。
七人の侍というのは、その縮図なのではなかろうか。(素人考えだが)

まとめ

勝四郎の恋愛要素は邪魔だな、と感じた。
だが、3時間もあるので、これは箸休めの要素にもなるのだろう。

しっかし、この頃からラッキースケベはあるんだな……。

それは置いといて、

黒澤映画、全部見ようと思う。

いま興味がある映画は以下の通りである。

今のところここら辺である。
「生きる」や「隠し砦の三悪人」などは、リメイクもされていてタイトルは聞いたことがある。
「蜘蛛巣城」は、弓矢のシーンは有名なので知っている。
「天国と地獄」に関しては、踊る大捜査線でパロディされてた。

いろいろ楽しみだ。


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