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仕事の本質は『ヘルパーズハイ』にある

今日は仕事の本質について書こうと思います。
セラピストの仕事はもちろん、仕事全般に関わる内容です。


■ヘルパーズハイ

人間は動物と違って、自分以外の誰かが喜ぶ姿を見て、自分自身も幸福感を得られる生き物です。

“自分は誰かの役に立っている”、“自分は誰かの助けになっている”という実感は、精神的にも健康的且つ、エネルギッシュな感覚になると思います。

これは『ヘルパーズハイ』という状態として知られ、人間の健康面においても重要な役割を持っています。


逆にこのヘルパーズハイを実感できない環境は、幸福感は得られないばかりか、仕事のモチベーションも中々上がりません。


以前読んだ『科学的な適職』という著書でも、
“ヘルパーズハイになれる仕事こそが適職”という旨の言葉があり、非常に納得してしまいました。


そういった意味では、セラピストという仕事はヘルパーズハイになりやすい仕事といえるのではないでしょうか。

施術をした後のお客様からの『ありがとう』の言葉一つで、施術の疲れが吹っ飛んだという経験をされた方も少なくないと思います。


無意識の中に、『自分はお客様の助けになっている』という感覚を得て、『また頑張るぞ』とエネルギッシュな気持ちになる。

実際に、ボランティア活動や、コミュニティー活動、人を助ける仕事に従事している人は、そうでない人よりも精神状態が安定しているという報告もされています。

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■直接『ありがとう』を受け取れる仕事は意外と少ない?

少しだけ私の昔話をさせてもらうと、

私はセラピストになる前は建築業界に携わっていました。


建築というと、ものづくりばかりしているイメージもあるかもしれませんが、商業施設の店舗工事ですと、現場監督はもちろんのこと、お店のオーナーさんと仕上げに関するやり取りをさせてもらう機会も少なくありませんでした。


私の仕事は基礎工事とは違い、表面に現れる工事、所謂“仕上げ”に関わる仕事でしたので、仕上がる過程や、仕上がった後などに

『ありがとう』

と直接声をいただくことが少なくありませんでした。

それは達成感でもあり、幸福感でもあり、今でもその感覚は忘れません。


しかし、その後会社の景気が傾き、基礎工事に移行。
言い方は悪いですが、現場をたらい回しにされるような状況になり、

『対ヒト』ではなく、完全に『対モノ』という仕事になりました。


仕事自体は嫌いではありませんでしたが、何か満たされない・・・。

充実感もなければ、達成感もない。
『誰かの助けになっている』感覚がない。

そう、

ヘルパーズハイになれなくなっていました。


建築なんだから、『対モノ』は当然ですし、当然『誰かの助けになっている』のは間違いない。


しかしそれを実感できないとなると、話は少し違ってきます。


世の中には沢山の職業がありますが、直接『ありがとう』を受け取れる仕事というのは、実は意外と貴重なように思えます。

私はその後、紆余曲折あり、建築業界を去りましたが、リラクゼーション業界に転職してよかったと思っています。

『よかった』と思う背景にヘルパーズハイの要素が存在していることは言うまでもありません。

同時に、リラクゼーション、セラピストという仕事の魅力を、改めて実感します。

■誰かを喜ばせる仕事

ここ最近で心に刺さった言葉の中に

『今日、誰かをうれしくできた?』

というキャッチコピーがあります。

ご存知の方も多いかと思いますが、これはHONDAのキャッチコピーの1つで、CMで観ることができます。


仕事をしていく上で、『役に立ちたい』とか『助けたい』という気持ちは大切だし、そう思うからこそヘルパーズハイになれる。

しかし、このキャッチコピーに出会って、なんだかスッと肩の力が抜けた感覚になりました。


別に肩肘張ってやってきた自覚はないのですが、すごくシンプルに落とし込まれたというか、


喜ばせる仕事
(喜ばれる仕事)というのが、仕事の本質なんだなと、改めて実感させられました。



学びを得ると、視野が広くなる一方で、
何かしらの理由や、理論を拡げがちですが、

本質を見誤ると迷子になります。


日頃から

『今日、誰かに喜んでもらえた?』

と自問自答しながら、

そして、誰かの笑顔を思い浮かべながら、

エネルギッシュに進んでいこうと思います。


森脇由宇

★ドライヘッドスパの講師をしながら、初心者セラピストさんに向けた動画も作成してます★
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