2020/9/14 相手の「共感」を得るためには
【相手の「共感」を得るためには】
※7月18日「[Zoom開催]コロナ時代に必要なコンサルタントの新常識」のレポートです。
対話をするには、自分と相手との間に同じ景色が見えていることが大切です。
そのために、「具体的」と「抽象的」な思考を行き来する絶妙なバランス感が、これからのコンサルタントには必要不可欠です。
ものごとは常に抽象的で、形にはなっていません。それを具体的なものや言葉に落とし込んで、私たちは相手とものごとを共有しています。
しかし、具体的な説明だけでは、相手にその対象の知識がなければ伝わらないことがあります。具体的にしかものごとを説明できないと、相手は知らないものごとを知ることができず、独りよがりな説明を続けていることになるのです。
「生物とは……」からはじまる説明は抽象的ですが、「私は……」からはじまる説明は具体的で、個人的です。
この間には例えばどんな言葉が入るのか。それをできるだけたくさん埋めていくことが、抽象の精度をあげる訓練になります。
抽象度をあげることは、ものごとの全体の枠組み(総論)を把握することにもつながります。
具体的な説明に相手がピンと来ていないようだったら、少し抽象的に噛み砕いて話すと、「ああ、そういうことか!」と相手が腑に落ちる。そういう経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
「具体的に話した方が、よりわかりやすく説明できる」
けれど、
「抽象的に話した方が、より多くの人に共感される」
のです。
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