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2020/11/21 マジカルナンバー7+-2

【マジカルナンバー7+-2】

「人が短期的に記憶し把握できるものごとは、7+-2である」

これは、脳や記憶の話には必ず出てくる、ジョージ・ミラー氏の提唱する法則です。人の記憶力にならうと、選択肢も7の前後くらいがちょうどいい。しかし最新の実験によると、人の短期記憶は実際には4前後が限界だということがわかりました。

総合すると、人は4~7くらいの選択肢があると「選択の自由があり、比較・検討するときのワクワク感も得られる」ということがわかります。

これと似た話で、「ジャムの法則」があります。

コロンビア大学の実験によると、スーパーのジャムの試食コーナーで24種類のジャムを並べると、試食した人の3%が購入に至りました。これを6種類まで減らしたところ、試食した人の30%が購入に至ったそうです。


つまり、(試食した人の母数はさておき)、人が目の前に提示された選択肢の中から選択しようという気になり、その選択に満足して行動するのに適した選択肢の数は7+-2だということがわかりました。

もちろん、このことはコンサルティングにも流用することができます。人は、自身の自己決定能力以上に自由な環境に身を置くと、不安を感じて鬱になる傾向が強まります。つまり、「本当の自由」には不安を感じるけれど、「ほどよい自由」にはストレスがなく、安心感が持てるのです。

経営やキャリアにおける選択肢は、実際には無限に広がっています。選べないからこそ、コンサルタントの力を必要としているのです。そんな時、コンサルタントは「キュレーター」になり、一緒に4〜7程度まで選択肢を絞っていく作業を行っていくことが必要です。よりコーチング的な伴走ができれば、相手に安心感を与えることができます。

「選択する」こともスキルなのです。


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