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7.1.情報発信と実験の重要性

企業領域でも、対個人でも、集客の漏斗に水が流れてきたな、設計通り契約まで辿り着いてきたなと感じたら、いよいよ情報発信で水を増やしていきましょう。あなたのコンセプトや商品を広めるためには情報発信の量と質が必要になってきます。

今や情報発信=デジタル化=インターネットですが、インターネット黎明期の20年前と比較すると本当にいい時代になりました。今は誰でもいつでもどこからでもSNS等で情報発信できますから、あなたの存在を見つけてもらうことが容易くなりましたね。

一昔前だと口コミかチラシ、雑誌広告といったアナログ手段しかなくて商圏がご近所さんのみの狭い世界でのビジネスでしたが、今や日本全国、商品によっては海外まで届けられます。

インターネットを使うことで、見込客を見つける作業を自分一人で完結させることができます。むしろスモールビジネスでは一人で完結できるレベルの情報発信を最初は心がけましょう。外注すると高いですし。

情報発信の重要性


どんなに素晴らしいコンセプトを掲げ、価値ある商品を持ち、その価値をセールスによって届ける能力があったとしても、あなたのことを誰も知らなければ何も起こりません。

まず身近なところからセールスしていくことをオススメしていましたが、スモールビジネスにおけるニッチなコンセプトである限り、アナログ手段だけでは身近なところの顧客や見込客が尽きてしまう可能性が高いです。尽きる前に紹介がうまく回りだすと商圏も広がっていくのですが時間との闘いになりますので、それはそれとして。

どんなに商品が素晴らしく、セールスの力があっても、長く安定したビジネスを続けていく上で、情報発信は重要です。例えばTwitterやInstagramでフォロワー数が100万人超えるようなインフルエンサーは、情報発信だけで年間数千万円稼ぐ人もいますから、情報発信を続けることによるブランドと影響力を身に着けることはスモールビジネスを発展させるためには必要不可欠なのです。

ああ、だからとって、毎日ひたすらSNSをやれ、ブログを書け、メルマガ出せ、Youtubeチャンネル開設しろ、ではないです。スモールビジネスである限り、インフルエンサーになる必要はありません。もちろん、ホームページを早く作れ、ということでもないです。作った方がいいですけど。

そうそう、以外と誤解している方が多いので説明すると、ホームページは必要ですが必須ではありません。なくても売れる人は売れてますし、あっても名刺代わりにしかなっていなく集客にまったく貢献していないホームページもあります。

ホームページは情報発信の基幹ですので、早くてもコンセプトや商品が固まった後に作ればいいです。遅くてもある程度セールスできるようになってから作り始めたほうがいいです。ビジネスの内容にもよりますが、今やSNSがホームページの代わりを務めてくれるので慌てない慌てない。まずは情報発信の設計と導線を作ることを心がけましょう。

情報発信の漏斗

長期的にあなたのビジネスを安定させるには、重要な考え方があります。

それが集客の漏斗の一部を拡大した、情報発信の漏斗です。集客の漏斗における商品とセミナーの間でありセールスの第一歩、入り口の部分にあたる情報発信を整えていきましょう。

よく「集客はYoutubeで十分!」、「LINE自動化で毎月安定的に集客!」、「テンプレート通りにZoomセミナーをやれば人が集まる!」といった広告を出している起業塾やコンサルタントの方がいますが、それは誇大広告ギリギリで間違えています。あるいは自社商品を売るためにあえて誇張しています。

セミナーへの集客方法である情報発信はいつの時代でもこれだけやっていればいい、というものではなく、あらゆる媒体を見込客への接触チャネルと考えて、いろいろ組み合わせて時間と労力をかけて自分にあったやり方を模索していくものです。

ここではデジタルとアナログをあえてごっちゃにして情報発信の漏斗を書いています。

情報発信の漏斗

このすべてを組み合わせてやれ、ということではないですが、一通りやってみるのがいいと思います。食わず嫌いをせず、自分に合うかどうか実験して、自分なりの情報発信の仕組みを整えてみてください。

私個人は最近は紹介で食べていることが多いために情報発信をサボり気味で反省していますが、リベラルコンサルティング協議会の方ではブログやメルマガを中心に組み立てて情報発信の漏斗の仕組み作りを進めています。具体的にはホームページを改修し、ブログやメルマガ、Facebookでの発信はもちろん、Youtubeなどの動画メディアにも力を入れています。これからはWEB上で検索されるための工夫が課題ですね。

この情報発信の漏斗の中身は人によって、ビジネスのステージによっても異なりますので、情報発信の中でも得意なことを活かすと共にこれならやりやすい、継続できそうだと感じるメディアを選定していって、あなたにぴったりの形を徐々に作っていってください。

各媒体の相性を考える

情報発信はいろいろありますが、一番手っ取り早いのはリアルに見込客へ出会える場所へ出向いて、その方をセミナーにお誘いすることです。紹介とか交流会とか勉強会とかお茶会で、ですね。

家族友人知人をお誘いすることもいいですね。対面でのアナログ声掛け、集客が最強です。アナログ最高。デジタルであるインターネット上で情報発信するよりも確実にあなたの話を聞いてもらえますから、まずはここから情報発信してきましょう。オンラインでも可ですよ。

次にSNSですが、様々な種類がありますのでFacebookでもTwitterでもInstagramでも、LINEでも何でもいいです。その他ビジネスや特手の層に特化しているSNSは無数にありますので、あなたの見込客が使っていそうなSNSで情報発信してみましょう。

30代以上のビジネスマンにはFacebookが、幅広い層を対象とするならTwitterが、インスタ映えをする商品を扱っているか女性をターゲットとするならInstagramが、若者にはLINEが有効だと2020年現在では言われています。これも月日が経つと変わっていくものなので、変化に対応していくことをお忘れなく。

今は流行っていてもあっという間に廃れていくのがSNS界隈、mixi全盛期を知る者としては諸行無常の響きあり。隔世の感があります。

どのSNSを使ってもいいですが、できればあなたの投稿が蓄積されるSNSを使いたいです。これはホームページでのブログと同様ですが、投稿という記事を貯めることで検索される確率が上がるからです。検索でヒットすれば見ず知らずの人が読んでくれます。まだ会ったことのない人にあなたのコンセプトや商品を知ってもらうにはとても向いているのです。

Youtubeも同じで、今やGoogleのホームページ検索よりもYoutubeでの検索の方が多い時代なので、両方使いこなすと最高と言えるでしょう。

どれも多くの友達やフォロワー、チャンネル登録者は必要ありません。あなたの商品を買ってくれるだろう見込客に届けさえすればいいのですから、こちらもコンセプトに則ってスモールにやっていきましょう。

ここで注意点を1つ。それは、情報発信をしているだけでは集客には余りつながらないということです。どんなにブログを書いても、どんなにメルマガを発行しても、どんなにYoutubeに動画をアップしても、知名度とブランド力はいずれ上がっていくでしょうが、です。どういうこと?

声掛けと実験を繰り返す


SNSやブログにメルマガ、Youtubeもそうですが、見てくれた方には直接声掛けすることが大事です。何の声掛けかというと、セミナーへのお誘いです。

mixiのあしあと機能は偉大だったと思いますが、その他SNSにもいいね!ボタンやリツイート、♡などありますので、もしそれらを付けてくれた人が特定できるものならば、「興味ありましたら、ぜひセミナーに来てください」とメッセージを送ってみましょう。

あなたに多少なりとも興味を持ってくれたからこそのいいね!なので、声掛けくらいの軽いセールスは許されます。許してくれず怒る人やブロックしてくる人も中にはいますが、それはその人の価値観がそうだったんだな、と尊重しつつ挫けない挫けない(私のキャリコン業界内実体験)。このメッセージをするとしないとでは、情報発信によるセミナーへの誘導率が大きく変わりますから。

そして、情報発信の漏斗が流れてきて顧客獲得の漏斗もうまくつながってきたら、実験がてら広告も検討していいかもしれません。うまく広告を使えば、集客にかける手間を大幅に減らせることもできますし、工夫次第では半分以上、自動的にセミナーへの集客が、売上が上がる仕組みを作ることすらできるかもしれません。

しかし、これはあくまでも売れ始めたら、です。最初に公告を出稿したところで見向きもされません。あくまでも広告はサイボーグ009の加速装置であり、セミナー集客1名を100名にすることはできますが、セミナー集客0名を1名にすることはできないのです。

集客力0のコンセプトがイケてないセミナーは、いくら広告費をかけても0のままです。私も売れていないときにセミナー周知のFacebook広告を1万円分出したことありますけど、アクセス数は数百件と伸びても申込は0でした。見事0人集客を達成したセミナーは今でも忘れません、名古屋までいって開催したのに畜生。広告は加速装置なので、ビジネスの基本が仕組み化されるまでは頼ってはいけません。

広告も情報発信も、その目的はセミナーへの集客ですが、売れ始めたビジネスの広がりを加速させるためにもいろいろと実験してみてください。対人支援サービスとしてのキャリコンを前提とした、コンサル業でスモールビジネスをやっていこうとしたときに、大切なのはトライ&エラー、実験なのですから。

スモールビジネスが売れる、うまくいくとされている方法はあります。それは本書で述べている内容そのものですが、しかし、この通りにやれば絶対成功するわけではありません。もしそんな本だったら何千人何万人と成功者を産み出してしまうわけで。

確実に成功する副業や起業の方法はあるはずがありません。唯一あるのは、コンセプトから商品、セールスまで組み立てたうえで実験を繰り返すこと、そして諦めないことです。

それこそが売れるスモールビジネスの成功への道しるべ、成功戦略なのです。

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