2021/10/18 コンサルティングのためのリベラルアーツ
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2021/10/18 コンサルティングのためのリベラルアーツ

【コンサルティングのためのリベラルアーツ】

リベラルコンサルティング協議会(以下、リベコ)は、そのミッションを、「リベラルアーツを備えたリーダーを育て、誰もが自由に選択できる社会を実現する」としています。
リベラルアーツとは、自由に選択できる能力、自由への教養のことです。コンサルタントは、柔軟で主体的な考え方を持つのが理想であると考えているのです。

ここでは、10月8日(金)に行われた、リベコの理事である矢萩邦彦さんの講座「コンサルティングのためのリベラルアーツ」の内容をご紹介します。矢萩さんは主に教育関係の仕事に従事していますが、常に20以上の現場やプロジェクトにプレイングマネージャーとして関わり、方法の越境を目指しているまさにリベラルアーツを体現している方です。

講座の話題は、①世の中のニュースから得るコンサルティングのヒント、②アジャイルについて、の2つです。

先ずは世の中のニュースから。世の中には毎日様々なことが起こっていて、それがニュースに取り上げられています。その中には、これはどういう意味を持つのだろうか? 何故こんなことをしているのか? と気になったり、違和感を持ったりすることもあります。

しかし、私達の多くは、そのことをすぐ忘れてしまいます。

矢萩さんは、その違和感を大切にし、考え抜くことが良いコンサルティングに役立つと言います。
例えば、日清食品の「カップヌードルソーダ」です。全然美味しそうではなく、趣味の悪い食品のように見えます。素人が考えても売れないだろうと思うこの商品を、有名大企業の日清が何故売るのか?

現代の世の中は、一般の人達が情報を発信することが比較的簡単にできます。
ユーチューバーのヒカキンさんにように、1000万人のフォロワーを持つ人は特別としても、100万人、10万人のフォロワーを持つ人は珍しくありません。このようなユーチューバーの中には、カップヌードルソーダを取り上げて、「とんでもないものを食べてみた」というような投稿をする人がいると、矢萩さんは考えます。

それを多くの人が視聴すると、カップヌードル自体の映像が人々の目に触れる機会が増え、それがカップヌードルの売り上げにつながると日清は考えたのだろうと矢萩さんは推定しています。「カップヌードルソーダ」自体は、元々売る気などなく、カップヌードルの宣伝のために作ったものだと言うのです。

我々が得ることができる限られた情報だけで、現実に起こっていることを先ずは自分が納得できるように説明するという技能は、まさにコンサルティングそのものです。

日々起こっている様々な出来事に関心を持って向き合うことが、合理的なストーリーを展開して、合意形成にまで持って行くというコンサルティングの訓練になるのです。

2番目の話題は「アジャイル」です。

アジャイルとは、「柔軟で効率的なシステム開発によって、迅速なシステム提供を目ざすこと」とされています。環境は常に変化するものですが、従来の仕事のやり方は、環境が変わっても当初決めたことはその通りやらねばならないというものでした。

しかし、アジャイルとは、当初決めた目標を柔軟に変更しながら仕事を進めるという考え方です。最近はコロナ禍の影響もあって、仕事がアジャイル化して来ています。アジャイル化をうまく進めるには、毎日短時間であっても、実際に顔を合わせて進捗状況を確認するなどの工夫が必要です。
デジタル化一辺倒の合理化ではだめなのです。従って、外注のアジャイル化は難しいのです。

アジャイルに移行するのに、PBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)が役立ちます。
課題解決を目的として、グループ討議、活動記録作成、自己学習等あらゆるやり方を駆使するのです。走りながら考える、取りあえず形にしましょう、そしてそれを基に改善しましょうという柔軟性が必要なのです。

アジャイルをキャリコンに応用するとどうなるのでしょうか?

キャリアコンサルティングの中では、クライアントの課題解決のために、必要な行動を決めて優先順位を付けますが、この優先順位が常に変化すると考えるのです。

やってみてやりにくかったことは何か? などを明らかにしながら、行動の意味付けと効果測定を繰り返します。このとき、前半で説明した、ニュースの意味の推定で培ったコンサル力が活かされるのです。

ここでご紹介した2つの話題はいずれも納得できることばかりですが、実行するとなると色々な困難に遭遇しそうです。
しかし、そのようなことを恐れず、先ずはアジャイルの考え方に従い、「走りながら先ずはやってみる」が大事です。

コンサルタントが「やってみる」を見せることで、クライアントにもきっと良い影響を及ぼすと考えられます。
(仲井圭二)

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森田 昇【国家資格キャリアコンサルタント/中小企業診断士】
一般社団法人リベラルコンサルティング協議会理事。 キャリアコンサルタントやコーチ、カウンセラー、士業に対して、ただ聴くだけではない、問題解決ができるコンサルタントへの育成と、稼ぎ方の実践を担う。https://liberal-consulting-association.com/