森谷昭一

いろいろなことをやっています。ちょっとずつ 詩人 物語作家 随筆家 評論家 写真家 編…

森谷昭一

いろいろなことをやっています。ちょっとずつ 詩人 物語作家 随筆家 評論家 写真家 編集長 研究者です。農林業 木工作家 塗師 とかが生業ですが。研究者としては、環境教育学、環境学、知識論哲学、日本思想史とかとかです。生涯素人なんでも屋です。

最近の記事

都度利用地域多様性林 について

都度利用地域多様性林 について 都度利用地域多様性林 は 森谷が提案する新たな森のかたちです。 都度利用 → 一斉造林・一斉皆伐・大規模伐出 ではない、使う度に、少しずつ、機に応じて 木を利用していく 人工林のありかたです。 地域 → 木材を長距離移動させず、小さな地域内で流通させる林業のありかたです。また、林分の所有や管理をなるべく近くに居住している地域住民や地域団体などで行う制度です。 多様性林 → 多様性とは生息生物の多様性、樹種の多様性、樹齢の多様性、樹形の多

    • 環境思想のための日本思想史の三人

      【森谷さんの勉強部屋】 環境思想のための日本思想史の三人 二宮金次郎を理解するには、金次郎のことだけを学んでも分からないでしょう。他の思想家との比較をして、日本の思想史の中に位置づけることが大切です。 金次郎を理解するのに、日本思想史における特異な人物を三人を取り上げたいと思います。安藤昌益、三浦梅園、そして二宮金次郎です。この三人をセットにすると環境思想との関係を浮かび上がらせる事ができます。 しばしば「日本は自然と調和する思想で、西洋は自然と対決する合理思想てある

      • 【環境学入門】ひっくり返しの環境学

        【環境学入門】ひっくり返しの環境学 環境とは何か、環境学は何をする学問が・・・と論じるとややこしい。新参の学問で、混乱している学問でもあるから。妙な定義などしないで、否定神学・・ひっくり返しの論法を使うと分かりやすいかも。 1 環境問題とは、人間がいるために地球に起きる良くない事のすべて。 2 環境とは、人間以外の地球のすべて。 3 環境学とは、人間がいるために起きる良くない事をなくす方法を探る倫理学。 としてみると簡単になるかも。 公害、気候変動、砂漠化、資源枯

        • 【エッセイ風】世界から出て卒業

          【エッセイ風】世界から出て卒業 オーケストラの楽員が全身全霊で交響曲を奏で終え会場の止まない拍手・・・ロックコンサートでも、どんな音楽も、その中にいれば感動や熱狂。・・・・でも、どんな好きな音楽でも、どんなものでも、ある時、ふと、すっと何かが引くように消える時がある。すると、「これ何?」「この人達、何やってんの?」と醒めて感じる。一時の事で、また熱が戻る事もあれば、そこで別の世界に行ってしまう事もある。  始めて相撲でも野球でもみたなら、最初は「何、これ、この人達、何やっ

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          海の見える花畑

          この花畑に、似合うと思う女性は手を上げて と言ったら、きっとたくさん手を上げるだろう でも、この花畑に似合う女性はふたりだけ この花畑を世話しているおばさんと 目をつぶると、花の中にたっている はるかな瞳のあなただけ シンプルラブソング集 より

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          独り

              独りでないと、見えないもの     独りでいると、聞こえないもの     語らなければ、見えないもの     語っていれば、聞こえないもの     黙って、世界を聴く     世界が語りはじめる     沈黙にむかって                 これはそんな難解な詩ではありません。人と語るためには独りになる事が必要だ。人と語り尽くさなければ、独りにはなれない。その営みの末に、沈黙にたいして世界が語りかけるようになる。それだけのことです。

               私を迎える土地がどこかある      そう願い、旅に出る      どこかに、私を待つ人がいる      そう願い、歩き続ける      しかし、願いはたいてい果たされない      ならば、誰かを迎えよう      そう思い 里をつくる      人を導こう      そう思い、道をつくる      しかし、思いの多くは徒労に終わる      生きている      それならば、誰かを待とう      それだけは 確かに出来る 【解説】 若き日々の旅は

          空の青さの終着駅

            突然、空の青さに出逢う   旅の終着点に来た気がする   空などいたる所にあるのに   私はどこからきたのだろう   どこに歩いていくのだろう   もう、そう思う事すらない   白い雲が動くと   また旅の出発だと気づく   雲はいつでもわき上がっているのに   私はどこからきたのだろう   どこに歩いていくのだろう   でも、その私も消えていく   誰かが言う   どこか遠くに帰るのだと   でも、私はそんな気がしない   ここが良い   この青い空の下が

          空の青さの終着駅