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2021/6/21 そのケーススタディ、危険かも?

【そのケーススタディ、危険かも?】

コンサルタントやキャリアコンサルタントは、ケーススタディつまり「事例」から学ぶことが多々あります。

しかし、その「事例」、ひょっとすると“鵜呑み”にしてしまっていませんか?どんなにいい事例でも、使い方次第で悪手になることもあります。ここではそんなケーススタディの効果的な方法についてお伝えします。

事例は具体的であればあるほど、詳細な情報が伝わります。
しかし、現実でその事例をそのまま当てはめることで解決できるケースは、まずありません。
それは、全く同じ人、全く同じ組織がないことと同じです。

人や組織が異なれば、表面化している状況は同じでも、本質は全く別のところにあることが多いためです。
さらに、その背景にある社会情勢すら、日々ものすごく速いスピードで変化しています。
一昨日の事例と、現在起こっているケースは、全く異なるものです。そのため、似た事例から同じ解決策を持ってきても、当てはまることはありません。

しかし、特にキャリアコンサルタントは、資格取得のための試験からそうであるように、ケーススタディを繰り返していく職業です。

では、その事例を鵜呑みにせず、うまく使いこなすにはどうしたらいいのか。

それは「具体」と「抽象」を行き来すること。その思考法を身につけることです。
事例は具体的なものだからこそ、戦略的に「抽象度」を上げたり下げたりしながら捉えていくことが必要です。
「このケースはこうすればいい」と具体で捉えるのではなく、「抽象化したこの要素が、今向き合っているケースに活かせる」という部分を見つけるのです。

この思考を訓練していけば、「具体度」と「抽象度」の間をゆっくり行き来するバーを、頭の中で自由に動かせるようになります。
抽象化が可能になれば、学びを自分のものにするスピードが格段に上がります。また、異なる専門分野へ行き来することも可能になり、分野が広がります。

リベラルコンサルティング協議会の講義(矢萩回)では、この抽象化の訓練につながるケーススタディも取り入れています。ご興味があれば、一度体験してみてください。

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