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女の子には勝てないなぁと思う

ゲイはみんな女の子と仲が良いと思われがちだ。
もちろん、そんなわけはない。

女の子と仲が良いゲイと、女の子が苦手なゲイどっちが多いかと言われたら、
僕の肌感覚では女の子と仲が良いゲイの方が多いと思う。

どういったタイプのゲイが女の子と仲が良くて、女の子が苦手かざっくり分類すると、

女の子と仲が良いゲイは、乙女な人が多い。
そして、女の子が苦手なゲイはオス臭い人が多い。

僕は、どちらかというと後者よりだ。
オス臭いというわけではないのだが、よくゲイっぽくないと言われるし、
いわゆる世間がイメージしているゲイ界隈には居心地の悪さを感じているタイプだ。

そして、仲良しの女の子がいるかと言われると、パッと思いつく子が1人しかいない。かと言って、仲良い男友達が多いかというとそうでもなく、パッと思いつく限り3人しかいない。

ただの友達少ない人じゃん!
という話は置いといて、とりあえず1:3でも3倍の差がついているのでやはり女の子より、男子の方が人間関係の構築が得意なのだろう。

なんで、同じゲイなのに女の子が得意な人と苦手な人に別れるのかは、昔から疑問に思っていたのだが、とある乙女ゲイの友人のセリフがその疑問の答えなのでは?と最近思った。そのセリフとは、

「だって、女の子と話す方が気が楽だもん。男の人、怖い」だ。

乙女じゃん・・・。^^
齢40歳も越えているにも関わらず、そのスタンスはある種、宝だわ・・・と思いつつつも、なるほどなぁと思うところもあった。

何故かというと、僕は、

「だって、男の子と話す方が気が楽だもん。女の人、怖い」
と感じるタイプなのだ。

ゲイとはいえ、男性に対してはなんとなく考えていることがわかるし、共感する部分も多い。(ただし、女性を物扱いする系の男は全く理解不能)

けれど、女の子は何を考えているかよくわからないのだ。

ここは、東南アジアですか?
と思うくらい、さっきまで素晴らしい快晴の如く上機嫌だったかと思うと、急に土砂降りのスコールのように不機嫌になり、理由を聞くと、
「なんか、気分が乗らなくなった」とか返ってきたりして、
めちゃくちゃ難しい!ってなる。

だから、女の子と話すときは、めちゃくちゃ神経を使うし、いつも自分の返答が正しかったのか、自己採点をしてしまう。

意識しすぎ!女の子は別に何も思ってないから!

確かにそうなんだろうけど・・・、緊張してしまう。

まぁ、そんな僕なのだが、
昔から、女の子に対してこれだけは勝てないなぁと思うことがある。
勝てないなぁというより、心の底から凄いなぁと感じることがある。

それが、何かというと

好きなものに対する熱量と純粋さだ

これは、マイケル・ジャクソンをファンがどれだけ愛していたかがよくわかる動画なのだが、素晴らしいとしか言いようがない。

号泣したり、発狂したり、叫び声をあげたり、失神したり、それら全てをやったり、もう本当に素晴らしい。そして、それらはおそらくほとんど女性によるものなのだ。

僕も、めちゃくちゃ好きなアーティストがいるが、じゃあその人のために失神できるかというと、できない。
登場した瞬間に号泣も、できない。
叫び声も・・・、怪しい。

そう、めちゃくちゃ好きなんだけど、そこまで号泣したり、失神したり、発狂したり、そこまではのめり込めない。辛い。自分の愛はそこまでなのか・・・?なんて卑下しそうになる。

だから、好きなものに対して純粋に熱狂できる人がめちゃくちゃ羨ましい。

それは、男女関係なく性格じゃない?という意見があるかもしれないが、
僕からすると、女性の方が見返りを求めない無償の愛を捧ぐことができるタイプが多いように思える。そういうタイプでないと、失神までいけないと思う。

事実、僕の男友達で何かを好きすぎて、失神したという人はいない。

ゲイならいるが・・・。

小さい頃に、マイケル・ジャクソン が現れた瞬間気絶した女の子を見てから今日までずっと、女の子って凄いなぁって思っている。

失神するくらい、物事を好きになれたら。
まぁ、それはそれでいろいろ大変だとは思うけれど、めちゃくちゃ幸せなんじゃないかと思う。
大変さ<<<幸せ、くらいのレベルで幸せが勝ってるんじゃないかと思う。

一度でいいから、失神するくらい好きってどれくらい好きなのかその気分を味わってみたい。
信じられないくらいの幸せな気持ちになれるのか、はたまた、幸せと絶望の間をジェットコースターのように激しく行き来するのか。
それはわからないんだけど、失神するくらい好きなものがあるってだけで、もう人生勝ちなんじゃないかなと思う。
そういう人の世界は、きっと色鮮やかだと思う。
冷静で感情の浮き沈みがなくて、フラットで安定しているんだけど、どこかモノクロがかっていて寂しい世界とは違って、何か大切なものがそこにはある気がしている。

だから、僕は女の子がたぶんまだまだ苦手なんだけど、

心の底から、女の子って凄いなぁと思うし、
愛の深さに対しては、女の子には勝てないなぁと思うし、
いつまでも、好きなものに対して失神できるレベルの熱量で向き合って欲しいし、
そんな姿を見せて欲しいと思っている。

そして、僕はきっとこう思うだろう、

世界ってなんて素晴らしいんだ!と。




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