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6.3.講座や教室からオンラインサロン化まで

対個人のスモールビジネス、キャリコンを前提とした対人支援スモールビジネスでネックになるは、高額商品の単価です。

顧客となる方のお金に対するマインドブロックをどう外すのか、どうすれば高額商品を買ってくれる精神状態となるのか、そのやり方を説明まずしようと思います・・・と書いてしまうと何それマインドコントロール?怖っ。と思われるかものなのでそれは止めておくとして。

高額商品のセールスがどうにも難しい場合は抵抗ない時間単価にするとしても、期間を長くするか、パッケージ化するか、という高額商品=価値換算額×期間×パッケージの公式で考えてみましょう。これで高額とは言えなくても、そこそこの、副業だったらいいお小遣いになる価格設定はできると思います。

ただ、そのままではいずれ売上の限界が来ます。

1人あたり月2回のコンサルと考えると、月20日労働を前提にすると顧客は10人が限界です。午前午後に1人ずつでも20人が限界で、おのずと売上の上限値が見えてきます。対個人だけだと、すぐに限界を感じるでしょう単価を上げない限り。でも売るためには単価はそうそう上げられない、どうしよう?となったら、講座や教室化に取り組んでみましょう。

講座や教室化のメリット

売上の上限値を突破させるための手段として、講座や教室を商品にするのはいかがでしょうか?

対個人は1VS1のコンサルが前提でしたが、講座や教室形式にすれば、セミナーと同じように1VS多になりますので、例え商品単価が安くても時間単価や1日あたりの単価が高額となり、売上が上がりますよね。また、同時に何人にも講座や教室で教えることが可能ですので、1VS1よりもはるかに時間効率が向上します。働く時間が減っていくのですね、講座や教室化は。

例として、私が大学時代に行っていた家庭教師と塾講師で説明しますと、家庭教師は基本1VS1なので時給は高かったですが長時間できないし、週に何度も同じ生徒を教えることはできないので回数も限られ、実入りとしてはそこそこ、でした。

もしこの家庭教師の生徒一人当たりの単価と同等で塾講師をしたら(通常の塾講師ではあり得ないですが、例なので)、単純に教室に通う人数分、実入りが掛け算されます。また教室は毎日開くことができますし、土日だったら午前午後と1日に複数回開くことも可能と、売上は飛躍的に伸びます。それに複数人を同時に教えることができますから、それだけ時間効率も良くなります。

そして何よりも、講座や教室を開くことで、あなたの影響力が高まります。たくさんの人数を生徒にできますからね。情報発信を考えても、ただコンサルやってますよりも講座や教室を開いています!の方がより先生ポジションを取れるでしょう。

まとめますと、講座や教室化のメリットは3つ。①売上アップ、②時間効率の向上、③影響力が高まる、です。

対個人でスモールビジネスをするのであれば、1VS1をベースとしながらも知識のInputの場として講座や教室を開くことで収入源を増やしたり影響力を高めたりするのがいいですね。これを逆に考えて、講座や教室を最初に作ると、講座や教室をベースとしながらも1VS1でアフターフォローすることによい、顧客満足度は飛躍的に上がります。

が、これは余りオススメしません。順番としては、1VS1のコンサルが最初であり、その規模を大きくするための講座や教室化と考えてください。

講座や教室化で気を付けたい点

なぜ最初から講座や教室を作らない方がいいのか。

理由はいくつかあるのですが、最大の理由はコンサルの結果を出しやすいのが1VS1の方だからです。ですから、顧客満足度が比較的高いのも1VS1のコンサルの方です。

講座や教室化を最初からしてしまうと、そこで教える内容、つまり商品ですが、それが本当に価値を届けられるものなのか実験が難しいことも挙げられます。スモールビジネスとはスモールステップ、小さな実験を繰り返すことで自分のビジネスを磨いていきます。ですので、いきなり1VS多でやろうとするとスモールステップを踏みにくく、そして気軽に修正が利きません。

ですので、講座や教室化はあくまでも1VS1の拡大版あるいは価格を抑えた廉価版と考えて最初は設計しましょう。

講座や教室化は1VS1の延長線上とあれば、必然的にコンセプトは同じです。またスモールビジネスとしての流れはそのままなので、次は商品の設計ですが、講座や教室自体が商品となりますので、改めて考えるのは概要として回数や規模、対面なのかオンラインなのか、リアルなのか動画なのか、くらいですね。それも自分の都合にに合わせればOKです。

あとはひたすら集客に励みましょう。集客に一番を力を発揮するのは、これも今までと同じでセミナーですので、セミナーをバンバンやって個別面談へ持っていき、講座や教室の契約へと誘導していく。

とにかく講座や教室を開催するには集客です。講座や教室を継続するにも集客です。人が集まらないと開催できないですからね、2人以上集めないと1VS1になってしまいますから、とにかく集客、やっぱり集客していきましょう。人さえ集まれば開催できますから。以上。

って、あれ?教室や講座のコンテンツは考えなくていいの?と疑問に思うかもしれませんが、コンテンツは最後です。集客が終わってから中身を考えましょう。

これは結構勘違いするところなのですが、集客にはコンテンツは必要ありません。コンセプトや商品(講座や教室の概要)で十分セミナーは開催可能ですし、集客もできます。そうやって生徒が集まってから、その生徒が求めているコンテンツを改めて自分の商品を基本として考えて講座や教室の開催日までに作り上げる。これが講座や教室化で最も気を付けておきたい点です。

先走って何でもかんでも作らず、生徒が集まってからでいいので、柔軟性を持って1VS1のコンサル内容をコンテンツとして棚卸し、講座や教室化をしましょう。

コミュニティ化する

1VS1での対個人スモールビジネスで顧客数が増えてきた、講座や教室を運営することによって卒業生も増えてきたタイミングで考えるのが、コミュニティ化です。

顧客のアフターケアの場として、あるいはまだ顧客になっていないけどセミナーに参加してくれたり勉強会に来てくれたりしている、これから顧客になりそうな方の受け皿です。

コンサルして終わり、な関係はなんだか寂しいですし、いくらキャリコンの倫理規定に終わるがあると明記されていても、それは個人のコンサルなだけで、卒業生とつながりは持っておきたいし、違うサービスを受けてくれる可能性もありますからね。

月数千円などの定額料金(サブスクリプション形式とも最近は言われていますね)を設定してコミュニティに参加していただき、その料金に見合った何かしらのサービスを提供してみましょう。何らかのサービスとは、文字通りなんでもいいです。参加者が納得さえすれば、それで問題ないのです。

よくあるのは、コミュニティの参加者限定のブログやメルマガ、動画といった情報の提供、セミナー受け放題サービス、講座や教室の割引、などなどです。言うなればサービス内容はばらばらの定額課金サービスなので自由度はとても高いですね。

一般的にはある程度ビジネスが軌道に乗ってから、参加者の見込みが立った時点で、コミュニティ化しようかしら?そもそもコミュニティってどう作ればいいんだ?と調べ始める人が多い傾向にあります、が。

コミュニティは最初に作ってもいいです。最初というのは、コンセプトが決まった時点です。そのコンセプトに沿ったセミナーやお茶会、勉強会といったイベントを楽しくやって、その参加者をコミュニティ化。で、コミュニティ参加者に商品をセールスしていく、という流れもアリです。

コミュニティに参加する方はあなたを好き、あるいは信頼しているかファンになっている人たちです。そういった方々がコミュニティに参加することでイベントの集客が安定し、1VS1でのコンサルや講座に教室へ参加してくれるかもしれない縁ができます。

ですので、順番は1VS1→講座や教室化→コミュニティ化が王道ではありますが、副業でまず始める方は順番を変えてコミュニティ化→1VS1→講座や教室化というのが、気軽に始められるのでいいですね。

このコミュニティ化をオンライン上でやると、オンラインサロンという名前になります。

オンラインサロンを最初から持つ

オンラインサロンについては、まだまだ世間の認知度が低いというか誤解されている部分も多く、なんだか怪しいと言われるのですが、単純にコミュニティをオンライン上で運営するとオンらイサロンという名前になるだけです。

極端な例ですが、大学の飲み会サークルもオンライン上で管理していたら、それはオンラインサロンです。定額料金の設定がサークル参加費の徴収、定期的な飲み会がイベントですね。今ならオンライン飲み会もやっているかもしれませんサブスクリプション形式で。オンラインサロンはここまで手軽に考えてもいいものです。

オンラインサロン運営による「コミュニティ・ビジネス」の世界では、究極的にはセールスが必要なくなります。

オンラインサロンの中で、あなたへの知る→好きになる→信頼する→ファンになるの流れが確立するので、あなたがどんな人で、どんなコンセプトでビジネスを行っていて、どんな商品を扱っているかを熟知しているので、わざわざオンラインサロン外の人から買う理由がなくなります。

それだけではなく、オンラインサロンにはあなたを好きか信頼しているかファンが集まりますので(それ以外はいつの間にかいなくなります)、その人たちが積極的にあなたのビジネスや商品を紹介してくれるようになります。そうすると商品も売れ、またオンラインサロンの参加者も増え、また紹介が生まれていくという理想のサイクルに突入できます。こうなりたいですね。

ビジネスでうまくいっている人は、皆さん何らかのコミュニティを持っていて、オンライン上でやっていればオンらイサロンを持っていることになります。

あなたの商品によっては、顧客への提供価値が効果として現れるまで数ヶ月から年単位でかかることもありますので、アフターフォローの重要性を考えると、効果が出たか追っていけるオンらイサロンの重要性は増すばかりです。

これからの時代、会社に勤めるサラリーマンというビジネスは終焉を迎え、フリーランス同士のゆるい連帯で協業するプロジェクト型ビジネスになると言われています。このプロジェクト型ビジネスこそがオンラインサロンではないかと、私は思ってます。

対個人のスモールビジネスの行きつく先はオンラインサロン、という考えで私たちリベラルコンサルティング協議会も立ち上げ時からオンラインサロン化しているのです、はい。

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