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ポジティブな感情でいるための方法

「怒り」や「悲しみ」などのネガティブな感情は、
血圧や心拍数が上昇するなど、
心身に悪影響をもたらすことで知られています。

心理学的な研究でも、
ネガティブ感情が研究の対象になることが多く、

  • 自律神経への悪影響

  • 心身の健康に与える悪影響

  • ネガティブ感情から起こす逃避行動

などなど、様々な研究報告が上がっています。

対して、ネガティブ感情とは真逆の“ポジティブ感情”においては、
定義が曖昧で、存在意義すら明確ではないとされています。


ポジティブループ

しかし近年の研究では、
ポジティブ感情は、ある特定の行動と
結びついているのではなく、

ポジティブな経験、
または発想をすることで、
創造的な思考活動や、
学習意欲を増加させることが報告されています。

例えば、ストレスを受けて
ネガティブな感情になったとしても、
ストレス要因にポジティブな側面を見出すことができれば、

結果的に思考や行動のレパートリーが拡大して、
ポジティブループを作り出すことができる

というわけです。

極論、ポジティブでいたいのであれば
『行動』と『経験』を積み重ねることが重要ということですね。


コロナ禍で得た“最高の幸福”

どこの国で行われた実験だったか忘れてしまいましたが
『脳疲労(脳の疲れ・心の疲れ)になりやすい人と、そうでない人の差』
を調べる研究がありました。

その方法は、被験者に対して
『コロナ禍で得た“最高の幸福”は何ですか?』
と質問するだけ。

被験者の返答のスピードと、
回答の内容がこの研究のポイントです。

脳疲労になりにくい(脳が疲労していない)人ほど、
返答スピードが早く、
内容も詳しく語られている傾向がみられたそうです。

脳疲労になりやすい(脳が疲労している)人は、
返答に時間がかかり、
答えを見出せない場合もあったようです。

ポジティブの引き出しを増やす

この研究において重要なのは、
明確にあるのは
『“コロナ禍になった”という事実のみ』であり、
ネガティブなことなのか、
ポジティブなことなのか
という線引きは、
考え方や捉え方によって異なる 
という点です。

コロナ禍は、
世界的に良い出来事ではなかったように思いますが、

上にも書いたように、
ネガティブな要素に
ポジティブ側面を見出すことができるかどうかで、
被験者の脳の疲労度を観察したわけですね。

確かに心にゆとりがないと、
中々ポジティブに物事を捉えるのは難しいですよね。

これは「発想の転換」とも言い換えることができますが、
その「発想」の源は「経験」だと思います。

経験や、多くの行動を起こしたことによって得た
『ポジティブの引出し』がないことには、
発想を置き換えることも、
ポジティブを見出すこともできないのではないでしょうか。

最後に

とはいえ
『ポジティブな感情こそ正義!』
とまでは、私は思いません。

ネガティブ思考な人に
「もっとポジティブに考えようよ!」
とか、
ポジティブな感情を強要するのも
いかがなものかと思います。

やっぱり感情って主観的なものだし、
自分で考えて見出していかないと
意味がないと思います。

悲しいもんは悲しいし、
ムカつくことはムカつく。
それでいいのかなと思います。

私は、祖母が亡くなった時に、
人生最大の悲しみを味わい(超おばあちゃん子だったので)、
とてもじゃないけどポジティブな気持ちにはなれませんでした。

しかし時間が経って
『家族の大切さ』や
『繋いできた命の尊さ』を実感することができました。

その感情は、正しくポジティブなものでした。


『大好きな祖母が亡くなった』
というネガティブな経験から

『家族の大切さや尊さ』を改めて見出し、

そこから『自分も子供たちを大切にしよう』
というポジティブループが生まれていました。


「起こった出来事」という事実に対して、
ネガティブに捉えるのか、
ポジティブに捉えるのか、
全ては自分次第。


思考や行動のレパートリーを拡げて、
周りの人も幸せにできるのなら、
やっぱりポジティブでいたいですね。

これからも、
たくさんの経験を大小問わず
積み重ねていきたいです。



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